東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

酒場放浪記

2025-02-17 12:00:00 | 24期のブログリレー

こんにちは。19期の遠藤孔仁です。

先日、診断士の勉強会にて商店街について学ぶ機会があり、その後の懇親会で東京・経堂にある「居酒屋楽」を訪れました。この「居酒屋楽」は、現在の居酒屋文化を築いた宇野隆史氏が創業した店舗で、以前は経堂駅前で屋台を営んでいたそうです。

居酒屋といえば、養老乃瀧や村さ来を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、そのような居酒屋文化を築いた代表的な存在として、「鮒忠」や「つぼ八」があります。

1946年に創業された「鮒忠」は、日本に焼き鳥文化を定着させた先駆者として知られています。創業者の根本忠雄は、「鰻屋として培った技術を活かし、庶民にも手頃な価格で美味しい焼き鳥を提供する」ことを信念としました。こだわりは、品質の高い鶏肉の仕入れと、職人技を活かした焼き方にありました。その結果、戦後の復興期において、庶民が手軽に楽しめる焼き鳥文化を築き上げ、現在の居酒屋メニューにも大きな影響を与えています。

1973年には、横山清が8坪の店舗で「つぼ八」を創業し、チェーン居酒屋の先駆けとなりました。「安くても質の高い料理とサービスを提供する」ことを哲学とし、統一されたメニューと均一価格を導入。さらに、どの店舗でも同じクオリティの料理と接客を提供できるようにマニュアル化を徹底しました。これにより、居酒屋が単なる個人経営の飲み屋ではなく、全国展開できるビジネスモデルへと進化しました。

また、「居酒屋楽」の名物である炙りしめ鯖は、この店が最初に提供した料理の一つだそうです。目の前でバーナーでしめ鯖を炙り、炙り終えた直後にレモンを絞るという演出が、お店と客が一体となる体験を生み出し、居酒屋の魅力をさらに引き立てています。

このような体験をすると、日本の居酒屋文化は単なる飲食の場ではなく、食事、交流、くつろぎの場であることを改めて実感します。

参加した勉強会では、商売の基本として「フィロソフィーを持つこと」「商品に対する深い理解とストーリーを持つこと」「売る人の愛情と理解」「お客様への約束」が大切だと学びました。それらの姿勢は昭和の居酒屋文化を築いた名経営者たちの考えに通じており、時代が変わっても変わらず、人々の心をつかみ続けているのだと体感することができました。

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24回も電車に乗った研修

2025-02-16 12:00:00 | 24期のブログリレー

皆さんこんにちは。「稼げる!プロコン育成塾」24期生の佐藤真武です。

 

気がつくと今年も早や2月です。重い冬の景色が日増しに明るくなるこの季節は、新年に立てた目標を具体的な行動に移していく時期でもあります。私はその手始めとして、経営革新計画等支援機関の認定を得ようと、経営改善計画策定支援研修を中小企業大学校で受講してまいりました。チェーンの外れた自転車をこぐような、やってはいるが何の成果もない昨年を反省し、今回の受講でいいリズムを掴み、2025年を走り切ろうと考えたのです。

皆さまご存じの通り、経営革新計画等支援機関とは、中小企業や小規模事業者の経営をサポートする専門家として、国に認定された機関のことです。認定を受けたから仕事が来る、というわけではありませんが、中小企業が安心して支援者を選ぶための基準にはなるようです。

2日間で実際のケースを利用して経営内容を分析し、金融機関にリスケをお願いする経営計画書を作成するのですが、これが結構なスピードで行わなければならずなかなか大変でした。金融機関が見るところ、金融機関が納得できるレベル感などのポイントなどを確認しながら、個人ワーク、グループワークを積み上げて、2日目午後のプレゼンに臨みます。集中を切るタイミングがないので、終了と同時にどっと疲れが襲ってきますが、いいメンバーに恵まれて、楽しく有意義に受講を終えることができました。直後の実力判定試験は、計算問題が多くかなりのボリュームなので、終了ギリギリまで電卓をたたき続けましたが、なんとかすべて埋めることができたので、3月の結果連絡を楽しみに待ちたいと思います。

そして受講とは別に驚いたことがひとつ。会場の中小企業大学校は東大和市という、横浜市民にはほぼなじみのないところにあります。しかし路線検索すると1時間40分ぐらいなので、そんなに遠いというイメージを持たずに出かけましたが、なんと当日になって5つの電車を乗り継がないと到着しないことを知りました。さらに謎なのは、これが帰路になるとなぜか7つの電車を乗り継ぐことになるのです。まっすぐ南に向かいたいのに、西と東にジグザグに走る電車に乗らないと帰れません。私は横浜に帰りたいのだが、なぜ高尾行きの電車に乗るのか?受講で消耗したのに、乗り換えの連続で疲労困憊となりました。2日間で24回も電車に乗らなければならない横浜市民の私。次回からの受講は、素直に宿泊の手配をしたいと思います。

