東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

常識を覆す力

2023-02-28 12:00:00 | 22期生のブログリレー

22期生の塩谷です。

本日は私の大変お世話になっている経営者から伺った話をご紹介します。

突然ですが「川に浮かぶ丸太は、川の流れより川を速く下ることはできない。では同じように考えると、帆船(ヨット)はモーター等の外部動力を用いずに、風(風速)よりも早く進むことはできないか」と切り出されました。実はこの問題、イギリスの1000年近い歴史を持つ大学の過去の入試で出題された問題とのことです。

「引っかけ」のようには感じますが、やはり「風速より早くは進めない」が正解と思えます。しかし、実際は、風を受け続けることに加えて、帆の凸形状がつくり出す「揚力」を活用することで、風速よりもずっと早く進めるだけでなく、あらゆる方向に向かって進むことができます。

この「揚力」を活用した構造の帆船が発明される前は追い風は風の力を利用する一方、向かい風では帆を降ろして「人手=漕ぎ手」の力で前に進むというのが、当時の「常識」でした。その常識に対し「風の吹いてくる方向に船を漕がずに進むにはどうしたらよいか」という「必要」が、その後の発明(揚力の活用)に繋がったということです。

その方曰く、我々が日常で何気なく目にしている風景は我々を「常識」という思考停止にしてしまい、新たな発想を模索する機会から我々自身を遠ざけてしまうという力を持っているのだそうです。その方は続けて「常識は変化するもの、何かあればその理由やメカニズムを考える、そして日頃から他に方法はないかと改めて自ら問いただし続ける必要がある」。技術の進歩と相まって、「今までの常識がある日突然通用しなくなり。「新しい常識」に取って代わられることは、今後、あらゆる領域で増えていくことなので、日々考え続けなさい」とのメッセージをいただきました。

この話を聞いて私が最初にイメージしたのが、バリューエンジニアリング(以下VE)という手法です。VEの詳細説明は割愛しますが、お客様が「必要」としている「真の目的」を探り出し、その目的を達成するための手段を繰り返し繰り返し分解整理していき、最終的にはお客様だけでは見つけられなかった価値向上を果たすというものです。簡単ではない作業なのですが、自分たちの見えている常識やそれを支えている技術について予断を持たず、広く深い知見を集めVE活動に取り組むことで、新たな価値創造に繋げるのに適した技術がこの常識を覆すことに使えそうだということです。

次に考えたのが、常識を覆すのに関与することは非常に難しいということです。常識に慣れ親しんでいると、常識を覆そうとする人が変わった人に見えてしまう、或いは面倒なことをする人に見てしまいかねません。私も無理だとかやめておけと言ってしまいそうです。常識を覆すような大きな変化を起こす人は強い信念を持っていないと挫折する可能性があるのではないかということです。

自分が常識を覆すほどのことができればいいなと思いますが、それ以前に新たなことにチャレンジする人の応援をすることはあっても、足を引っ張ることのないようにしないといけないと考えた次第です。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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説明会 3月17日(金)、31日(金)

講義見学会 3月25日(土)

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リスキリング始めました!

2023-02-27 12:00:00 | 22期生のブログリレー

稼プロ!事務局長の水口(16期生)です。

現在、リスキリングが注目を集めていますね。
リスキリングの方法は、書籍を購入する、YouTubeで学ぶなど、実にさまざま。
皆さんは、何かリスキリングに取り組まれていますか?

私は、いま「専門実践教育訓練の給付金制度」を活用してリスキリングに取り組んでいます。この専門実践教育給付金制度の対象者は、受講開始時に雇用保険の被保険者である人と、会社を離職しても1年以内に受講開始した人です。(検討される方は、そのほかにも諸条件がありますので、こちらをご確認くださいませ。)私は、離職してちょうど1年経つ直前、知り合いに教えてもらって申込みしました。

申込み先はハローワークですが、窓口に行って申込みをすればすぐ開始できるのではありません。まず事前にキャリアコンサルタントとの面談があります。自分のキャリアをハローワークのキャリアコンサルタントに説明して、承認いただく必要があるのです。

給付金制度の支給額は、教育訓練経費の50%とかなり手厚いためか、講座も専門的なものばかり。私は、受講期間2か月ほどのDX関連講座を申込みしようと考え、担当のキャリアコンサルタントに伝えました。了承していただけるだろうと思ったのが甘く、今後の新しい仕事に繋がる可能性がある、長期でしっかりと学ぶ講座の方が良いとの助言をいただき、結果的に受講期間1年間の講座を選択することにしました。その講座は、気象庁が認定した「気象データアナリスト育成講座」です。

気象庁では、数年前から、膨大な気象データをビジネスに活かすことができる専門家の育成に取り組んでいます。気象、データサイエンス、ビジネスの3つのカテゴリから体系的に学べるようです。

講座の終了期限まで、早いもので残りあと約半年...(汗)
課題は提出していますが、修了するための最終課題が難関とのこと。

無事修了できるように全力で取り組んでいきます!

稼プロ!事務局長 水口淳一郎

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こう きましたか!予想以上の出来!

2023-02-26 12:00:00 | 22期生のブログリレー

稼プロのみなさま

こんにちは。22期生小山亨二です。

今回は最近観に行った映画についての感想です。先週末 理論政策更新研修の後、時間ができ、ちょっと頭をスッキリしたいため、久々に映画を観に行きました。選んだのは、以前このブログでどなたかが記述されていた昨年公開の「THE FIRST SLAM DUNK」。この時期でも上位にランクインしていたため、即決めしました。私自身アニメを映画館で観るのは、恐らく10年以上前のジブリ以来で、今回の作品の人気の秘密は何かと不思議にも思っていました。劇場サイズは大きくありませんが、80%以上の集客。よく見ると20代女性が多いことに気づきました。一瞬イケメンをチャラくしているのか?とも思いましたが、作画力が定評の原作者が自ら監督も務めているということなので期待はしていました。

内容は、全国高校No.1を決める40分の決勝戦を、登場人物の人間模様などを絡めて124分で描いたいたってシンプルなもの。

しかし、私の評価は、もうアニメではなく、素晴らしいスポーツ&ヒューマンドラマとして、本当に感動しました!

その理由は、ネタバレしないように、私が感じた演出面でのポイントを挙げます。

まず一つ目は、やはり作画力です。よくあるアニメ風ではなく、劇画チックに色は抑えめにしながら、動きも大げさではない 人間のリアルな動きを追求して描かれているように感じました。ずっと見入っていると、アニメを超えた実物の人間を観ているような錯覚になりました。

二つ目は、やはりキャラクターです。これを実写版にしてしまうと、アニメキャラに寄せた演技や配役俳優自身の特徴などが邪魔になり、キャラクターの賛否が出てきて、うまくキャラクターを活かせないと思います。シリアスに描いたアニメだからこそ、キャラクターそのものを、かえってストレートに受けとめることができたと思います。

最後の三つ目は音響効果です。これが今回の最大演出効果と思っています。冒頭の重低音の効いた音楽で本格感を出し、試合中のプレイ音でリアリティを醸し出す一方、ストーリー途中では、逆に”無音”や”控えめな音量”が長尺かつ多場面設けられていて、その瞬間 なぜか すぅーと画に引き込まれ、全てが画中のシーンにもっていかれる感覚が生まれました。

観終えた後、しばらく感動に浸り、これまでの私のアニメ観が変わりました。しっかりした原作に、演出効果などで 実写よりドラマ性をリアルに描ける。日本のアニメは、これから大人ターゲットでいける可能性を示してくれた気がしました。せひ、みなさも どうぞ!

みなさまもぜひどうぞ。

 

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宮本会での学びと気づき

2023-02-25 12:00:00 | 塾長からのメッセージ

皆さん、こんにちは、塾長の山﨑です

2月23日(木祝)は天皇誕生日でしたが、宮本会で宮本先生からコンサルタントのノウハウを直接教えをいただく第2回の勉強会でした。

宮本会は一昨年、前塾長の鴨志田さんの声掛けで始まった、稼げる!プロコン育成塾(稼プロ!)のOB会ですが、1期生から22期生までの多くの卒塾生が参加しています。この会の取組の一つとして年2、3回、宮本先生のノウハウを直接ご指導いただく機会があり、今回はその第2回で、「~ドラッカーに学ぶ~経営戦略の基本」と題して、ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」などの名著からのエッセンスを宮本先生がまとめられたテキストでご講義いただきました。1期から10期までの稼プロ!OBの皆さんは、宮本先生から直接学ばれましたが、私たち11期以降の卒塾生にとっては直接学ばせていただけるとても貴重な、ありがたい機会となります。

