東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

先達・先輩から学んだこと(第3回)~営業は確率論

2024-11-17 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

事務局の大井秀人(20期)です。

今期の勝手連載、「先達・先輩から学んだこと」の第3回です。

前回までは新入社員の頃の経験談でしたが、今回は、少し時が進み30歳前後のことを書きたいと思います。当時の私は、シミュレーション技術者として入社し5年、自分で言うのも何ですがエンジニアとして油がのってきました。そんな中、30歳のときに転機が訪れます。2000年前後のITバブルの波で、研究所のシミュレーション技術をソフトウェアにし外販事業にするというプロジェクトが立ち上がりました。そちらに異動になりました。

ちなみに前回のブログはこちら。
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視点のルーツをまとめる(第1回)
新人のときに学んだ基本動作(第2回)
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その商品は、1000万円もする樹脂成形シミュレーションという専門性の高いソフトウェア。お客様も、自動車や電機関連メーカーの開発部門と限られます。一方、立ち上がった新事業部署は技術者集団で、ソフトウェアを作れても売り方がわかりません。しかも、問合せがあった見込み顧客、全部を受注したらやっと予算達成みたいな厳しい状況です。

そんな状況ですので、すべての見込み客に部署挙げて全力対応です。投入労力も相当なもの。ベンチマークというタダ働きを強いられることも多く疲労感は相当で、失注したときの喪失感は半端ないものでした。そんなとき、ITベンダーから営業マネージャーが転職してきました。私は何故かその方に気に入られ、技術担当としてよく同行営業していました。当時の自分には想像もつかなかった営業の方法を目の当たりにしました。その経験から学んだ3つのポイントをご紹介します。

1.営業は確率論だ

「すべての見込み顧客に全力で対応する必要はないです」彼がまず提案したのは、この考え方でした。買う確率が低い顧客に大きな労力を割くのは非効率だというのです。彼は、顧客を次の3つに分類して対応しました。

  • 潜在顧客:まだ具体的なニーズが顕在化していないお客様
  • 見込み顧客:数年以内に購入の可能性があるお客様
  • 今期購入が見込める顧客:早期の対応が必要なお客様

さらに、各層に対して「客数 × 単価 × 購入確率」で売上計画を立てる手法を使っていました。このアプローチは、営業を数値で捉える点が新鮮で、非常に科学的で効率的に見えました。

2.キーマンを見極める

ある日の営業後、彼が私に謝ってきたことがありました。「こんなお客様のところに技術者を連れて行ってしまい、申し訳ない」と。その理由に驚きました。

その担当者には、予算の決定権も、決定権者への影響力もないというのです。キーマンに接触しない限り、受注につながる可能性は低いというわけです。また、技術者は開発業務が本分であり、営業同行に時間を割くべきではない、という考えにも感銘を受けました。

ちなみに全くの私見ですが、経験的にもっとも受注につながりやすいのは、課長昇進が近く、部長層に影響力を持つ係長級の方ではないかと感じています。

3.予算を確認しろ

商談の初期段階で「予算の確保状況」を確認するのも、当時は驚きました。もし今期の予算が確保されていなければ、当座のリソース投入は控え、長期的な関係構築に切り替えるのです。さらに、次期予算を確保してもらうために、会計年度を見据えた営業提案を早い段階(8月頃から)で始めていました。顧客の会計サイクルに合わせて動く営業スタイルは、当時の私にとって大きな発見でした。

これらの気づきは、今振り返るとどれも基本的なことですが、知らなければ多くの無駄が生じていたはずです。技術者としてキャリアの初期に「営業は確率」「キーマンを見極める」「会計年度の感覚を持つ」という考え方を学べたのは、私にとって大きな資産となったように思います。

次回は、「経営の神様」が創った会社に転職して感じたことをお話ししたいと思います。

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先達・先輩から学んだこと(第2回)~新人のときに学んだ基本動作

2024-09-20 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

事務局の大井秀人(20期)です。

前回のブログで今期は「視点のルーツをまとめる」と題して連載を意気込んでみましたが、表題を変えることにしました。新たなタイトルは「先達・先輩から学んだこと」。コンテンツを考えていくと、自分自身のものの見方は、折々の上司・先輩から学んだことが多いと気づいたからです。

