こんにちは。講師の清瀬です。
私が取り組ませていただいている仕事の中に、
経営不振の企業に対する事業再生支援があります。
事業の立て直しを図るために経営改善計画案を作成し、
借入金の債権者(金融機関等)に説明します。
計画には返済条件を緩和する提案も含まれていて、
債権者の了解を得た上で、計画を確定します。
先日、ある企業の支援に取り組み、計画確定して
2カ月が経ち、久しぶりに社長さんと話しました。
そこで、思わぬメリットがあったとの話がありました。
金融機関の幹部の方が、今まで以上に前向きに
その企業を支援するとのこと、改めて社長に
話されたようです。
意気投合し、話もかなり盛り上がったとのことでした。
社長は、今回の返済条件変更で、当初は金融機関に対して
引け目を感じていたとも話されていました。
ところが、金融機関の幹部の方と、意外にも
良い話をすることができたのです。
安心された様子だったのが、印象的でした。
今回、経営改善計画を作成して、社長ががんばっていこうとする
姿勢を関係者に見せたことで、周囲の方はそれを評価したようです。
逆に、それまでは、業績不振の中でどう改善していくか
はっきりしなかったので、周囲の方には
不安もあったのではないでしょうか。
自分がやろうとすることを外部の関係者に発信することは、
外部の方に自分を理解いただき、安心していただく、
そして場合によっては協力してもらえることもあるという点で、
メリットがあるのですね。