こんにちは、20期生の星野です。
今回は、今月に読んだチャット・リチャーズ、『OODAループ(※ウーダループと読んでください)~次世代の最強組織に進化する意思決定スキル~』、東洋経済新報社に関する感想です。
OODAループの提唱者は、アメリカの元空軍パイロットであるジョン・ボイド氏ですが、本書はボイド氏の一番弟子であるチャット・リチャーズ氏によって書かれています。リチャーズ氏は、現在、航空機企業や専門的サービス企業のコンサルタントをしています。OODAループをビジネスに適応する方法を伝えるために本書を書いています。
私がこの本を読もうと思ったのは、仕事で戦略を考えることが増えたからです。会社の存続のためには既存事業だけでなく、新規事業も始めていかなければならない。そのために、戦略に関する知見を広げたいと考えていました。その時、お世話になっている診断士の先生にOODAループを教えていただいたのを思い出し、本書を読みました。
読んだ感想は、「この思考法は身に付けるべきだと」思いました。
理由1.自社が勝てる市場を作る
ボイド氏は、OODAループの目的を「自ら望む勝利を得ること」だとしています。迅速な意思決定と行動が、相手を混乱させ恐怖を与える。そして、相手の戦意を喪失させ優位に立つことが自ら望む勝利につながるとしています。著者のチャット・リチャーズ氏はこの点をビジネスに応用する場合、対象は「顧客」であり、顧客が驚く商品・サービスを提供することで自社が勝てる市場を形成していくことだとしています。自社が勝てる市場を作る。これは私が求めていたものでした。
理由2.自社独自のマネジメントシステムを作る
OODAループは、「Observe(観察)→Orient(状況判断)→Decide(意思決定)→Act(実行)→Loop(Observeに戻り一連の手順を繰り返す)」という手順を踏みます。本書では、この実行の仕方は個々の企業で異なるとしており、具体例としてPDCAサイクルを挙げています。「PDCAサイクルのチェックは結果を観察し、必要なら状況判断を変えよという指示に等しい。このため、PDCAサイクルはOODAループのフレームワークのなかにうまく収まる。同様に、トヨタが開発した方法論などあらゆる科学的方法論は、OODAループのなかに含めることができる。」(本書11ページ引用)これによれば、OODAループはあらゆる科学的方法論を理解することができます。また、OODAループを基礎として自社独自のマネジメントシステムを作ることができます。それは、自社の競争力を高めることにつながります。
以上の2点の理由からOODAループを身に付けたいと考えています。本書を何度も読み返し、実践を通して身に付けたいと思います。
以上