ドラッカーの経営戦略は「総力戦略」、「創造的模倣戦略」、「柔道戦略」、「ニッチ戦略」、「顧客創造戦略」の5つと学ばせていただきました。その中の総力戦略と柔道戦略は、個人ワークもあり興味深いものでした。とくに柔道戦略というのは「創造的模倣戦略」とともに「ゲリラ戦略」とも言われ、トップ企業に正面から挑むのでなく、俊敏にトップ企業のスキを突き熟成市場を奪取する、という戦略で、中小企業にも活用できるところが多くあると思いました。

宮本先生からはこの戦略の留意点は、①顧客の行動・態度を把握する。②顧客の苦情・不満を把握する。③参入のタイミングを考える。④トップ企業とは正面から戦わない。⑤同業他社の動向情報を常に集める。とまとめていただきました。

この中で、①顧客の行動・態度を把握する。②顧客の苦情・不満を把握する。というのは、「顧客創造戦略」の消費者(ユーザー)の製品(サービス)の「使い方」をよく研究する、ということにもつながります。ニーズとシーズですね。

かつて、花王のブローネという女性用整髪料の開発逸話を聞いたことがありますが、花王は30年以上前からエコーシステムというコールセンターのシステムを持っていますが、ここにさまざまな苦情や、問合せ、お客様の声がたまります。この声のなかで、奥様からご主人の整髪料「サクセス」についての質問が多いことに気が付き、これは自身が使いたい、つまり女性も薄毛で悩みがあるのでは、との気づきからこの女性用整髪料が誕生したということでした。

また、もっと古い話で私が入社になったころ大ヒットしていた、ピッカリ〇〇〇、ジャスピン〇〇〇、というカメラがありましたが、この開発は当時フィルムを集中現像所(ラボ)で集荷して現像していましたが、この現像所でユーザーの写真を徹底的にしらべたら、まずは光量不足、露出不足で真っ黒な失敗写真が圧倒的に多いことに気づき、ストロボを内蔵したカメラを作って、井上潤のストロボ屋さんごめんなさい、というコマーシャルで大ヒットしました。

その次に、ピンボケ写真だらけということに気が付き、世界初の自動焦点ジャスピン〇〇〇の誕生となりました。これは当時7時のNHKニュースのトップ報道となり、1号機が大英博物館に寄贈されました。あのプロジェクトXでも番組になりました。

と、宮本会からだいぶそれてしまいましたが、経営戦略も、モノづくりも、経営診断も、傾聴のスキルが本当に大事だなあ、と改めて感じた次第です。

22日のブログで稲吉さんが「傾聴は『判断・評価せずに、相手を理解する』ことが重要」と述べられていました。インタビューでは仮説・検証が大切ですが、傾聴の時には予断を持たずにひたすら相手を理解する、難しいですがどちらも大事なスキルですね。

また次回の宮本先生のご講義が楽しみです。

 

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結婚式のスピーチ

2023-02-24 12:00:00 | 22期生のブログリレー

皆さん、こんにちは。22期生の川元芳晃です。

 

前回稼プロの講義を欠席させていただいて、10年来の親友の結婚式に出席してきました。

 

嬉しいことに新郎の友人代表としてスピーチを依頼してもらい、稼プロ3分スピーチでの失敗を繰り返さないように、張り切ってWordに向かいスピーチ原稿の作成を始めました。

 

そして以前富岡先生や宮崎先生・稼プロの皆様にこんなこと指摘されたなと、講義の時にとったノートや、3分スピーチの時にいただいた評価カードを見返しながら、かなり念入りに練習をしました。

 

そんな成果もあり、当日の出来はまずますかなと自分では考えていたのですが、他の方からのかなり評判は私が思った以上に良かった様で、新郎の職場の方から「スピーチのプロ呼んだ?」などと新郎はお声をいただいたそうです。

 

診断士としてセミナー講師を努める時に活きるだろうなと思っていた講義が、意外な形で活きました。本当に勉強したことはどこで役に立つか分からないものですね。

 

友人達の結婚式ラッシュで4月にも、結婚式でスピーチする機会をいただいたので、今回のことで調子に乗らない様に、気を引き締めてじっくり準備して望みたいと思います。

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