東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

自分を褒める運動

2024-07-21 12:00:00 | 24期のブログリレー

はじめまして、24期生の成嶋 一博と申します。よろしくお願いします。

初回の投稿になりますが、稼プロ!の第1回講義を受講して考えたこと、今後の自分の取り組みについて書いてみたいと思います。

稼プロ!の第1回講義において、鴨志田先生が「自分を褒める」「他人を褒める」ことの大切さをお話していました。「自分を褒める」ことは、モチベーションの維持・向上や深い自己理解のために大切であり、「他人を褒める」ことは、人間関係の向上、他者のモチベーション向上、他者理解のために大切だとのことです。そして、「褒める」ことに慣れていないと上手に「褒める」ことができない、「褒める」ことの練習のためにも普段から「自分を褒める」ことを行ってはどうかと提言されていました。

私は最近左足を骨折しました。今までの生活が一変しました。外出がままなりません。人に会うことができません。普通にできていたことができません。ストレスが溜まり性格も何だか暗くなった気がします。よくわからない不安も感じます。自分を褒めて少しでも気持ちを前向きにしたい、不安を和らげたいと思いました。モチベーションの維持・向上のために自分を褒めてみよう、「自分を褒める運動」を開始しようと決意しました。

私が定めた「自分を褒める運動」のルールは、1日のうち自分の行動3個をあげて、それらを褒め日記に記録することです。1週間「自分を褒める運動」を続けてみました。自分を褒めるということを実際にやってみると、これがなかなか難しい。2個は何とか出てくるのですが、3個目が出てこない。困ってしまい「今日も自分を褒める運動を継続できた」と書いている日もありました。また、記録を見返してみると同じようなことしか書いていません。何に対して褒めているのか曖昧です。とても表面的で褒められた気がしません。実際に記録したものは、例えば、「仕事をがんばった」、「残業して仕事が終わった、よくがんばった」等でした。

そもそも「褒める」とは何だろうと疑問に思いました。そこでネットでgoo辞書を調べてみます。「人のしたこと・行いをすぐれている評価として、そのことを言う」とあります。「評価」という難しい言葉があり、これもgoo辞書で調べてみます。「事物や人物の、善悪・美醜などの価値を判断して決めること」とありました。辞書をもとに自分で考えた結果、「褒める」とは、「人のしたこと・行いが何らかの基準や目的に照らして優れた価値がある場合、それを言葉で称える」ことだと理解し定義しました。

この定義と過去1週間の結果を踏まえて、私の「自分を褒める運動」の問題点を次のように整理しました。
・行いの描写がとても曖昧である。褒める対象の行いが曖昧であると、何に対して褒めているのか焦点が合わず、適切な評価が下せない。
・「褒める」理由が分からない。どのような基準や目的に照らして、どのような点で優れているのかが分からない。そのため、称える言葉がない又は不明瞭である。

上記、問題点を改善するために考えた対策は下記の通りです。
① 行いの描写を詳細化、具体化するため、5W1Hを用いて記載する。
② 「褒める」理由を記載する。どのような基準や目的に照らして、どのような点で優れているのかを記載する。
③ 自分を端的、具体的に褒める言葉をつけ加える。

上記の対策①~③に沿って「褒める」例文を考えてみました。
① 今日の朝、通勤電車の中に左足を骨折して松葉杖をついた人がいた。片足で立っていて大変そうだ。気の毒に思ったため、その人に電車の席を譲った。
② これは「他人に親切にしなければいけない」という道徳に沿っているため、善い行いである。
③ 私は困った人に対して親切にすることができる人間だ。

今後、対策①~③を「自分を褒める」ためのフォーマットとして活用したいと思います。また、「自分を褒める運動」のルールも少し変更します。1日3回自分を褒め記録するが、そのうちの1回はフォーマットに沿って、残り2回は今まで通りの緩くて曖昧なままにします。すべてをフォーマットに沿って実施すると負荷になり継続が困難になると判断したためです。また、褒める対象は、その日の自分の行為に限らず、過去の行為も対象にしてよいことにします。自分のモチベーションの維持・向上という目的に対して、その日の行為に限定する理由は特段ないと判断したためです。

