みなさんこんにちは。
事務局小野田です。
現在、経済産業省過去最大の補助事業である事業再構築補助金が公募されており、コロナ禍を乗り切り事業を再構築する中小企業や中堅企業を応援する国の取り組みが実施されています。
私がHKSの活動をはじめたのは2017年。あれから4年目に入り、継続する意義を改めて実感するようになりました。
本日は、私が補助金活用支援会(以下HKS)の活動を続けている理由をお伝えしたいと思います。
HKSをはじめた当初は、単に中小企業事業者様のお役に立てればいいという考えぐらいしかありませんでした。
しかし、数年続けていると多くのご紹介者様、つまりパートナー様とのつながりができてきます。
また、50名を超える会員のみなさまにも活躍の場を提供したいという思いも強くなってきました。
現在2021年に入ってからだけでも100件を超えるご相談をいただいており、今日も数件お問い合わせいただいております。
それだけお困りの事業者様が多いということであり、相談しやすい窓口が少ないと言うことかもしれません。
このように多くのご相談をいただき、活動を続けるうちに「中小企業診断士さんがやってくれるなら安心だ」と日本中から認知されるような団体に発展させていきたいと考えるようになりました。
中小企業経営者の良き伴奏者としての補助金活用支援というジャンルをもっとメジャーなモノにしていきたいとも思っています。
また、企業内診断士の眠れる資源の活用が今ほど重要かつ可能になっている瞬間は、過去に無かったのではないかと思います。
HKSのコンサルティングは、基本的にすべてZoomなどを使ったオンラインで完結します。そのため、時間が限られる企業内診断士の方も十分に参加可能です。
全く経験が無いので不安だという方が多かったので、そういう方のために2021年6月からは、pwmcパラレルワーク・マスターコースというコースも開設いたします。このコースでは、補助金申請だけでなくパラレルワークでできる自分の看板で行なうビジネスについても考える機会を設けます。
稼プロ!で学んだ基礎スキルを実践する場としてHKSを活用したい方は、Facebookグループに参加ボタンをポチッとお願いいたします。順次ご連絡させていただきます。
小野田
小野田です!
今年も今日で最終日となりました。
世界中が一変した1年が今日で終わります。
私は、3月頃から在宅勤務を開始し、通勤や移動時間はいい休憩時間だったことを実感する反面、会議や仕事の効率が劇的に向上しました。
最初の頃は一日中連続するWEB会議により、肩こりや目の奥の痛みに悩まされました。
しかし9か月の間に、ワーク環境・・・デスクとチェア、モニターやマイク、スピーカー、PCなどを全て見直した結果、全く疲れない、ストレスフリーのワーク環境が完成してしまいました。
快適なワーク環境では、勤務先の仕事も副業もどんどん効率が上がりますね。
モニターを27inch 1台に加えてモニターを目の高さに上げ、
オフィスチェアは、ERGOHUMAN監修のWincaseに交換。このチェアは、アームレストの位置が微調整できるので肩こりが全くなくなりました。
一日の終わりに目の奥が痛くなっていたのですが、「夜間モード」を常時ONにして、ブルーライトカットメガネをかけるようにしたら、目の痛みは全く出なくなりました。
通勤、出張、接待がなくなった結果、自分のビジネスとじっくり向き合える時間が取れたことが何より大きな変化でした。
HKS補助金活用支援会の支援事業先も北海道から沖縄まで、全国からご相談をいただくようになり、案件数も昨年の約4倍に急増!
遠隔会議が当たり前になった結果、自宅オフィスから全国の事業者様を支援することができるのですから。
事業者さんが抵抗なくZoomに参加してくださるようになったことが大きいですね。
プロジェクト型ワークスタイルが広く定着していくと、会社の概念自体が変わってくるのではないかと思います。
ますます、個人の活動力が問われる時代になるでしょう。
会社の看板ではなく、個人の専門性、個人の商品・サービスで勝負していく時代が間違いなく来ています。
コロナによりオンラインシフトへの環境変化が、一気に10年加速したという人もいますが、私も同感です。
さて、あなたはこの変化をチャンスと捉えていますか?