ということで、今回はその2回目。新入社員のときに学んだことを紹介したいと思います。

ちなみに前回のブログはこちら。
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視点のルーツをまとめる(第1回)~3S、三現主義、安全最優先
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前回のブログで少し触れましたが、私の最初の勤務先は化学メーカーです。情報システム部門に配属され、当初は海外工場のシステム構築に携わる予定でした。しかし、なぜか1年後には研究所に異動するのですが(その話はまた別の機会に(笑))、この入社直後の1年間はIT運用や工場現場の実習中心で、行く先々でで多くの方にご指導いただきました。その中で、今も大切にしている当時の上司3人からいただいた言葉をご紹介します。

1.「技術者の仕事は成果を文章にまとめて初めて完成する」(by 担当役員)

この言葉は、部門の新入社員歓迎会で隣に座られた担当役員が、飲みながら話された一言です。新入社員の隣に役員なわけですから、、、めちゃくちゃ緊張です。ことさらよく覚えています。

元々研究所長をされていたその方は、「技術者や研究者はDo(行動)に夢中になるが、Doだけでは自己満足に過ぎない」と語っていました。新技術や研究成果をレポートという形にして後世に残すことが、技術者の仕事の使命であるという強い信念を持っていました。

この会社は報告書作成へのこだわりがDNAみたいなところがあり、私もめちゃくちゃ鍛えられました。その影響か研究開発分野では継続的に成果を上げ続けています。そしてこの言葉は、「技術者」を「コンサルタント」や他の職種に置き換えても通用する言葉だと思います。私もその後の転職先で、あるいは診断士活動で、このドキュメント化する習慣とスキルはとても役立っています。特に習慣が重要と思うこの頃です。

2.「ルールはルールだから!」(by 部長)

これは入社して2か月くらいしたときのことだったと思います。部門配属の新入社員全員が講話で集められたときの、部長との質疑応答での一言です。この発言の前後関係はよく覚えていないのですが、同期の誰かが何かの会社のルールに疑問を呈したときの返答だった気がします。

その受け答えはちょっと噛み合ってなかった感じだったのですが、趣旨が印象的でした。「社会人・仕事人たるもの『自律した個』でないといけない。自律した個であるためには、基本動作がしっかりしていることが必要がある」というメッセージが込められていたからです。その文脈で出てきた一言が「ルールはルールだから!」でした。社会人や組織人としての基本動作の1つが「ルールを守る」ということでした。

自律した個とルール、一見無関係で突飛な理屈ですが、よくよく考えると、社会人として信用されるには、基本動作ができルールを守ることが最低条件ということに気付かされました。いくらいいアイデアを持っていても、信用されていなければ案を採用してもらうのは難しい。そういうことをガツンと言われて、学生気分から目を覚まされた経験でした。この言葉は、稼プロ!の「人となり」にも通じる気がしています。

3.「大井さんは何かを残してこれるね」(by 課長)

1年目の後半の半年は炭素繊維工場で生産管理の実習生として働きました。この言葉は、そのときの部門の直属上司が地方の工場まで面談に来られたときにかけていただいた一言です。

私は生産ラインの切替時間分析と効率化を実習のテーマに設定していました。テーマのヒントは指導員の現場の主任さんからいただいたのですが、機械工学出身のプライドもあり具体的な分析方法や改善案は自分で考えて進めました。シフトの主任さんにも協力してもらい切替作業の工程分析もしました。24時間操業の職場なので、深夜の切替のときは辛かったのを今でも覚えています。

そんな話を面談で上司にしたときにいただいた言葉が「大井さんはこの工場に何かを残してこれるね」です。新入社員が短期の工場実習で自らテーマ設定して提案するというのはそうそう無いらしく、シニカルな感じの上司に珍しく褒めていただきました。実習後、私が調べた結果をもとにライン切替作業の見直しが行われたと聞いたときは、とてもうれしかったです。

ここでの学びは短期の期間や実習といえど「成果」や「財産」を残すことにこだわるということです。短期間の実習ですから受け身でやり過ごすこともできるわけです。しかし、そういう場でも一期一会で本気で取り組むと、のちのち語れるような自分自身の知的資産も詰みあがり、他の人との差がつく気がします。

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こうして今振り返ると本当に貴重な時間で、9年半で退職したことが少し後ろめたいですね。このように文書にして少しでも還元することが、せめてもの恩返しと感じています(汗)。次回は、研究所に異動し、さらに新事業部門に移ったころのことを書きたいと思います。

