15期の川田です。
今回でこのブログリレーは最終の書込みになります。
診断士として独立して一年目。
まだ駆け出したばかりのひよっこですが、ありがたいことに、これまでのところ曲がりなりにもお仕事を頂けています。
育成塾での学びのおかげと思います(^^)
これまでは比較的大きな企業に属してましたので、取引相手も大手の会社が中心でした。
これからのクライアントは中小企業です。
独立するにあたって、
- 大企業とは違い、中小企業はリソースが限られている
- 中小企業が必要としているサポートは必ずしもコンサルタントが得意としているものではない
この2点を十分に意識して、取組むことを肝に銘じて来ました。
大企業には、優秀な人もいますし、スタッフの数も多いです。社内体制は整っていて、もちろん使えるお金の額も大きいです。
一方、中小企業になると、スタッフの数は余裕はなく、もちめん社内体制は未熟な部分もあり、使えるお金は大企業に比べたらはるかに余裕はありません。
この制約の中で、さまざなまカタチでお役に立ちたいと考えてスタートとしました。
そして実務を通じて、経験からの学びとして3つの方針を追加で加えました。
- 脱・完璧主義:80点でよしとする。
行動計画や数字、書面にしてもそれでよし。極論すれば成果もです。
人的にも時間的にもリソースに限りのある中で、完璧を目指すよりも8割できれば良しとする。いわゆるパレートの法則、2:8の法則です。
80点で出来れば、あとはPDCAを回しながら改善を重ねていけばよし。8割できた実績が自信になって進めます。
- 相手の真のニーズに寄添う: 自分が得意な領域でなくても、まずはクライアントに必要な手当ての順でサポートする。
時にクライアント自身が、本当に必要な手当て・ニーズを認識していないことは多いです。
例えば、売上を伸ばす戦略・施策をといっても、業務プロセスが不安定な状態では プロセス側がボトルネックとなってパンクするか 業務品質が低下するなど、むしろ逆効果になってしまいますよね。
- 出し惜しみをしない:
コンサルティングの契約期間や売上額を計算して、コンサルティング内容を小出しにして長期間の契約とする先生もいるようです。
長く続くコンサルタントになるためにと、そんなアドバイスを一度ならず頂きました。
生意気ですが、わたしはクライアントが速く、少しでも大きな成果を出して、その先に進んでいってほしいです。
早く自立(自律)してもらって、そしてまた次のクライアントさんのお役に立ちたいです。何より多くの「達成」と「喜び」を共有できます、双方のモチベーションも上がります。
先日、大手のコンサルティング・ファーム(いわゆる会計系Big4)の社長が、とある中小企業のwebサイトを眺めながらこんなフレーズを口にしました。。。
「このwebサイト、本気か? 作ればいいってもんじゃないだろ」
「誰か出来る奴にきちんとやり直させた方がいいなぁ」
「人材がなってないからそもそも無理だろ」
私の頭の中は、「それが出来ればとっくにやってるでしょ・・・厳しいなぁ(^^;; 」
この社長、定年まであと2年とか。定年後は中小企業向けのコンサルティングの会社を立ち上げたいそうです。
実力も人脈も申し分ない方ですのできっと成功されることと思いますが、中小企業の特性を理解して、もうちょっと優しくなって欲しいです。
さあ、独立2年目。
完璧は目指さず、クライアントさんに寄添うコンサルタントを目指したいです。
クライアントの目指すこと、今の状況、問題の真因や本質、企業ごとに置かれた状況はそれぞれです。
これまでに、資金の課題、収益改善、業務プロセス見直し、人材教育、新規事業、海外調達先の開拓、経営資源の集中、創業支援、補助金支援、etc.
同じテーマでもクライアントごとに事情は異なります。毎回が勉強の連続です。余裕はまったくありません・・・でも楽しい。
活動領域を絞らずお役に立てることはなんでもやりたい。なので、一人前のコンサルタントになるのはおそらく遠い先のことです、残念ながら。
でもそれでいいと思ってます。
楽しみながら少しずつ成長していきたいと思います。
最近わかったことです。
どうやら、信頼できて応援してくれるコンサルタントがいると、クライアントのみなさん自らが成果にむけて動いていくようです。
それが完璧なコンサルタントでなくっても。
最後までお読みいただきありがとうございました。
そして、一年間 本当にありがとうございました。
次の期のみなさま、応援してます。頑張ってください。
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