午後9時、なかなかの泥状態で帰宅を果たしますが、もちろんこの日は、我が「稼プロ!」の診断報告書のドラフト提出日であることを忘れたわけではありません。ビールも飲まず夕食も取らずお風呂にも入らず、ひたすら不乱に最後の修正作業を行います。他のメンバーもそれぞれ最後の詰めをしているようです。寺岡リーダーはお客様との接待の現場から、「みんな頑張れ!」と叱咤激励を送ってくれます。

デッドラインの深夜12時を過ぎたころ、寺岡リーダーがなんとか報告書をまとめて提出してくれた(らしい)ことを見届けてから、シャワーを浴びて就寝しました。すぐには寝られず、暗闇の中で今日の出来事をいろいろ考えていましたが、異なる企業の診断を並行して勉強した2日間は、どの課題がはたしてどちらの課題だったのか、業界は違うのに見分けがつかないほど似ていることに少し驚いていました。「事情はみんな違うでしょ」とか、今まで学んで腑に落ちなかったことが、スッと溶けていつしか眠りについたようです。

多くの中小企業経営者が抱えているであろう問題、同期のみんなとともに、一つでも多く解決していきたいと、きっと夢の中で考えたに違いない、と思っています。

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個人事業主として考える「3S」~インベスターZから学んだこと~

2025-02-15 12:00:00 | 24期のブログリレー

こんにちは、19期生の土佐林です。

2025年もあっという間に2月となり、年末年始から早くも1ヶ月が経ちました。寒さが続く中、少しずつ春の気配も感じられる季節になってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

年末年始には、2013年~2017年に連載されていた三田紀房先生の「インベスターZ」という漫画を改めて読み返しました。この作品は投資をテーマにしながらも、ビジネスや経営の本質について多くの示唆を与えてくれる内容です。特に、個人経営の喫茶店オーナーが語る「個人商店の3S」の話が印象に残りました。

中小企業診断士として活動する私たちの多くは個人事業主でもあります。この3Sの考え方は、非常に考えさせられるものでしたので今回のブログで取り上げようと思いました。その一部をご紹介したいと思います。

・個人商店の3Sとは?

「インベスターZ」の中で紹介されていた「個人商店の3S」とは、以下の3つの要素です。

 スリム(Slim): 低コストで運営すること

 シンプル(Simple): 品数や業務内容を絞り、無駄を省くこと

 スロー(Slow): 忙しさに追われず、余裕を持った経営をすること

この考え方は、個人商店だけでなく、私たち中小企業診断士や個人事業主としての働き方にも十分応用できるものだと感じました。私自身もそうでしたが、中小企業支援メニューの拡大や診断士活動の充実に目を向けがちな中で、あえて「3S」を意識することで、無理のない中小企業診断士としての活動のヒントが得られる気がしました。

・2024年の振り返り:シンプルとスローの反省

年末年始は毎年、振り返りと翌年の計画を立てる時間にしています。この3Sの視点から、私自身の2024年の活動を振り返ると、いくつかの反省点が見えてきました。

 シンプル(Simple)

気づけば、さまざまな支援業務に手を出し、やることが増えてしまいました。新しいチャレンジは刺激的ですが、結果として業務の複雑化を招き、効率が下がってしまった部分もあります。

 スロー(Slow)

やることが増えた結果、スケジュールが過密になり、忙しさに追われる日々が続いてしまいました。本来であれば、余裕を持って支援に向き合うことで質を高めるべきところですが、多くの内容に手を出しすぎて、どれも中途半端になった感があります。

・2025年の方針:シンプル&スローの実践

この反省を踏まえて、2025年は以下のような方針で活動していきたいと思います。

 シンプル(Simple)

この漫画をきっかけに、2025年度は補助金申請と経営革新計画に改めて絞ろうと考えています。企業勤務の中小企業診断士にとっては時間の確保が難しい中、あれこれ手を出すのではなく、得意分野に集中することで、質の高い支援を提供していきたいと思います。

 スロー(Slow)

スケジュール管理を見直し、懇親会やイベントへの参加も取捨選択していくつもりです。忙しさに追われるのではなく、余裕を持って中小企業支援に向き合えることを意識します。

・競争と成長への新たな視点

この漫画の中で特に興味深かったのは、「競争する必要はない」「差別化を否定する」というメッセージです。中小企業診断士の試験や実務では、SWOT分析や差別化戦略が定番のアプローチですが、この考え方は一石を投じるものでした。また、作中では「補助金による成長と拡大は悪魔のささやき」とも語られています。確かに、補助金は事業拡大の大きなチャンスを与えてくれますが、それが事業者にとって無理な成長や過剰な負担になるリスクもあります。2025年度は補助金投資が増えると予想されますが、私自身も支援する事業者様に無理をさせていないか、しっかりと見極めていきたいと思います。

・最後に

漫画という枠を超えて、多くの気づきを与えてくれた「インベスターZ」。個人事業主であり、中小企業診断士として活動する私にとって、「3S」の考え方は非常に示唆に富んだものでした。この「3S」以外にも考えさせられる場面が多々ありました。もし興味がある方は、一読の価値があると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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ぎっくり背中にご用心!