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視点のルーツをまとめる(第1回)

2024-07-26 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

事務局の大井秀人(20期)です。

24期も始まって1か月経とうとしています。今週末は早くも2回目の講義、塾生のみなさんも気合が入ってきたのではないかと思います。

24期生のみなさん向けに少し自己紹介します。私は診断士登録は20年11月、化粧品関連DX企業に勤める企業内診断士です。4回の転職経験があり、直近の転職で5年半前から東京に単身赴任しており、家族は神戸に住んでいます。なので、遅くないうちに訪れる役職定年を前に、西日本で独立したいという野望を持っています。研究開発・IT・デジタル化のキャリアが長いこともあり、診断士としては特に地方の中小企業のイノベーションをお手伝いする仕事に携わりたいと思っています。

この稼プロ!ブログでは23期のときは「診断士の複業」について書きました。ぜひ24期生の方にも参考していただければと思います。
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第1回:複業診断士を語ってみます(第1回)
第2回:企業内でできる診断士活動と、複業の見つけ方 ~ 複業を語ってみる(2回目)
第3回:複業ノウハウあれこれ①(手続き編)~複業を語ってみる(3回目)
第4回:複業ノウハウあれこれ②(タイムマネジメント編))~複業を語ってみる(4回目)
第5回:診断士複業に使うITツールを並べてみました~複業を語ってみる(5回目)
第6回:複業の心掛けと稼プロ!~複業を語ってみる(最終回)
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せっかくの発信の場なので、今期もテーマを決めて書いていこうと思います。診断士としても職場のマネージャーとしてもアドバイスをする機会が多々あります。最近そういうとき、自分はなぜこういう視点でアドバイスをしているのかと考えることが多くなりました。今期はこのブログの場でキャリア遍歴とともに振り返ってみます。今日はその1回目、新卒で入った会社で叩き込まれたこと、です。

私のキャリアのスタートは、化学メーカーのエンジニアでした。専門は計算工学、いわゆるシミュレーション技術です。プラントの強度計算や樹脂流動の計算などの技術開発に携わっていました。勤務地は化学工場で製造現場が非常に近いシチュエーションです。

化学工場の特徴は一言で表すと「危険がいっぱい」ということです。揮発物、強酸性の液体、高速回転体、搬送機器など、安全に関する感性が人一倍必要な場所です。いきおい、工場の常識を叩き込まれました。その中で3つ挙げるとすると、3S、三現主義、安全最優先が自分に沁みついているように感じています。

用語の解説は締切直前なので、ちょっとChatGPT使ってさぼってみました。

(質問)化学系の製造業において現場で重要視されている3S、三現主義、安全最優先について、それぞれ300字程度でわかりやすくフレンドリーに説明してください。

(ChatGPTの回答)
もちろんです!それぞれの概念を簡潔にご説明しますね。

1.3S(整理・整頓・清掃)
化学工場の現場では、3Sが超大事!「整理」ってのは、必要なものだけを選んで、不要なものはさよならすること。これで、ものがごちゃごちゃして事故のもとになるのを防ぐんだ。次に「整頓」、これは物の定位置を決めて、使ったら元の場所に戻すってルール。そうすることで、いつでも必要なものがサッと手に取れるようになるんだよ。最後の「清掃」は、場所をキレイに保つこと。これで、危険な化学物質が漏れたりするのを見逃さないようにするんだ。

2.三現主義(現場・現物・現実)
三現主義っていうのは、問題を解決するときに、実際の「現場」で「現物」を見て、「現実」に基づいて行動するって考え方。つまり、デスクで想像するんじゃなくて、自分の目でしっかりと確認して、本当のところを把握するってわけ。化学製造の現場では、実際に機械やプロセスを見ないと、本当の問題点や改善点が見えてこないから、めちゃくちゃ重要なんだよ。

3.安全最優先
これは言葉の通り、安全がなによりも大切ってこと。化学製造業では、ちょっとしたミスが大事故につながることもあるから、安全に対する意識は超高く持たなきゃいけない。毎日の安全チェックはもちろん、緊急時の対応訓練もバッチリやって、いざってときに慌てないようにしておくんだ。みんなで安全を守ることが、工場をスムーズに動かす秘訣なんだよ。

ちょっとフレンドリー過ぎたかも・・・・(汗)。
私は、この3つはホワイトカラーの働き方にも適用できる考え方だと思っています。で、聞いてみました。

(ChatGPTの回答)
もちろんです!ホワイトカラーのお仕事にも、3Sや三現主義、安全最優先はピッタリ適用できるんですよ。

まず、3S(整理・整頓・清掃)は、デスク周りをスッキリさせることから始めましょう。整理で不要な書類をシュレッダーにかけ、整頓で大事な書類はカラフルなフォルダーに分けて、清掃でキーボードのパンくずをピューっと吹き飛ばす。これで気持ちもリフレッシュ、作業効率もアップ!