上記のルールに沿って「自分を褒める運動」を継続しようと再決意しました。今後も問題が発生すると思いますが、その都度対策を検討し、ルールを改善して取り組んでいきます。私の「自分を褒める運動」により、モチベーションの維持・向上という目的が達成できたのか、それ以外にも何か得られるものがあったのか、機会をみて報告したいと思います。

最後になりますが、稼プロ!の皆様のブログ記事を毎日読んでいます。文章が上手く内容が濃いものばかりです。正直びびってました。期日までに投稿できるのか少々不安でした。今回、内容はともかく無事に初のブログ投稿できてよかったです。自分を褒めたいと思います。フォーマットに沿った詳細は日記に書くことにします。こちらに書くのは恥ずかしいので。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高度外国人材

2024-07-20 12:00:00 | 24期のブログリレー

 稼プロ!事務局の佐々木(晋)です。こんにちは。24期の皆様、よろしくお願いします。まだお一人お一人にきちんとご挨拶できていませんが、先日の卒入塾式で司会を担当させて頂いた佐々木です。

 今、会社の仕事でシステム導入に関わっているのですが、システムベンダーのご担当者が外国人というケースが結構あります。私の会社はグローバルに事業展開していますが、東京の本社は日本人ばかりなので、国内で外国人の方と仕事をするのはとても新鮮です。外国人のご担当者の方々は、日本語が流暢なうえ知識も豊富で、感心させられる場面が多々あります。

 彼らのような高度外国人材のニーズが増えています。高度外国人材とは、専門的な技術や知識を使って仕事をする外国人のことです。高度外国人の多くは、エンジニアや営業、経理や通訳など、大学での専攻を活かした職種で活躍しています。
 ニーズ増加の背景には、日本企業の海外展開の拡大があります。国内は人口減により市場成長が望めないため、多くの企業が海外展開を拡大しています。海外展開にはグローバル人材が必要であるため、海外の文化・言語・マーケットに通じた高度外国人材の採用が重視されているようです。
 また、海外展開だけでなく、増加する国内外国人材のまとめ役としての役割も期待されています。2023年の日本の外国人労働者の数は209万人に達し、10年前から2.9倍に増えました。これまでの外国人材は現場の戦力として求められていましたが、今後は現場の外国人をまとめる管理職としてのニーズが増えるようです。

 個人的には、高度外国人材の活用は、人材多様化による効果を促進すると思っています。人材が多様化すれば、価値観や視点も多様化し、新しい商品やサービスの開発、プロセス刷新の可能性が高まるでしょう。日本人だけで仕事をしていると、意思の疎通やコンセンサスを取りやすいですが、発想のブレークスルーが起きにくい。どんな議論をしていても、結構早めに落とし所が見えてしまいます。
 私は会社で米国企業とのアライアンスを担当しています。毎週行っている定例会議では、米国のテキサスとアイダホ、シンガポール、スペインのバルセロナから先方の担当者が参加します。対する私の会社は東京の本社一本。我々が想像し得ない発想の意見を受けることも多く、多様性の違いに驚かされます。

 高度外国人材のニーズは、自社でグローバル人材を育成できる大企業よりも、中小企業の方が強いようです。中小企業診断士もサポートできる領域ではないでしょうか?ご興味ある方は是非JETROの高度外国人活躍推進ポータルをご覧下さい。なぜ高度外国人材なのか?、採用活動、在留資格、育成・定着、が短い動画でわかりやすく紹介されています。
https://www.jetro.go.jp/hrportal/

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日経古新聞の功罪

2024-07-19 12:00:00 | 24期のブログリレー

皆さま、こんにちわ。24期生の中野直哉と申します。これから1年間、どうぞ宜しくお願いいたします。

さて皆さん方は新聞を取っておられますか。

日本新聞協会の「新聞の発行部数と世帯数の推移」https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation01.phpによると、一般紙スポーツ紙合わせた合計は、2000年から2023年の間に、約5,400万部から2,900万部に半減しています(詳細同サイト参照)。そんな中、私は紙媒体の日本経済新聞を20歳ぐらいの時分からウン十年、朝夕刊セットで取っています(セット発行は1,800万部から450万部に激減、同上)。


値上げのトレンドの中で日経も購読料が昨年7月に、いっきに4,900円から5,500円に12%以上引き上げられ、5千円札1枚では足りなくなりました。が、引き続き購読を継続しています。ただ電子版は申込をしておらず、ずっと紙媒体のままです。


長い購読歴の背景や電子版をセットにしない理由など、それはまた別として、朝、その日の日経をぱらぱらとめくって流し見る、というのが日課の一つになっています。見ない日に限って、その日にお会いするどなたかが、今日の日経のこの記事を読んだか、と訊いてきます。本当に、なぜか見ない日に限ってそういったことがよく起こります。油断できません。


とはいえ日経は読み応えがある、という読者が多いだけあって、大中小さまざまな出来事、経済、政治、社会の多様な叙述があり、それらをその日の内に一気に消化することは、極めて困難です。あとで読もうとそのままにしておくと、だんだん積み上がっていきます。古新聞は誰も読まないとも言いますし、在庫管理からいっても宜しくない。妻からも年に1回ぐらい、いい加減に処分しろと言われます。


しかし単なるデッドストックかというと、そういうわけでもありません。私は時間のあるときに、古新聞の積み上がったところからランダムに数日分引き抜いて、読み返してみます。すると思わぬ発見があることがよくあるのです。いま足元で動いている事象が、数週間前にどんなふうに語られていたか、経済の動きで代表的な指標等につき、複数の人が予測(予想?)したが、誰が瞠目すべき分析を行っていたか。あるいは、自分が取り組んでいることで、どうしようかと考えあぐねている事柄について、ヒントになるような内容の記事もあったりします。


先日もこんな一文を見つけました。少し長いですが、引用してみます。
「社会課題を捉え本来あるべき正義、すなわち「Justice」を問う公共広告はともするとお説教風になりがちだ。上から目線で人を折伏(しゃくぶく)するような表現では共感は得られない。クリエーター自身の人間力が試される分野なのだ。シリアスな課題を伝えるときこそユーモアが欲しい。僕自身、いつもそこに力を注いできた。ユーモア(humour)はヒューマニティ(humanity)に通じる。人間的なコミュニケーションにはそれが不可欠だ。」(2024年6月4日、日本経済新聞36面、文化欄「世界を変えた公共広告十選(2)」、クリエイティブ・ディレクター杉山恒太郎)。


どうです、これ。文中の「クリエーター」を私たち「中小企業診断士」に置き換えてみると、それこそ中小企業診断士の在り方を言ったもの、とならないでしょうか。少なくとも、私はそう思いました。6月分は捨てずにおいてよかったなと思っています。

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イノベーションフェア ~事業再構築補助金からの展開~

2024-07-18 12:00:00 | 24期のブログリレー

 こんにちは、20期生の岡田です。投稿回数は少ないですが、今年度もブログリレーに参加いたします。

 今回は7月2日に見学した中小企業庁と(独)中小企業基盤整備機構が主催したイノベーションフェアを話題にします。この展示会は事業再構築補助金を受領した事業者さんが実施した新規事業や新規商品を展示するイベントであり、東京フォーラムを会場に入場無料で開催されたものです。皆様見学に行かれたでしょうか?

 事業再構築補助金はコロナ禍の緊急事態の頃から始まり、認定支援機関が必要であるため診断士として支援する機会があった方も少なくないと思います。その補助金を受けた事業さんが「物産品ゾーン」、「食ゾーン」、「新サービスゾーン」、「新技術ゾーン」に分かれて展示をしていました。

 入口の近くは「新技術ゾーン」でした。ここでは高度な金属加工、木材加工による製品開発や受託事業などが目に留まりました。その他、環境を意識した技術やデザインを意識した製品などもあり、新技術でもシーズ志向とニーズ志向の展開が見られました。面白かったのは、FES株式会社の砂を原料とした3D造形です。狙っている用途とその領域での差別化要素ははっきり聞けなかったですが、造形物の原料に砂を使えるようになると環境にはよいかもしれません。

 その奥には「新サービスゾーン」が陣取っていました。製造業が体験型のサービスを展開する事業展開がいくつか見られました。神社仏閣彫刻を主な事業としている埼玉県の会社が、自然豊かな環境で彫刻を通して自己の内面の探求を行う体験プログラムを紹介しているのは少々驚きました。サンプルとしてもらった木くずの香りは心地よかったです。その他、模型を作る事業を展開している会社が、AR技術を取り入れてリアルとビジュアルとでハイブリッドな展示をワンストップで提供する新サービスを開発しており、リアルとビジュアルともにその品質には感心しました。