2025-02-14 12:00:00 | 24期のブログリレー

こんにちは、24期の小山俊一です。

先週末は「稼プロ!」診断実習の報告書作成、会社の予算関連資料の作成、そしてPythonを使ったデータ分析研修の課題に追われ、ほぼ一日中机に向かい続けていました。「これはさすがにまずい」と思い、日曜日の朝に久しぶりにテニスを2時間。ところが、準備運動もせず、整理体操もせず、その後も深夜までPythonのコード演習に取り組んでいました。

そして疲れ切って就寝……。

早朝6時、激痛で目覚める

翌朝6時、寝返りを打った瞬間、背中にこれまで感じたことのない激痛が走りました。悶絶しつつ耐えてみたものの、痛みは強くなるばかり。

「これは、入院か……」

そう覚悟を決め、近くの労災病院に急患受け入れを打診。しかし、重症患者対応中とのことで受け入れ不可。緊急医療情報センターの番号を案内され、連絡を試みるも、紹介された病院はタクシーで30分以上かかる遠方の病院。「本当に辛ければ救急車を」と提案されましたが、さすがにその決断はできませんでした。

そこで、とりあえず手元にあったロキソニン錠とロキソニンテープで応急処置をし、少しでも楽な姿勢を探しながら、症状をネットで検索。そこで出てきたのが「ぎっくり背中」でした。

「ぎっくり腰」はよく耳にしますが、「まさか『ぎっくり背中』なんていうものがあったのか」と驚きました。

ぎっくり背中とは?

ぎっくり背中は、急に背中に強い痛みが走る症状で、筋肉の炎症や筋膜の損傷が原因となることが多いものです。いわゆる「ぎっくり腰」の背中版ともいえるでしょう。

対処法と予防策

  • 安静にする:無理に動かさず、初日はストレッチを控える。
  • アイシング(最初の48時間):氷や保冷剤で冷やし、炎症を抑える。
  • 温める(48時間以降):温湿布やお風呂で血流を促す。
  • 適度な運動:ストレッチや軽い筋トレで予防。
  • 正しい姿勢を意識:長時間の同じ姿勢を避ける。
  • 体を冷やさない:寒冷環境では防寒を意識する。

皆さまへ

私のように、集中して長時間作業し、無理な運動をしてしまうと、ぎっくり背中に襲われる可能性があります。もし動けないほどの痛みが続く場合は、ヘルニアや肋間神経痛の可能性もあるため、早めの受診をおすすめします。

皆さまも、ご注意ください。。。

小山俊一

p.s.幸いに私は薬が良く効きまして、当日午後から出社。その後も何とか普通に仕事しながら過ごすことができています。

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職場でのIT環境について

2025-02-13 12:00:00 | 24期のブログリレー

稼プロ!ブログリレー参加の皆さま
こんにちは
19期生の森です。

私の職場は国の官署ですが、数年前からは一応リモートデスクトップ環境になっていて、汎用PCで、業務システムと、資料作成などの事務作業などをする環境とを切り替えて使っています。

事務作業の環境では、以前はせいぜいMicrosoftOfficeのソフトを使うくらいでしたが、現在では、Teams、SharePointなど組織でのコミュニケーションや情報共有に役立つ環境もようやく整いつつあります。

民間企業がどんな感じかはわかりませんが、うちでは全省的に一気に導入はするものの、例えばコミュニケーションにチャットを使うとか、予定表を共有するとか、そういったことは組織的にはルールもなければ指示もありません。さあ、使いたきゃ使えという感じです。

したがって、課室や部門によっては、あいかわらず、メールしか使わない、予定表は紙で管理(またはせいぜいEXCELのファイルで管理)といったところもまだまだあります。

私の部門では、一応sharepointのチームサイトを使ってドキュメントの共有や一部進捗管理なども行うようにしています。

一部の自治体などでは、わざわざ生成AIを活用する宣言をしているところなんかもありましたが、うちではまだ、AIやPower AutomateなどのRPAの利用は制限されています。もしこれらも使えるようになると、便利だろうなと思う反面、活用しなければならない、という謎のプレッシャーに苛まれそうな気もします。

そんな中、実は生成AIは使えないと思っていたのが、いつの間にかCopilotが使えるようになっていて、訝しみつつも使ってみると、クラウドではない環境で動いているようでした(だから最新の情報には基づかないと謳っている)。それってどういうこと?と思って調べてみたところ、生成AIの処理は、一般にクラウド上の学習済AIモデルを使って推論AIが結果を返すというプロセスだと思うのですが、そのAIモデルをローカルにインストールすることで、ローカルでもAI処理ができるということのようです(それなりのプロセッサやメモリが必要)。なるほど、クラウドだとセキュリティ上の問題が懸念されるけどこれなら行政でも使いやすいのかもしれません。

ところでAIモデルをインストールするのにどれだけのデータ量になるのかCopilotに訊いてみたところ、自然言語モデルのGTP2で1.5G くらいとか。思ったほどではないような気がします。

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