次に三現主義(現場・現物・現実)ですが、これはリモートワークでも大活躍。例えば、チームで問題が起きたら、現場(ビデオ会議)で直接話し合い、現物(共有ドキュメント)を見ながら、現実(データやフィードバック)に基づいて解決策を考えるんです。

最後に安全最優先。これは、デジタルセキュリティを意識すること。パスワードは複雑にして、定期的に変更。怪しいメールの添付ファイルは開かない!これで大切な情報を守りましょう。

こんな感じで、オフィスでも工場の知恵を活かして、毎日をもっと快適に、もっと効率的に過ごせるんですよ!

さらにフレンドリーになってる。。。。

4度の転職経験や診断士活動でさまざまな業界の方とお話をしていると、この3つの考え方は意外に製造業以外では知らない方が多いように感じています。製造立国ニッポンの強みと思うのに、もったいないですね。自分自身のベースとして大事にすると同時に、その良さを広めていきたいと思う今日この頃です。

今回準備時間が足りずChatGPTでお茶を濁してしまいましたが、次回からは気合入れて書いていきます!次回はこの化学会社での気づきをもう少し書く予定です。余談ですが、ChatGPTは真面目なお題に何か斜めなことを入れると面白い結果を返す気がします(笑)

 

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診断士複業に使うITツールを並べてみました~複業を語ってみる(5回目)

2024-03-28 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

事務局の大井秀人(20期)です。

この連載もはや5回目となりました。「複業の心掛けと稼プロ!」のつもりでしたが、ノウハウ話が続いたので、その流れで今回は、診断士複業に必要なITツールを整理したいと思います。

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過去記事ははこちら
第1回:複業診断士を語ってみます(第1回)
第2回:企業内でできる診断士活動と、複業の見つけ方 ~ 複業を語ってみる(2回目)
第3回:複業ノウハウあれこれ①(手続き編)~複業を語ってみる(3回目)
第4回:複業ノウハウあれこれ②(タイムマネジメント編))~複業を語ってみる(4回目)
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私は勤務先ではIT/DXの部門にいます。というと、ITツールのこと何でも知ってると思われがちなのですが、、、、実際そんな感じではありません。というのは、大企業のIT部門で扱うシステムは、Microsoftの定番ツール、スクラッチで開発した自社独自開発のシステム、SAPのような超有名パッケージに限られていることが多いからです。しかも身についているのはIT技術の知識というより、プロジェクトマネジメント、システム企画、業務分析、社内調整💦などマネジメント系のスキル。そのため、意外に世間で出回っているクラウドサービスやツール類に触れる機会が少なかったりします。

一方で、診断士の世界ではITツールにお金をかけるわけにはいかないので、無料または安価なクラウドツールを使うことになります。事業者さんからも無料や安価なツールのアドバイスを求められることも多いです。いきおい、診断士になってから無料や安価なクラウドのツールにそこそこ詳しくなりました。ということで、分野別にITツールをピックアップしてみました。

1.コミュニケーション、コラボレーションツール

事業者さんとのやりとりは、LINEMessengerがほとんどです。最近の事業者さんはチャットがメインで、メールをほとんど使わないですね。これには最初驚きました。会社でも、コロナ中にTeamsチャットでのコミュニケーションがかなり増えました。ビジネスコミュニケーションが大きく変わったきたと感じています。
診断士コミュニティの場合は、SlackChatworksが多いですね。Slackはよく見かけますがSalesforceに買収されてから無料で利用できる範囲が狭くなり使いにくくなりました。プロジェクト管理だとAsanaBacklogをよくみかけます。

2.ファイル共有

DropBoxOneDriveGoogleDriveなどありますが、診断士は圧倒的にDropBoxな気がします。無料は2GBしか使えないので、有料プランがお勧めです。私はSource Nextの3年契約版を使っています。公式価格より安くてお薦めです。
https://www.sourcenext.com/product/dropbox/

