東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

宇宙の中小企業、はやぶさプロジェクトチーム

2019-03-31 12:00:00 | 18期生のブログリレー

皆さん、こんにちは。稼プロ!18期性の小野澤です。先日、小惑星「いとかわ」への惑星探査を成功させたJAXAの「はやぶさ」エンジン開発チームのリーダーを務めた方とあるイベントのパーティーでお話する機会がありました。現在ミッションの最中の「はやぶさ2」プロジェクトでも第1ステージではプロジェクトマネージャーを担当されていた方でよくTVにも登場するのでご存知の方も多いかと思います。今日はその時、聞いたお話を少しご紹介したいと思います。

 「はやぶさプロジェクト」と言うとすぐTV番組の「下町ロケット」が頭に浮かび、診断士としては何か中小企業にまつわる面白い話が聞けるかなと期待しましたが、残念ながらエンジンの製造は某大手電機メーカーが担当し、直接的に中小企業が関与することはなかったようです。それでもそのメーカーの傘下では多くの中小企業が参画されていたことと思います。

 「はやぶさ」で使われたエンジンは、イオンエンジンと呼ばれる特殊な装置で、燃料のキセノンガスにマイクロ波を照射して、プラズマ状態にし、それに強い電場をかけてプラズマを加速、噴射させることで推進力を得ると言うしろものです。推進力は小さいものの非常に燃費が良いと言いう特長を持っています。宇宙空間を何年もかけて航行するため、燃費の良いイオンエンジンが相応しいとの結論に至り、世界に先駆けて採用したのだそうです。

 しかし、このエンジン開発の過程では大変なご苦労があったようで、エンジンの耐久性テストのため真空チャンバーに入れて18000時間(約2年間)もの間連続燃焼試験をするらしいのです。この間正月もお盆休みもなくつきっきりで、エンジンのお守をしなければならないとかで涙ぐましい努力を続けられたようです。しかもその実験を2回も実施したそうですから驚きです。

 でも、NASAなどに先駆けて、小惑星探査に世界で初めて成功するなど、世界的には日本の技術開発体制は高い水準にあるのではないかと思い、質問したところ、米国のNASAや中国に比べると予算規模などでは一けたも二ケタも差があり、とても真っ向勝負は無理とのことでした。しかし、逆にそのような彼我の差があるからこそ、足らない部分を何とか知恵で補おうと努力されているのではないかと思います。

 例えば、「はやぶさ」は小惑星「いとかわ」に達するため、地球の周回軌道から「いとかわ」の太陽系の周回軌道に乗り移る必要がありますが、そのために地球スウィングバイと言うテクニックを採用しています。これはイオンエンジンの小さい推進力を補うため、地球の引力を利用して探査機を加速して小惑星の軌道に飛び移らせる難しいテクニックです。

 またはやぶさは、7年ものミッションの間に、数々のトラブルにみまわれていますが、それらのトラブルに対処するため何億キロのかなたまで人間が出かけて行って修理すると言うわけにはいきません。トラブルは全て、予めビルトインされたソフトウェアを使って遠隔操作で対処することになります。それでよく想定外の様々なトラブルに対処できたものだと感心せずにはいられません。想定外と言いつつ、ありとあらゆる可能性を想定して、あらかじめ緊急対応プログラムを埋め込んでおくと言うものすごいコンティンジェンシープランです。

 こうして話を聞いてみると、派手な報道の陰でプロジェクトスタッフの地道な努力があって初めてあのような偉業が達成されたのだなと改めて感じます。その点、資本力は劣るが、知恵でそれを補いつつ頑張る日本の中小企業の姿と二重写しになります。今まさに佳境を迎えている「はやぶさ2プロジェクト」ではこの方の後任が日夜寝ずの番をされているようですが、今回も実験を成功させて無事に探査機が地球に帰還できることを祈りたいと思います。

-----------------------------------------------------------

お知らせ

★稼げる!プロコン育成塾では、兄弟マスターコースと共同で、無料説明会を開催いたします★

来期、稼プロ!に入塾してみたい方は、お気軽に下記のページからどうぞ!

当塾では、塾の主旨や活動内容に共感していただいた方を歓迎しております。

http://kasepuro.com/LP/gouori/

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広告稼業の棚卸 その12「変化と喪失」

2019-03-30 12:00:00 | 18期生のブログリレー

稼プロの関係者の皆様。18期の市原です。

前回同様、未来を考察したとき、気になったことをご紹介します。住環境を検討した際のお話。

現在の最新住宅は、非常に便利で、かつ防犯面にも優れた設備が導入されています。

玄関の鍵は、非接触のICカードや指紋認証になっており、生体認証であれば、昔のように鍵をポケットから探す手間がなくなると同時に、物理的なピッキング被害はなくなります。玄関に限らず、多くの扉は、いずれ自動化するでしょう。また、水栓にはセンサーが付き、手を近づけると自動で水が流れます。

これらは、いずれも非常に便利です。特に、高齢化が進む我が国においては、欠かすことのできない設備といえます。しかし、これらによって失われるものもあります。

 水栓を例に考えます(下図参照)。私が子供のころの水栓の持ち手は、“捻る”という動作が欠かせませんでした。しかし、現在は持ち上げるに代わり、この先は自動化が進めば、この動作も失われます。

この捻る動作は、現代の住宅から急速に失われています。玄関の鍵穴に鍵を刺して捻る、扉のノブをもって捻る、このいずれも、近い未来に失われます。

 さらに、住宅では段差の解消が進み、転倒による事故を防ぐ設計になっています。住宅以外でも、安全性が最優先され、結果として怪我を体験しないで成長する子供も増えています。これ自体は素晴らしいことですが、以前、保育の先生がたに「最近の子供は体の動かし方を知らず、些細な事故が重大事故になる」とも伺いました。例えば、転んだ経験が少なければ、前に倒れたとき手で顔を守る動作ができない。後ろに倒れるとき、手首を捻ることができなければ、その体は支えられません。考え方次第ですが、住宅の敷居で“安全に”躓く経験は、子供の成長とって貴重な体験だったともいえます。

 製品改良は、必要とされる動作数や負荷の削減などを実現します。これは体験の蓄積がある大人にとって便利でも、子供には体験の喪失です。もちろん、利便性の向上は誰もが望みますし、改良・変化にあるリスクは検証されています。ただし、大人にとって直感的にわかりやすいものが中心で、喪失リスクの検討はあまり耳にしません。声なき子供の、見えにくい喪失というリスクは、その多くが誰にも気づかれず、評価されないのではないでしょうか。

 新商品開発をお付き合いする中、見えにくい喪失への検証も、時には必要なのかもしれません。これは、1歳半の娘を持つ親として、変化することの難しさを感じた気づきでした。もちろん、これに定型的な答えは存在しませんが。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コンサルタントの基本スキル

2019-03-28 23:51:32 | 講師小野田からのメッセージ
稼プロ!講師の小野田です。
桜が見頃ですね。
 
この春から中小企業診断士として活動を開始された方は
この資格を活かして、
 
・独立開業したい!
・副業で人生を充実させたい!
・企業内で経営企画部など別の部署で活躍したい!
 などなど

いろいろな夢が膨らんでいるのではないでしょうか?
 
5年前に合格した私の場合は、
「経費を使って節税したい」という不純な動機を持っていました。
なので、実務補習が終わるとすぐに開業届を出して、
診断士活動を始めたことを覚えています。

今思えば、開業届けを出すデメリットもあったので、
必ずしも必要なかったと思いますが・・・
 
そんな、目標の低い駆け出しの診断士が、合格直後にまず悩んだことは
 
「自分は何も知らない」
 
ということでした。
 
コンサルタントとして、副業だとしてもお金をいただくからには
それなりの専門知識やアドバイスのために必要なスキルが必要ですよね?
でも、自分にはそれがあるのだろうかと・・・

そんな私の不安を解消してくれる場所がありました。 
東京都中小企業診断協会には、そのあたりの不安を解消するしくみが整っています。
多くの研究会やマスターコースと呼ばれる、
知識やスキルを身に付ける機会が用意されているのです。
 
事業承継、事業再生、店舗コンサル、ITコンサル、補助金申請、
執筆、講演やセミナー講師など、診断士の知識を活かしてできる活動はいくつもあります。
 
東京近郊の方は、4月14日に行なわれる、東京協会のイベント
「スプリングフォーラム」で、それらの研究会やマスターコースの紹介を聞くことができます。

詳しくはこちら ↓
 
学ぼうと思えば、いくらでも学ぶ機会がありそうですね。


ですが、ちょっと待ってください。

いくら専門知識を持っていたとしても、
聞いてもらえる状況にならないと宝の持ち腐れですよね?

専門家である前に、
人として信用してもらえないと、
そもそも話す機会も診断する機会も得られません。


コンサルタントとして独立したら、

会社の看板もないし
信用もありません。

「自分の信用」だけなんです。

1度お仕事をいただいたとしても、
「なんだあいつ」といわれる仕事ぶりやアウトプットだとしたら、
もう2度とお仕事は回ってきません。
 
そうならないために、
「診る」「書く」「話す」「聴く」の基本4スキル、
コンサルタントとしてのマインドセットを身に付けておくことが
とても大切です。

稼プロ!は
基本4スキルとマインドセットの習得に力を入れたマスターコースです。
 
研究会も良いですが、いきなりとがった専門知識が必要でしょうか?
2年目以降でも決して遅くないと思います。

まず、コンサルタントに求められる基本を学んでみたいという方のために
今年は、過去最大の回数の説明会を計画しています。

3月30日土曜日には稼プロ!の講義見学会、
4月8日、18日、24日には、
兄弟マスターコースとの合同オリエンテーションを開催いたします。

○基本スキルを重視した「稼プロ!」
○事業再生の専門スキルに特化した「経コン塾」
○企業内で診断士の資格を如何に活用するかが学べる「企業内次世代リーダー育成マスターコース」
この3つの兄弟マスターコースの説明が1度にじっくり聞けるチャンスです。