変化をチャンスに変えるのは自分次第ですね。
来年も、わくわくするプロジェクトが目白押しです。
健康に気をつけて、みなさまが実りある1年を過ごせることを祈りながら、今年最後のブログを終えます。
今年1年ありがとうございました。
新年もよろしくお願いいたします。
メリー・クリスマス! 20期生のながいち!です。
私にとって、いま一番のクリスマスソングは山下達郎の『クリスマス・イブ』です。
(♪雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう……)
そして『クリスマス・イブ』で思い起こされるのは、JR東海による新幹線のCM『クリスマス・エクスプレス』です。
1989年のCMなので、このブログを読んで多少なりとも共感していただけるのは、40歳以上の方に限られるかもしれません。
申し訳ありません。
『クリスマス・エクスプレス』のCMのストーリーを再現すると、こんな感じです。*1
バックには『クリスマス・イブ』が流れています。
①プレゼントを抱えて夜の駅構内を走る若い女性(牧瀬里穂)。
②途中で男性と接触してプレゼントが落ち、被っていた帽子が脱げるが、それを拾って改札口へ急ぐ。
③人込みの中、バンダナを巻きバッグを肩にかついだ彼氏が、改札内の階段を降りてくるのを見つけて笑顔に。
④彼氏を驚かそうと柱の陰に隠れ、肩で息をしながら目を閉じ、幸せそうな表情で彼氏が近づくのを待つ。
⑤「ジングルベルを鳴らすのは、帰ってくるあなたです。クリスマス・エクスプレス」のナレーション
⑥遠ざかる新幹線の後ろ姿。「JR東海」のサウンド・ロゴ。
1989年、国鉄がJR各社に分割されて2年目に作られたCM。
その年の広告業界のCMアワードでグランプリを受賞。
当時新人で17歳だった牧瀬里穂は、このCMでブレイクしたそうです。
特別な日の夜、遠距離恋愛中の二人が、新幹線の改札前で久しぶりに会うまでのわずかな時間を切り取ったドラマ。
このCMの魅力は、何といっても牧瀬里穂の笑顔です。
彼女は確かにカワイイのですが、それ以上のものが、彼女の笑顔から伝わります。
遠く離れて生活し、久しく会えなかった彼氏。特別な日に、彼氏が会いに来てくれた。
「待ち焦がれていた人と出会えたとき、人はこんなすてきな笑顔になるのか」という感動が、『クリスマス・エクスプレス』を視た後に残るのです。
JR東海の担当者は、制作にあたってCMディレクターに次のように話したそうです。
(同時期に民営化されたNTTのCMを意識して)
「電話も新幹線も線(電話線とレール)で大切なものを運ぶという点では同じ。NTTは声を届けることしかできないが、うちは人間そのものを運び、結び付けられる。それをCMで表現してほしい」*2
CMを作るにあたり、JRの担当者は、新幹線が都市と都市をつなぐだけでなく、人と人をつなぐサービスであるという発想を持っていました。
ディレクターはこれに共感し、新幹線によって人と人がつながる具体的なストーリーに落し込み、そのとき人に起こる心の変化をみごとに映像化しました。
この過程で、彼らは新幹線サービスの本質を見つけ出す作業をしたと、私は思います。
稼プロ!の第6回の講義では、「製品の三層モデル」の復習をし、診断士の仕事のひとつは、事業者が提供する商品やサービスの核を見つけ出すことだと学びました。
『クリスマス・エクスプレス』の制作者たちはCM作りを通して、新幹線サービスの核にあるベネフィット(便益)を見える形にしたのです。
具体的には複数の層になった、次のようなベネフィットです。
<1層目のベネフィット> 人を速く時間通りに、都市から都市へ運ぶ。
<2層目のベネフィット> 人と人をつなぎ、人と人の出会いを創り出す。
<3層目のベネフィット> 人の笑顔を引き出し、幸せな時間を生み出す。
笑顔になったのが新幹線に乗車した人ではなく、待っていた人だというのも、このCMの表現の巧みさでしょう。
ドラマ上は脇役ながら、二人の再会を演出した新幹線の遠ざかる姿に、私は暖かいものを感じました。
すっかり、CMの仕掛けにはまった(魅せられた)ということです。
診断士が、商品やサービスの核を見つけ出す作業をするのは、例えばプロモーションを考えるときです。
中小事業者の場合、費用面からテレビCMを使うことは稀でしょう。
しかし、『クリスマス・エクスプレス』の制作者たちのように考えることは重要であると思います。
つまり、商品やサービスが、消費者の人生や生活のストーリーの中でどういう役割を果たし、どのような心の経験をもたらすかをリアルにイメージする、ということです。
私は、そうした想像力を働かすことのできる診断士でありたいと考えます。
*1 三浦武彦、早川知良著『クリスマス・エクスプレスの頃』(日経BP企画)の付録DVDから採録した。
*2 出典「CM『クリスマス・エクスプレス』が令和になっても色褪せない理由」
現代ビジネス情報部 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69391