3.ビデオ通話

ZoomTeamsGoogleMeetの三つ巴のようですが、Zoomがやはりデファクトです。Zoomも有料プランを持っておいたほうがよいと思います。40分の制約を気にしなくてよいので、プロっぽく振る舞える気がします(^^;;)。

4.Googleのツール類

これも必須ですよね。ドキュメントスプレッドシートスライドはもちろんですが、アンケートに使うフォームをマスターしておくと、集計、意見集約にとても役立ちます。
Googleの枠に入れるか微妙ですが、YouTubeの動画管理も覚えておくと便利です。稼プロ!もそうですが、セミナー・コンテンツの動画配信に使えます。

5.出欠調整

ここは、調整さん出欠党幹事長伝助の三つ巴ですね。私は調整さんが好きです(個人的好みです)。

6.kintone、Garoon

東京協会の方は会員情報共有がこのツールなのでマストアイテムです。kintoneは、日本で一番メジャーなクラウドの業務アプリなので、覚えて損はないと思います。

7.Microsoft Word

企業勤めだとPowerPoint、EXCELが主流で、意外にWordの出番が少ないのではないでしょうか?しかし、診断士業界は、公的な書類、補助金申請、報告書などWordが多いですよね。これもマスター必須アイテムです。スタイルやリファレンス(目次、索引)の設定を知っておくと生産性爆上がりです。マニュアル作成にも役立ちます。

8.デザインツール

CanvadesignACが有名ですが、ここはCanva一択な気がします。私があまり知らないだけかもしれません。

9.上級編

動画編集やホームページ制作にチャレンジしたい場合は、下記のツールあたりがハードル低そうです。私はホームページは挫折しました(;^_^A。

動画編集Cyberlinkが有名ですが、有料ですね。Windowsの無料の動画編集でいいのがあれば、誰か教えてください!!
ホームページWixJindooペライチWordPressが有名ですが、WordPressは正直、難しいと思いました・・。
ホワイトボード、マインドマップ:Web上でのコラボレーションワークスペースのソリューションは、あまり詳しくないのですが、Miloはいいと思いました。Googleのスライドより使いやすいです。

こうして挙げてみると、複業診断士として業務遂行するだけでも、いろいろなツールを覚える必要があります。なかなか大変です。ところがこれが、実は勤務先でも意外なくらい役立つのです!!

ここ最近DXが喧伝されるようになり、社内の業務部門・現場の方々にもITツールに詳しい方が増えてきました。要望も多岐にわたるようになっています。そういったときに、診断士の世界で鍛えたツール知識で、いろいろな質問や要望にもすぐ対応できるのです。世の中の動向、ツール動向など、いろいろと知っている人として、とても重宝されます。大変と思わず、機会ととらえて積極的にマスターするのがオススメですね。

次回はいよいよ最終回(5月中旬くらい?)、「複業の心掛けと稼プロ!」と題してマインドセットのようなものを整理して書いてみたいと思っています。<(_ _)>。

 

----☆★おしらせ★☆------------------------------------

【稼げる!プロコン育成塾 24期生募集】

現在、24期生を募集しています!

稼げる!プロコン育成塾に興味、関心がある方は、下記説明会、講義見学会にお越しくださいませ。

申し込みは、下記のWEBサイトから承ります。

■説明会:4月8日(月)、16日(火)いずれも19:00~

■講義見学会:3月30日(土)【満員御礼】、4月28日(日)13:30~(最終講義)

詳しくは、稼げる!プロコン育成塾のWEBサイトをご覧くださいませ。

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複業ノウハウあれこれ②(タイムマネジメント編))~複業を語ってみる(4回目)

2024-02-01 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

複業ノウハウあれこれ②(タイムマネジメント編))~複業を語ってみる(4回目)

事務局の大井秀人(20期)です。

早くも連載4回目です。今回は複業ノウハウのタイムマネジメント編です。うまく言語化できているか自信がないですが、私が複業時間を確保するために、心がけていることを5つあげてみました。今回もお付き合いいただければ幸いです。

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過去記事ははこちら
第1回:複業診断士を語ってみます(第1回)
第2回:企業内でできる診断士活動と、複業の見つけ方 ~ 複業を語ってみる(2回目)
第3回:複業ノウハウあれこれ①(手続き編)~複業を語ってみる(3回目)
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1.時間の使い方・働き方のマイルールを決める

複業しようと思うと、自分だけの時間を確保する必要があります。言われてみれば当たり前の話ですが、サラリーマンにはこれがけっこう難しい。いまだに「定時で終わるとヒマに思われる」といった昭和の悪弊も残っていたりしないでしょうか?