限定3回しかありません。
合格したばかりの診断士の方におすすめです。

詳しくは、下記をご覧ください。
 
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

eスポーツとボッチャ

2019-03-28 12:00:00 | 18期生のブログリレー

稼プロ!18期の石川 健(いしかわたけし)です。

今回は、eスポーツとボッチャについて書いてみたいと思います。とはいえ、eスポーツは分かるけどボッチャっていったい何?という方も多いですよね。

まず、ご存じeスポーツはelectronic sportsの略で、ウィキペディアによると「コンピュータゲームをスポーツ・競技として捉える際の名称」だそうです。パソコンやゲーム機などのコンピュータゲームの中でも、複数のプレイヤーで対戦するゲームがそれに当たります。2018年には史上初となる五輪公認のeスポーツ大会が開催されるなど、世間の認知度も上がってきました。最近では高校にeスポーツ部が出来たりと、ますますすそ野が広がっています。

次に、ボッチャですが、これはパラリンピック正式種目のスポーツのことです。赤と青の革製の柔らかいボールを使った競技で、ルールはカーリングに似ています。二つのチームが赤と青に分かれて、ボールを投げ合い、目標となるボール(白いボール)にどれだけ近づけられるかを競います。私も実際にやってみる機会があったのですが、頭と体を使う非常に面白いゲームです。

この二つのゲームには、共通点があります。それは、障害をもった方ともっていない方が一緒になって、同じ土俵で競い合えるということです。

ボッチャは、やってみるとそのことが実感できるシンプルな競技です。(でもすごく面白い。このゲームを考案した人は本当に頭いいと実感します。)また、先日の新聞記事によると、eスポーツに取り組む障がい者が増えており、一般の大会に競技者として参加する人も出てきたそうです。障害の程度によってアドバンテージを与える等のルールを取り入れれば、eスポーツはさらに広がるでしょう。

最先端の技術を用いたeスポーツと、シンプルだが奥深いボッチャが、これからも障がい者を含むいろいろな人々の楽しみや生きがいになっていくことを願ってやみません。


お知らせ①

★稼げる!プロコン育成塾では、兄弟マスターコースと共同で、無料説明会を開催いたします★

来期、稼プロ!に入塾してみたい方は、お気軽に下記のページからどうぞ!

当塾では、塾の主旨や活動内容に共感していただいた方を歓迎しております。

http://kasepuro.com/LP/gouori/

 

お知らせ②

次回3月30日の稼プロ!の講義は年に一度のオープンセミナーです。診断士や飲食店コンサルを目指す方ならばどなたでもご参加頂けます。受講料は5000円(稼プロ!OB生は3000円)講師は、飲食業コンサルタントとして活躍中の河野祐治先生。セミナーはいつもすぐに満席になる人気の飲食業コンサルタントです。先生のノウハウを余すところなく学びたい方は、お早めに下記からお申し込みください。

https://kasepuro.com/LP/openseminar/

 

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自己分析を改めて行ってみよう!

2019-03-27 12:00:00 | 18期生のブログリレー

みなさん、こんにちは!稼プロ18期生の石垣雅裕(いしがきまさひろ)です。

65年続く企業の3代目という立場で日々奮闘しています。(企業概要:愛知県、金属加工製造業、従業員20名)

 

事業承継の時期が近づき、自分はどのように自社を成長させていきたいのかよく考えるようになりました。

 

考える方法として、『メモの魔力』という本に書かれやり方が自分にはおもしろいなと感じたのでご紹介します。

 著書:前田裕二『メモの魔力』(幻冬舎、2018/12/24)

  

本の中では「ファクト→抽象化→転用」というメモの取り方を紹介しています。

【要約】

・事実をメモし、抽象化することで、他の分野に転用する能力や発想にたどり着く。

・そのまま自己分析にも応用でき、自分の芯が見つけられる。

というような内容になります。

また、自己分析をやりたい方に向けて、巻末に「自分への質問」として100問程度用意されています。

私自身、実際に行ってみて自分の考えがすっきりしていくのを感じました。

 

【実践して気付いたことの一例】

自社は「銅を通じて電気を届ける」役割を担っている会社です。

様々なメモをしていくうちに、電気を抽象化として、明るさという言葉が浮かびあがりました。

それを自社に当てはめてみると「銅を通じて明るさを届ける」という役割に置き換えることができました。

どことなく、広がりを感じるフレーズになったと思いませんか?

 

明るさという観点で戦略を考えていくと、製造するだけでなくサービスの提供や地域への貢献などの発想が生まれやすくなると感じました。

 

【まとめ】

ポイントは抽象化です!

抽象化がどの程度できるのかによって、自分の考えが深まっていく気がしています。

15分スピーチなどの内容も、思いつくかもしれませんね。

もしも考えを深めたい方がいれば、とてもおすすめです。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする