15期生の星野です。
先日、事業再生セミナーに参加した際、「ランチェスター戦略」の話が出ました。
私は、初めて聞く戦略論でしたが、とても興味深く聞きました。
さっそく、関連書籍を2冊購入して読みました。
もともとは、第一次世界大戦のころ、ランチェスターというイギリス人が発見した戦闘の法則です。
単純に言えば、戦闘力は武器の性能と兵力数で決まるとする理論です。
現代になって、田岡信夫氏がマーケティングに展開し、著名な経営者でも採用する人が多いそうです。
ランチェスター戦略の帰結の1つに、次のようなものがあります。
競争相手の力が、こちらの競争力の1.7倍を超えると勝つことは難しくなる。
裏返すと、自分の競争力が相手の60%を切ってしまうと勝てない、ということです。
私には企業経営の経験はないので「そういうものかなあ。」との印象しか持てません。
ただ、軍事の側面からみると、「なるほど」と思えるところがあります。
旧日本海軍には対アメリカ7割戦略というものがありましたが、共通の認識が背景にあるのでしょう。
セミナーの話に戻ると、講師の先生が最後に「数・規模の現実はシビアである。『キラリ光る』『顧客に近い』などの言葉で本質をごまかしてはいけない。」と言ってました。
仕事がら再生不能の企業を見る方が多いですが、ある時期に客数がガクンと落ちると、その後の復活は大変厳しいですね。
企業にとって「差別化」「質の向上」は当然に必要なものですが、その先に「数」「量」「シェア」を追っていかないと生き残ることは難しいのではないか、と感じました。