ただ、たとえば、月50時間の診断士の時間を確保するには

  • 週末の1日を当てる 7.5時間×4日=30時間
  • 平日の夜を毎日1時間確保する 1時間×20日=20時間

と、だいたいこんな計算になるのです。週1飲み会があると、週のうち1日は2時間確保する必要があるのがわかりますね。時間を計画的に確保しなければなりません。

ここにマスターコース、研究会、部会を入れていくと、15時間程度はすぐ消費されます。さらにインプットに使う時間を10時間と考えると、複業に真水で使えるのは25時間くらいでしょうか?なので、時間の使い方は厳格に考える必要があります。そこで、私は下記のマイルールをつくっています。

  • 残業はやっても1時間。18時半終了。
  • 週1~2はテレワークを入れ、通勤時間ロスを無くす。
  • 飲み会は週最大2日。2次会は基本的に行かない(2次会行くと、翌日に持ち越すので・・・)

けっこう守れてないんですけど(特に飲み会)・・・(汗)。とはいえ、自分のためのガイドラインとして、時間の使い方と働き方にルールをつくり、それを守ってペースを確保することは、とても大事だと思っています。「だらだら残業」や「ストレス発散だけの飲み会」はできるだけ避けるべしと、自分を諫めています。

2.スキマ時間・移動時間をいかに使うか

移動時間・スキマ時間にもいろいろな種類があります。私はその特性に応じてタスクを割り当てることを、いつも考えています。自宅では思考を必要とする作業の時間をできるだけ長く確保したいですよね。なので、それ以外の作業をいかにスキマ時間に詰め込むかが勝負と、常々思っています。

<出張など長距離移動>
新幹線や飛行機移動などは、比較的質感の良い座席でPC作業ができます。ここは、集中的な作業をするのに好適です。いざ集中してみると、すぐに目的地に着いたりするので、やることを決めて、ファイルなどを取り出しやすいように準備しておくようにしています。
急ぎの作業が無い場合は、読書にあてることが多いです。

<移動中の待ち時間>
喫茶店やラウンジがあれば、作業にあてることができます。あまり長時間とれないので、調整ごと、メールやチャット処理、集計作業など、単純だけどちょっと手間のかかる作業をここに合わせるようにしています。

<自宅でのちょっとした時間(お風呂やごはんの前とか)>
移動中の待ち時間と同じですね。または、長時間作業の前準備などに充てます。

<通勤時間>
通勤時間にできることは限られています。逆に、この時間にできることはここに持ってくることを心がけています。主にインプット系のタスクになるでしょう。

  • 新聞、専門誌、専門サイトなどの確認
  • 読書
  • 英語のリスニング
  • 動画視聴
  • 趣味の音楽、映画など

などが考えられます。私は通勤の満員電車が世の中で一番嫌いなのですが(日本の生産性が低い諸悪の根源と思っています)、リアルが復活した今、満員電車にはある程度お付き合いせざるを得ません。

満員電車では本は読みづらいので、スマホで読めるkindle、あるいはPodCastなどメディアで耳で聞くといったことが有効です。事前に、どんなコンテンツを電車で読むのか、聴くのかを決めておくことが重要です。難しいのはアウトプットとどう結びつけるかです。インプットで印象的だったことを、あとですぐメモすることも大事と感じています。

3.自分が何を大切にしたいか、何に集中したいかを決める

時間の使い方で「バケツにはまず大きな石を入れる」という考え方を聞いたことはないでしょうか?
これは有名なコヴィーの「7つの習慣」の第3の習慣なのですが、私が書くより適切な解説がWebにありました。

1週間という期間の中に、あなたには実に様々なこまかい予定や出来事があります。バケツの中に、そうしたこまかな予定、つまり小さな石か砂を先に入れてしまうと、すぐに半分ぐらい埋まってしまいます。
そうすると、あなたにとっての重要で大切なこと、「人間関係作り」「自己啓発」「健康な身体作り」「子どもとの時間」「将来の計画」といったようなこと、つまり大きな石が入るスペースがなくなってしまいます。
そして、あなたにとって重要なことが、また先送りされてしまうということになってしまいます。
ではどのようにしたら、たくさんの大きな石を入れることが出来るでしょうか? 大きな石を先にバケツに入れ、小さな石や砂を後から入れればいいのです。
(出典:第三の習慣:重要事項を優先する(最優先事項を優先する)(Franklin Planner)

要は大事なもので先に予定を埋めるということです。この話を初めて聞いたのは約20年前の「7つの習慣」のセミナーです。実は脳天やられるくらいの衝撃的な気づきでした。それ以来、必ず年頭には自分が今年何を学びたいか、取り組みたいかを考えるようにしています。自分の中で一番大切なものを決める必要があるのですが、意外にこれが難しい。特に診断士になってからは、学びたいこと、学ばないといけないことがたくさんありすぎて、優先順位づけが本当にやばいです・・・・(汗再び)。

4.年・月レベルでやることをブレイクダウンする

やりたいことの優先順位がついたら、年間の活動イメージをつくります。私の場合、年始に

  • 月50時間の制約の中で、診断士として新たに学びたいこと、複業で取り組みたいこと
  • 勤務先でやらないといけないこと
  • プライベート(家族、趣味)でやりたいこと(ここ重要)

を洗い出し、どのようなスケジュール感で1年を過ごすかを、おぼろげに考えます。ただ、スケジュール化をあまりきっちりやり過ぎると、逆に計画に縛られてしまい、ストレスになります。「ゆるーい」感じで考えて作るのが、続けられるるコツかな、と思っています。そして、月のはじめには、その月をどんなタスク感で過ごすかを、これまた「ゆるーく」イメージするようにしています。

その管理には私はGoogleカレンダーとToDoを使っています。その中に、診断士、趣味のスケジュールとToDoをいれて、自分のタスクの負荷具合を可視化して、常にこれ以上複業タスクがいけるか、いけないかを判断できるようにしています。

会社と同じで、複業も打ち合わせや会議が多くなると身動きがとりにくくなります。診断士業界の打ち合わせはオンラインが多く柔軟性がありますが、逆にいつでも打ち合わせができてしまうという面もあり、やり過ぎに気をつける必要があります。カレンダーによる可視化はこのやり過ぎ防止にも威力を発揮します。

5.自分の限界を知っておく

今までの理論だった話とは真逆となりますが、思い切り仕事を詰め込んで、自分がどこまで仕事がこなせるかを知っておくのも悪くありません。

なぜかというと、診断士の複業はどれだけ計画的にやっても、突然仕事を頼まれることがあります。私の感覚ですが、診断士のお仕事の依頼は、会社で頼まれる仕事より避けにくい気がします。特に大企業の場合だと、代わりがいる、ちょっと抜けてもリカバリできる、といったことがあります(あ、これは大企業の仕事を軽視しているというわけではありません!!)。しかし診断士の仕事の依頼は一期一会。ここぞというときに受けないといけないケースは、企業内より多いと思います。

なので、複業時間が月50時間を超えそうなとき、どこまで受けられるかを知っておいたほうがいいです。で、その感覚は一度詰め込んでみないと分からないように思うのです。たとえば、

  • 3,000字の執筆を頼まれたら、執筆・校正などでどのくらいで仕上げられるか
  • 補助金の事業計画書支援を頼まれたら、どのくらいで仕上げられるか(補助金によっても違う)
  • 査読を頼まれたら、どの程度の時間がかかるか
  • メール返信、集計などの事務作業にどの程度時間をとられるか

などです。こういうのは追い込まれないと「このくらいの時間でこなせる」という限界値の感覚が、自分の中に生まれない気がします。また、この時間感覚を押さえておくと、自分自身のスケジューリングがとてもスムーズになります。最初のうちは、ある程度チャレンジして仕事を受けてみて、からだで時間感覚を覚える勇気もいるのではないでしょうか。

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いかがでしたでしょうか?雑多に書き過ぎてしまったかもしれません。他にも、週での予定の立て方、家族との過ごし方のコツ、生産性を上げるためのIT活用などいろいろ書きたいことが出てきたのですが、このへんにしておきます・・・。お読みいただきありがとうございました。

次回は「第5回(4月上旬):複業の心掛けと稼プロ!」の予定です。引き続きお付き合いください<(_ _)>。

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