東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

肥料業界の分析

2018-01-31 21:00:00 | 17期生のブログリレー

17期の永井ゆうくんです。

 

先日、本業の業務で肥料業界の分析を行いました。

外部環境と内部環境を整理し、今後取りうる戦略(要するにSWOT分析)を役員会議に提示したものです。

 

肥料業界は、市場規模4,000億円、メーカー数3,000社(注)といわれています。

メーカーの大半が中小企業です。

診断のご経験がある方もおられるのではないでしょうか?

 

昨今、新聞紙上を賑わせている「農業改革」の一環で、政府は農業資材価格の引下げを目指しています。これに対し、全農は、20174月から「銘柄集約による新たな共同購入」に取り組みました。12月には、その結果として、対象銘柄について▲1~3割の価格引下げを実現したと公表しています。

 

メーカーからすると、販売価格の引下げ=利益率減となるため、大きな脅威(Threats)です。

斯かる状況から、競争力の乏しい企業の淘汰・撤退や、企業間同士の合併・提携が進むものと推察されます。

中小企業診断士の活躍の場があるかもしれません。

 

注: 「生産資材価格の引下げに向けて」農林水産省 20169

『生産業者(約3,000業者)については、国への登録・届出肥料生産業者が約2,400業者であるほか、県への登録肥料(化学的方法で生産されない有機質肥料など)のみを生産している業者が約500業者。その国への登録・届出肥料生産業者(約2,400業者)のうち生産量が小規模(5千トン以下)の業者が太宗を占める。』

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不都合な真実 ーコンサルティング実務での雑感ー

2018-01-31 04:09:11 | 17期生のブログリレー

「稼プロ!」事務の小林 隆です。

本日は、よく考えると当たり前だが、企業の社会性や価値創造が大切といった考え方が好みである私のの思考のくせ、思い込みから以前は見過ごすことの多かった、不都合な真実について、3つほど、コメントをすることにしたい。

● 不都合な真実1
「中小企業は独自のイノベーションより模倣が成長への近道!」
私は、中小企業の成功には、独自の技術やこだわりが、かかせないと信じていた。
それらが、ニッチな領域で高い付加価値を生み、小さくても光る中小企業を生むと考えてきた。

しかし、大方の中小企業にとっての成功の近道は、イノベーションより模倣することである。まずは、先行している同業の成功事例をベンチマークし、模倣することが、独自に考えた技術やノウハウよりも成功の確率が高く、リスクが少ない。
すでに実績のある方法だから、よくよく考えれば当たりまえである。

ベンチャー企業のように、本当の意味で独自に新しい価値を生み出すことは、重要な事であるし、どこかで追及をしたいところであるが、リスクを冒すことができる、資金力と時間があって初めて新しい取り組みに挑戦できる。大方の中小企業にとっては模倣が成功への近みちであると言える。

 

●不都合な真実2
「中小企業の規模の拡大には、ニッチな領域で高付加価値を源泉に高単価の商品・サービスを提供するより、大衆化された日常的な商品・サービスを提供する方が、
規模拡大には向いている!」

私は、中小企業はニッチな領域で専門性を高め高い付加価値を得るべきだと考えてきた。もちろん、中小企業が生き残るための一つの方法であることは確かである。
しかし、こと規模拡大を志向する中小企業、特に店舗型のB to C 企業にとっては、
ニッチな領域での高付加価値・高単価の戦略の戦略は向かない。

なぜなら、店舗規模の拡大には、規模拡大を支えるだけの顧客の数が必要だからである。したがって、1店舗目は高付加価値・高単価の戦略で成功した場合でも、
事業規模の拡大を考える場合は、セカンドブランドを作るなどをして大衆化を図り、
対象顧客の範囲の拡大を図る必要がある。

このあたりの視点がコンサルティングの現場で活かされるかどうかは、中小企業のトップがどの程度まで企業規模を拡大したいと考えているかによる。しかし、コンサルタントの私自身が、小企業が中企業となり、大企業に成長して行く際の原理を、長い間 理解していなかった。

●不都合な真実3
「ビジネスは、投資とその回収の繰り返しであり、それにより自社の財産を増やしてゆくゲームである!」

企業は社会の公器であり、社会的な価値を生み出すことによって社会に活かされている存在であると、考えている私にとって、この考え方はあまりにドラスティックであり、一瞬の戸惑いを覚える。

投資先として、社会的に価値があるもに投資することによりその対価として収益を得て、投資を回収する、または従業員を大切にし、雇用を維持し厚遇するというのが
美しい姿である。しかし、事業の収益性や投資回収の時間を考えた場合、企業の社会性ばかりを考えると、短期的には収益性を悪化させる場合がある。
それは至極当然のことであるが、社会性に偏った考えにこだわりすぎたり、中途半端に社会性を志向すると、いつまでたっても、企業の収益が改善されない。


これまで上げてきた、3つの例は、あくまで企業の成長における一つの側面や成長過程における一つの局面を見たものである。
それらは、すべて考え方のバランスの問題であるともいえる。

しかしながら、ついつい企業の社会性や存在価値などの理念に目が行きがちな私にとっては、意識をしておきたい大切な原理である。

同志のコンサルタントの皆様は、いかがだろうか?

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1/14(日) 17期生自主トレの報告

2018-01-29 05:38:02 | 17期生のブログリレー

17期生 設楽です。

今日のブログでは、第7回講義前に行った我々17期生の自主トレの報告を行います。毎回、講義の活動報告書は稼プロ!ホームページで発信されていますが、今回は番外編ということで(笑)このブログの場を借りて発信させていただきたいと思います。

■実施要領
開催日時:2018 年 1 月 14 日(日) 13:10~16:50
開催場所:としま産業振興プラザ橋区民館
開催内容:
 1.各自プレゼン
 2.執筆企画ブラッシュアップ
 3.実務実習ブレスト


1.各自プレゼン(13:10~14:40)
 今回の自主トレで(講義での)プレゼンと異なるのは、「持ち時間を自分で決めていい」というところです。全体的に時間に余裕があったため、その利点を活かすことが出来ました。参加者6名で、最短1分から最長9分までまちまちでしたが、「先に持ち時間を宣言して、その時間に合わせてプレゼンを行う」というタイムキーピングに関しては全員がほぼ想定通りにできていました。その後のフィードバックについては(講師の方が不在なため)技術的なところよりも内容的なところで多くの意見が出て、楽しかったです。非常に盛り上がりました。また、プレゼンの内容は通常講義同様に録画し、参加者にYoutubeのURLを送りました。

2.執筆企画ブラッシュアップ(14:50~15:20)
 こちらはなかなか考えるのが難しかったです。第5回講義から若干間があったこともあり、まずは現在の各チームの状況を整理するところからスタートしました。一部進んでいるチームもあれば、講義後は特に進んでいないチームもあることがわかったので、進んでいるチームはそのままとし、進んでいないチームについては参加者の中で内容と実現可能性を議論し、難しいと判断したものは潔く断念することにしました。(私自身が出した企画もよくよく皆で協議していくうちに目新しさがないと思い、断念しました。) 今回のディスカッションの結果は整理した上で、担当講師の亀田さんに報告いたしました。こちらは今後、今回の自主トレ以上に更なる自主性が求められるので大変ですが、演習だけでなく実践(実際の執筆)につなげるべく進めていくことになります。

3.実務実習ブレスト(15:30~16:50)
 たまたまというわけではないですが、第7回講義の実務実習で事前課題が出ていたこともあり、参加者全員でブレストを行いました。講義前に皆で集まるのは時間的に厳しかったということもあり、集まれる機会があったというのは本当に良かったです。ブレストでは(事前にいただいた)診断先の情報共有から現状分析を行い、導き出される課題を想定し、そして実習先への質問事項にまでスムーズにつなげられました。こちらも執筆企画同様、担当講師の清瀬さんには(第7回講義前に)簡単ですが報告いたしました。結果として事前課題の内容も充実したと思っていますし、また、講義で行われたチーム内ディスカッションでも(私のいたチームでは)意思疎通が十分できたと感じています。とここまで書くと、診断報告書を提出する際のハードルが上がってしまうので(笑)このあたりにしておきます。

4.全体を通して
 素直にやってよかったな、と思います。稼プロ!の講義では演習が数多くあるので決して「教えてもらってばかり」とは感じておりませんが、やはり自分たちだけで主体的に考え、実践する場があるのはよかったです。特にプレゼンはどうしても場数が必要で、かつ自分1人だけではできないので「人に見てもらえる場」があるのはよかったです。
あと失敗したな、と思うのは集合写真や議論中の写真などを撮り忘れたことです(苦笑) 今回のブログを書く際、写真があればもう少し雰囲気が伝わったのにな、と後になって思う次第です。うっかりしてました。また、個人的な話ですが急な海外出張が入ってしまい、終わった後に飲みに行けなかったこともちょっと残念でした。帰国も講義日前日で、これで出れなかったら相当後悔していると思います。今年はこうした突発的な海外出張が増えそうなので、6月の卒塾まで(稼プロの講義と)重ならないように日ごろから「他の日はいいけどこの日(講義のある日)は出張しないぞオーラ(笑)」を会社で発しておこうと思います。

簡単ですが、以上が自主トレの報告となります。今回の自主トレ開催にあたりご協力ならびにご出席いただいた皆さまに感謝いたします。とても楽しい時間でした。ありがとうございました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相手を元気にする受け応え

2018-01-28 07:00:00 | 17期生のブログリレー
こんにちは。17期の金岩由美子です。

今回は産業カウンセラーの勉強会で学んだ「相手を元気にする受け応え」について記載します。

上司として、親として、友人としてなど、いろいろな立場で相談を受ける事があると思います。
その際、相談した方の気持ちがスッキリして元気になるような受け応えができていますでしょうか。

私は失敗した事があります。
ずいぶん昔の話ではありますが、友だちから恋愛の相談を受けました。彼氏への不満や不安を語る友人。
その言葉に対して、「そうなんだ。それはひどいね、最悪だね」という内容の言葉を返したら
友人は気分を害してしまったんです。どうしてだと思いますか? どう応答すれば良かったのでしょうか?
(この答えは、後述します)

以外とわかっているようでわかっていないですよね。事例で解説しますね。
まず最初にA,Bどちらの受け答えが好ましいか考えてみて下さい。

事例1:
 部下「新しい仕事に慣れなくて、自分が役に立っているのかどうか不安なんです」
 上司A「私も新人の頃は不安だったよ。不安を解消する為に頑張った!キミもできるよ。期待しているよ!」
 上司B「不安なんだね。でもまだ○か月なのに○○もできているじゃないか。この調子で大丈夫。あせらなくていいよ」

事例2:
 相談者「彼が最近冷たいの。LINEしても既読スルーだし、この前は約束をすっぽかされた。ヒドイでしょ!」
 友人A「何か理由や原因があるんじゃないの?」
 友人B「約束をすっぽかすなんて、ヒドイ! サイテー!!」

事例3:
 妻「毎日帰り遅いよね。夕食を食べるかどうかも連絡ないし、先にも寝付けない」
 夫A「じゃあ しばらく、夕食は家で食べない事にするから、気にせず寝ていいよ」
 夫B「心配かけてごめん。今月いっぱいで落ち着くから、来月は早く帰るよ」

【解説】
 事例1:不安や辛い状況にいるとき、応援(がんばれ)や期待(期待しているよ)は重荷です。
     まずは、不安や辛い気持ちを受け止めて肯定する、Bの受け応えが好ましいです。
 事例2:Aのような原因探求は相談者を責める事になりかねません。
     Bのように相談者の気持ちに共感し過ぎて、本人以上にヒートアップしてはいけません。
     言葉を言い換えるのも控えましょう。(腹立たしいね、泣きたいね など)
     私の例がまさに、これです。いつもおせっかいや気持ちが過ぎる悪い癖です。
 事例3:Aのように行動にフォーカスしてはいけません。Bのように気持ちを受け止めて、適切な言葉を返しましょう。
     ちなみに、「心配してくれてありがとう」の方がもっと素敵です。
     「心配かけてごめん」と謝ったら、相手は被害者の気持ちになリますが、
「心配してくれてありがとう」と感謝されたら、嬉しい気持ちになるからです。

毎日遅くまでお仕事がんばって、帰宅が遅い方も多いのではないでしょうか。
ご家族の気持ちを汲んで、良き理解者をえて、良い仕事をしたいものですね。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トヨタ生産方式に学ぶ 「まず実践」の精神

2018-01-27 10:00:00 | 講師清瀬からのメッセージ
こんにちは。講師の清瀬和彦です。

今回は、私が事業者さんのご支援をする際、
仕事をする際に大切にしている精神を
ご紹介させていただきます。

私は前職で製造業に勤務して、ほとんどの期間を工場で過ごし、
製造現場の改善や工場の合理化に携わってきました。
そしてその中で、多くの企業が参考にしている
トヨタ生産方式を学び実践してきたつもりです。
トヨタ生産方式の生みの親として知られている
大野耐一氏のもとで、部下として仕事をされていた
コンサルタントからも、たくさんの教えを受けました。
(以前の勤務先が、トヨタグループというわけではありません。)
その教えの1つが、「まず実践」の精神であり、
今でも私はそのことを常に頭に置いています。

「まず実践」とは、その言葉通り、
とにかくやってみること。
迷っていても仕方がない、良くならない。
やってみるとうまくいくかもしれない。
うまくいかなかったらどこが悪いのかがわかるし
改善すべきことも見えてくる。

私は、以前から、そして今でも、どちらかというと、
考えて理解し、納得してから、やっと実践する傾向があります。
それも大事なのかもしれませんが、たびたび行動を
鈍らせてしまうこともあります。

そんなとき、この精神を思い出して実践すると、
よくわからなかったことでも、行動して初めて、
こういうことだったのか、あーなるほど、
と思うことも多々あります。

例えば、トヨタ生産方式の手法として
よく知られている「1個流し」や「かんばん」など、
教科書を読んだり話を聞いたりしただけでは
よく理解できなかったことが、実践してみて
わかるようになりました。
現在の職業である経営コンサルタントとして
仕事をするようになった今でも、この精神で実践し、
よかったことがたくさんあります。

「まず実践」は、これからも意識していきたいですし、
私がこの精神を忘れているとご判断された皆さまは、
私を戒めていただければ幸いです。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする