こんにちは稼プロ!17期小口です。
先日、多くの地方観光資源の開発を行っている某企業の方と話しをする機会がありました。本日紹介するのは、その際お聞きした観光資源開発を成功に導くためのポイント「価値を掘り起こす」というお話です。
話はいたってシンプルでした。
「地元の人にとっては、日常の風景、価値がないものでも、旅行者に魅力に映るものを探す」が観光資源開発の要諦とのことです。
具体例をあげます。
東京近郊の某観光地。昔は温泉で栄えたが観光客は減少の一途。ここで某企業が支援のために参画します。某企業では、東京の若いお母さんの間で「清潔で、危険なごみがなく、子供を遊ばせるのに安心なビーチ」というニーズがあることを認識していました。某観光地には人工ビーチがあります。天然と違い清潔で安全な人工ビーチです。某企業はこの「人工ビーチ」の訴求を提案します。しかし、地元観光団体は、「人工」であるビーチを恥ずかしいと感じており、この提案に反対します。最終的には、某企業の実施したアンケートにより「人工ビーチ」に大きな需要があることが確認されたことから、某企業の提案が採用実施され、観光客数のV字回復に繋がりました。
この話の示唆は「売り手の視点と買い手の視点は必ずしも一致しない」ということです。当たり前のことですが、改めてその意味を考えると、世の中にはまだ掘り起こされていない「価値」のある資源があるということとも解釈できます。モノが売れなくなったと言われる昨今ではありますが、まだまだ可能性はあるなとも認識した次第です。
なお、某企業は観光資源開発のための専門担当者を多く抱えており、担当者たちは地方を回り「旅行者」の視点で潜在「価値」のある観光資源を日々探し求めているとのことです。これからは地方観光が面白くなりそうですね。
皆さんこんにちは。稼プロ17期の渡邉です。
8/21のブログで設楽さんが書く事の難しさについて投稿されていましたが、実は私も執筆の機会を頂いており、壁にぶつかりました。と言っても私の場合は書くスキル以前の問題ですが…。
私が機会を頂いたのは『企業診断ニュース』で、「中小企業で企業内診断士としてどの様に資格を活かしているかを書いて欲しい」という依頼でした。私は医療機器のメーカーで物流関係の仕事をしているので、診断士試験の「運営管理」で得た知識を活用して業務の改善プロジェクトを遂行しました、という内容にしました。
第2回講義で学んだことも参考にしながら、「運営管理」の知識を散りばめて書き、自分としては上手くできたつもりでした。が、原稿を持って打ち合わせに行くと完全に×で、書き直しとなってしまいました…。
「文章はきれいに書けていると思う。でも、この記事読むのは全員診断士だよ。運営管理の知識なんてみんな持っているから知識寄りの話をしても仕方ないよね。それよりも、改善プロジェクトを進めるうえでの周囲とのジレンマとか渡邉さんの思いとかをリアルに書いた方が読者は惹かれると思うよ。」と言われました。
正直、打ちのめされました。考えてみると、確かに自分の書きたいことを好きに書いて自己満足で終わった文章になっていました。「読者の事を考えて、読者に伝わりやすい様に書く」、これができなかったのは書くスキル以前に自分の心構えとか人間性の問題だなと感じました。これではコンサルタントになるにはまだまだ修業が必要だなと実感しております。これから一日一日を無駄にせず努力していきたいと思っております。
最後に宣伝ですが、その記事は『企業診断ニュース11月号』に掲載されるはずですのでもし良ければご覧ください!もし載っていなかったら慰めてください(笑)
事務局の藤田です。2回目の投稿です。
8月もあと少しですが、
17期の方は夏休みの宿題こと、小論文のほうも佳境かと思いますが、
いかがでしょうか?
ブログでの、みなさまの引き出しの広さにはいつも感銘を受けています。
16期生の時はテーマには悩まないのですが、この高いクオリティの中、
事務局らしいことってなんでしょうと、テーマ設定に悩みました。。。
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今回は、「トップダウンとボトムアップについて」書かせていただきます。
私は中小ベンチャー企業に勤務しています。
先月から、あるウェブサイトを作るチームのマネジメントを担当することになりました。
マネジメントスタイルには、2つの方法があると思います。
トップダウン=階層が上の人が指示命令をして進めていく
ボトムアップ=階層が下の人の自主性をもって進めていく
メンバーも職種が異なり、経験年数や性格的な問題もあり、
「自主性を重んじ、みんなで考えていきましょう」
「みんなの意思をくみ取って、合意して進める」
というボトムアップのスタイルをとっています。
私自身も、トップダウンよりボトムアップのほうが組織にナレッジが残り、成長につながると考えておりますし、
今回はメンバーが全員、モラールやモチベーションをもって提案し、チームをみんなで支えようとしているのは、ありがたいことだとおもいます。
一方、前回の古森先生や藤田先生の講義でも触れられていましたが、
ベンチャーや新規事業の分野では
「他社との連携を含め、新しいものを仮説をたて、実際すすめてみて検証・修正して、進めていくのを、スピーディーに行う」
というような、「新しい」と「スピード」が重要という流れもあります。
この2つを間違うと事業自体が競争力を持たず、致命的な失敗になることも多いです。
議論を進める際、様々な職種が集うと、難しいところもあります。
システムやデザインについては
「そういう専門があり、その専門家のいうことは正しい」
という認識があります。
一方、企画やビジネス推進については、
それぞれの仕事で部分的に関わってきただけに譲れないところもあり、
「自分は過去やってきたことは違った」
など、新しいことを否定されたり、合意のスピードが遅くなる面があります。
そのデメリットを補うのが私の役割で、
メンバーの要望や意向を取り入れるファシリテーション、
役割分担をしたり、資料などの形にすることで進めたり、
上司や経営陣などへのレポートをするなどは様々悩みながら、試みているところです。
近い将来、AIを始め最新技術の進展で、想像ができないイノベーションが起きてくるでしょうし、
それに従い、革新的なフレームワークや仕組みもいろいろ出てくるでしょう。
一方、AIではない人間の付加価値(生産性)を出していくことも求められ、
それに関し、メンバーのモチベーションの向上も必要になってくるでしょう。
私は、今までの会社では、
新卒者や専門外の方などその分野にはスキルを持っていなかったり、
その分野以外に能力を発揮してほしい方に対し、
マニュアルややり方を作り、マネージャーと調整して、
トップダウンに近い方法ですすめてきました。
日本が世界に誇る「カイゼン」や「おもてなし」など、ボトムアップの発想がなくては、
できなかったと思い、ボトムアップは、今後の日本の可能性の一つだと思いますが、
実際のプロジェクト進行は対人間で、悩ましいところです。
まだ正解がなにかはいえませんが、多くの中小企業に必要な課題の1つと思いますので、
よりよい方法、ナレッジやセオリーをつくっていきたいと考えています。
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2017/7/13 17期事務局藤田です。質問をするということについて
http://blog.goo.ne.jp/kasegerupurocon/e/09ed551a27fdf75991aa633d98ef2942