「稼プロ!」事務局の小林 隆です。
本日は、カンボジア プノンペンより投稿をさせて頂きます。
今回の渡航は、11月に開催するイベントの下打ち合わせがメインです。
6年前から、毎年1度はイベントを行うため、カンボジアに来ておりプノンペンの街を見ていますが、その成長スピードは著しく、特にこの1~2年は大きく変わっていたのでは と感じます。
例えば、道路交通事情は、相変わらず朝晩のバイク量は多いものの、見た目に車の量が増えた気がします。立体交差も増え、道路の整備が進められていますが、渋滞がひどくなりました。今後は、計画的な都市開発を行わないと、ますます渋滞がひどくなり、移動の非効率が都市の魅力を損なう可能性があります。ちなみにプノンペンには、路線バスはありますが、地下鉄や高架鉄道などはありません。通常、私たちの移動は、タクシーか、トゥクトゥク、バイクタクシーになります。
今年の9月からはANAの直行便が就航する予定です。
また、現在ホテルオークラも進出が決定しております。
2014年にプノンペン市内に1号店を出店したAEONも、先月プノンペン郊外(北約10km 車で40分)のベッドタウンとなる場所に2号店を開業すべく工事に着手しました。開業当初、来店者はそこそこ多かったものの実際の購買にはつながらなかったものが、店舗の改廃やレイアウト変更などの努力で、最近はやと売上も上がり始めたようです。ちなみに、こちらに進出している日本人の経営者に聞くと、日本の何かを教えようとか、日本のやり方に固執しすぎて現地化できない企業は、ほとんどがうまくいかなくなって撤退の憂き目をみているようです。日本企業の変なプライドが、失敗を招いて言っても過言ではないでしょう。AEONは、まだまだ、現地レベルでの中流の上 以上の高額所得者しか買い物ができない水準の品揃えですが、
一人当たりGDP1千ドルを開業の目安としているAEONは、まさに絶妙なタイミングで出店したと言えるでしょう。それに何より素晴らしいのは、品物を通じたプノンペンの人々のへの生活提案、シネコンやゲームセンター、アイススケートリンクなどの遊びの場の提供、ピアノ、バレエ、空手、語学といった子供のためのお教室などを通じ、プノンペンの人々の価値感や生活の水準を変える存在となっているようです。
企業経営においても若手の優秀なベンチャー企業が育っています。例えば本日お会いした、サバイグル-プは、デジタルメディアとエンターテイメントを軸に発展した会社で上場こそしていないものの、もはやベンチャーの域を超えた企業グループです。今回私たちが行おうとしているイベントは、日本の投資家及び起業家とカンボジアのベンキャー企業とのビジネスマッチングです。お会いしてわかったのは、伸びているカンボジア企業の経営者はビジネスに対して、予想以上に無駄なく直線的に考えているということです。
投資の場合、具体的にいくらを投資可能なのか、リターンはどうったものを期待するのか、提携の場合は、お互いの目指すものに共通項はあるのか、具体的なビジョンは何か、提携に何を期待するのか等を明確にすることを望んでいます。
彼らは友好イベント的なものは、もはや望んでおらず、具体的なビジネスに通じるものを望んでいます。
加えて、成長市場にいる彼らのビジネスは、日進月歩のスピードで進んでいます。したがって、意思決定や行動についても、スピードが求められます。
日本企業が新興国の企業に「何かをしてあげよう」などとゆるい考えで接すると、思わぬ意識のギャップに直面する危険性があるでしょう。
また彼らは、中国や韓国をはじめ多くの国のビジネスマンと合っているので、各国のビジネスマンのやり方や気質を理解しています。日本のビジネスマンの意思決定が遅いことは、昔から外国のビジネスマンに指摘されていましたが、さらに日本人のビジネスマンは解禁をひらいて仲良くなるためのコミュニケーション力が不足しているといいます。政府の関係者は、まだまだネクタイをしているのがステータスですが、ベンチャー経営者たちにとっては、礼儀正しくかしこまって接せられるよりも。ノーネクタイで、自分の言葉でやりたいことをざっくばらんに語ってもらいたい、ということのようです。特に、通訳を解して行うコミュニケーションは、感情が見えてこないので、彼らにとってはNGだと言います。そのため、私たちも、つたない英語で、直接コミュニケーションをとります。彼らの多くは華僑で、中国とビジネスをしてい方が多いため、彼らもまた、中国語を学び、直接コミュニケーションをとる努力するそうです。
日本でもそうですが、伸びているベンチャーの経営者と話をすると、明確な戦略ストーリーとコミュニケーション力を持っています。そして、合わせて持ち合わせているのが、「まずやってみる」という精神のように感じます。
そうした優秀な経営者と仕事をしてゆくには、私たちも座学や情報収集だけではなく、現地に出向き調査を行う等の行動が重要なのだと思います。
明日は、現地の起業家協会の代表に会いに行きます。
今回は先の学びを活かし、ネクタイを外して行こうと考えています。
結果は、どうでるか? 乞うご期待です。