話が前後していますが。月曜日の練習に関して。
この日は12月に続いて他の部活動の生徒が練習に来ました。うちがやっているトレーニングを実際に体験したいということで。前回は人数を絞って10人程度。今回は前回来ていなかった者が参加していました。こうなるとなかなか難しい部分が生まれてきますが。
バランス系をやってからサーキット。本当はうちの選手は1サイクルにしようと思っていましたが、「他の部だけでは無理だろうな」と感じたので急遽2サイクルに変更。これにより時間のロスが生まれるのでうちの選手はやるべき練習が全てできない状況でした。引き受けているので仕方ないかなという気持ちはあります。
ここからはうちの選手は練習メニュー通りにやっていく。この日はほぼうちの選手の指導はしませんでした。特別新しいことをやっているわけではないので「自分たちでやる」ことは可能だと判断したからです。
他の部に関しては最初の段階で言っていました。「顧問に行けと言われたから来たというのでは困る」「勤務時間外なのでボランティア」という教育者としては「不適格」と言われるような話をしていました。しかし、ここに関しては理解してもらうべきだと思います。本当に「トレーニング」について学ぼうと思えば相手もそれなりに「準備」をしてきてもらいたい。
「有料」で外部からトレーナーを呼んで指導を受けている部活動もあります。2時間くらいで1人当たり3000円くらいだと聞いています。それを学内で済ますからお金はかからない。だから「参加すればいいんだろう」という感覚で来てもらうのであれば「迷惑」です。練習開始時間自体がすでに17時を過ぎている。他の部活動の指導をする「義務」はありません。それでも学校の部活動の活性化を考えたときには「競技をする」という感覚で部活動をするチームが増えることが望ましい。だからやるだけです。
こちら自分のところの選手への指導を一切せずにほかの部活動の指導をする。この意味が本当に分かってくれるのか。多分、「トレーニング」はそれほど好きではないと思います。専門的な技術練習ができるから部活に入っているというのもあると思います。それでも「体力」の要素がなければ勝負ごとに勝つことはできない。「勝ちたい」という欲求がないのであればうちにきて練習をする必要性はない。そう思っています。
DM∞をやる。これを見ると「身体が使えていないな」と感じる部分がありました。見た動きができない。DMを強く投げることができない。基礎筋力と軸感覚が不足しているなと感じたのでその部分の練習をする。必須だと思っています。ある程度やってから「固定」のための練習。競技特性に合わせて少し工夫しました。着地した瞬間に横から押す。そこで軸が保てるかどうか。意味のある練習をする。
台とBOXを使った練習をする。この時に「音」がします。「音」を出すことが目的ではないですが。誰かが「壊してやる」というような発言をしていました。いやいや、冗談でもそんなことを言うか?!もう練習をやめようかなという気になりました。行動が遅い部分もかなり気になっていました。言われてから反応もなくやる。いや、これなら私が時間を作る必要性があるのかなと。もちろん、全員がという訳ではなく「一部」ですが。心が狭いのでこういう部分は許せません。
時間がかかったのでそのままDM往復走を。60mを5往復。競争形式で。そこからシャフト補強のABを両方。やったことのない種目なのでなかなか難しいだろうなと感じながら。距離は30mに設定してやりました。正確な負荷をかけることができるかどうかが重要ですが最初からそれができるとは思いません。
最後に15mの往復ダッシュ。トレーニングするだけではなくそれをしっかりと動きに落とし込んでいく。技術的な話ではなく「体力的な話」です。ウエイトをすれば筋力が上がるというのは簡単にイメージできます。しかし、それが競技に生かせるかどうかは別。「技術的な練習」をすれば「楽しい」と思います。サークルとして「勝負」を意識しなければそれでいいと思っています。が、競技をして勝とうと思えば「必要最低限の体力」は必要です。それは一朝一夕には身につかない。継続してやっていく必要がある。その部分の話もしました。
うちの練習は遠めに見ていました。そばで練習を見たことは何もない。時間がないので「シャフト補強は省略」とだけ伝えて終わり。2時間は他の部分に付きっきりでした。うちの選手は自分たちで練習をする。この意味は何か。
前の記事に書いた内容。「練習をするだけの人」はうちにはいないと信じています。しかし、その後の「与えられたメニューをやるだけの人」はいる。「理解してやる人」は練習の合間に色々なことをやっています。Hoはチューブ5歩の前には必ず地面に手をついて「膝締め」をする。Toは歩いて帰ってくるときに「接地の場所の確認」を常にする。こういう部分が「競技」につながっていくのかなと感じています。
私が見ているから「一生懸命にやる」とか「手を抜かずにやる」というのであれば「やらされている練習」でしかない。そうなると何も生み出さない。「与えられたメニューをやるだけの人」になればやっているという感じにはなりますが、「費用対効果」としては悪い。この部分もほかの部分の指導をしながら自分のチームのこととして感じました。
「勝負しよう」と思えばやるべきことは自然と見えてくる。そこだけは間違いないなと感じています。いろいろなことを感じる時間でした。