 この隣のゾーンは「食ゾーン」です。昼食でよくお世話になっている有楽町のカレー屋さんが事業再構築補助金を使ってレトルト商品を開発したことをこの時知りました。飲食店がコロナ禍でレトルトや冷凍技術で持ち帰りやネット販売に展開するのはよく聞く話でしたが、よく行くお店が補助金を活用して展開していたため少し身近に感じました。その他にも特徴ある食品がたくさん展示されていましたが、今回のブログでは省略いたします。

 一番奥にあったのは「物産品ゾーン」です。このゾーンは創意工夫を凝らした製品や伝統的な製品にアレンジを加えたものなど、興味深い展示が多数ありました。その中で足を止めたのは一番奥のスペースで展示をしていた「嵯峨乃や」さんのブースです。五本指下駄「GETALS(ゲタル)」を開発しており、意匠登録して他社が真似できない対策を取っているとのことでした。五本指靴下を愛用している小生は興味をそそられてついつい試し履き。少々高めでしたが頑張っている事業者さんを応援する意味も含めて一足衝動買いしてしまいました。

 見学者はあまり多くなかったので、ブースに行くと展示をしている人は丁寧に説明してくれました。出展者は販路拡大を目指して対応してくれますが、小生は事業性や再構築のねらいに興味をもって話をします。補助事業者さんの話を直接聞くことができ、事業再構築補助金の使われ方を垣間見るとても良い機会になりました。

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

理想のリーダーとは?

2024-07-17 12:00:00 | 24期のブログリレー

皆様、こんにちは。
稼ぐプロ!24期の中川です。

私が尊敬する歴史的偉人にアレクサンドロス3世(通称アレキサンダー大王、紀元前356年-323年)がいます。
彼の行動からは今日でも多くの学びを得ることができます。
世界の偉人シリーズから、オリバー・ストーンの映画、漫画のヒストリエなど、関連する物語に幼少時から好んで親しんできました。
最近塩野七生著「ギリシア人の物語」を手に取ることがあり(最終巻がアレクサンドロスの回です)、改めて考えさせられる内容があったのでご紹介しようと思います。

彼の功績の中心はヨーロッパのギリシアからエジプト、アジアはインドまでまたがる大帝国をほんの数年で築き上げたことですが、その成功要因の一つに率いていたマケドニア軍の圧倒的な強さがありました。
その強さの秘訣は当時中心戦力となることが一般的ではなかった騎兵隊にあり、さらにその先頭で常に総大将であるアレクサンドロス自身が愛馬ブケファロスにまたがり誰よりも速く敵陣に飛び込んでいたことにあったと言います。(余談ですが攻撃時に騎兵隊の先頭に立つアレクサンドロスのことは後世の歴史家の間で「ダイヤの切っ先(プンタ・ディ・ディアマンテ)」と称されていました。)

大将自らが戦場では常に先頭に立ち、他の誰よりも大きなリスクに身をさらして戦うという姿勢は、兵士たちの気持ちを鼓舞し、士気を大きく上げました。
アレクサンドロス自身が、麾下の兵士を危険にさらすことはできないという考えを持っていたのはもちろんですが、同時に「自分たちの大将を守らなければ!」という兵士たちの危機意識は軍の一体感を高め、結果、戦闘力の向上につながりました。


ビジネスに置き換えるとどうでしょう。
立派な会議室から一歩も出ずに現場に指示だけをするリーダーと、自ら現場に行き顧客と直接交渉して信頼を勝ち取ってくるリーダーのどちらに付いていきたいでしょうか。
もちろん企業にはゴーイングコンサーンという至上命題があり、次世代を担う人材育成が必要不可欠になるので関与の仕方にもバランスが重要になります。

成長につながるようなチャレンジの機会を部下に対してはふんだんに提供し、顧客からの厳しいクレームや部下だけでは解決が困難な問題がある場合に最前線に出て責任を取る、そんなリーダーが理想と感じます。

そういえば昔勤めていた会社で、「お客さんに謝罪が必要な時だけ呼んで」と言ってくれる上司がいて、勇気づけられたことを思い出しました。
一方で顧客に謝罪が必要な時に呼んだところすごい剣幕で叱られて怖かったことも思い出しました。
その方は最近社長になりました。
もしかしたら私にとっての理想のリーダー像に近いのかもしれません。

皆さんの理想のリーダーはどんな人でしょうか。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする