あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

すべての言葉は通り過ぎてゆく 第37回

2016-08-05 13:46:07 | Weblog


西暦2016年文月蝶人狂言畸語輯&バガテル―そんな私のここだけの話 op. 234



サンマは笑わんでもよろし。うちの耕ちゃんに笑うてほしいんや。7/1

「六波羅殿の禿」が増殖中。7/2

海のような山のような夢のような歌のような風のような光のようなものがたり。7/2

ともかく自公おおさか維新こころ以外の政党に投票すること。それ以外救いの道はない。7/3

武満徹の「波の盆」の旋律の下に、日本人の伝統的な諦観とリリシズムが点滅している。7/4

自公おおさか心の政治主張は糞だと思うのだが、その糞を美味しそうにペロペロ舐める連中がいるのでやりきれない。7/4

アル・パチーノとダスティン・ホフマンの区別がつかない。7/4

自公政権にまかせておけばこの国はおしまいだと直感しながら投票所へ急ぐ人々だけが最後の頼みの綱だ。7/5

安倍蚤糞の偽イスラム国に対する宣戦布告に対する回答が、今回のダッカの邦人虐殺だ。おちおち海外旅行にも出られなくなった落とし前を、お前はどうやってつけるのだ。7/7

参院選の期日前投票に行ったら、出口に出口調査員が待ち構えていたので驚いた。こういう人間に自分が何党の誰に投票したなどとべらべらしゃべる気にはなれない。7/7

職業に貴賎はある。漱石は探偵と高利貸が下賤であると決めつけているが、私はこれにヤクザと三百代言と大多数の政治家を付け加えたいと思う。7/8

足元が臭い。これは靴か靴下か、それとも足自身か。臭い。ともかく猛烈に臭い。まるで安倍蚤糞とそれを支持するヤマトンチュウのやうに。7/8

昔は「浮気」といったことがちょっと洒落た「情事」に変わり、どうも落ち着かないので「不倫」となったが、やることは全く同じだ。7/9

さて全国の学友諸君、いよいよ運命の朝を迎えた。一人残らず投票に行って悪魔の政権党を追い出そう!7/10

独裁者の詭弁にころりと騙され、結局壊憲勢力に加担してしまう本土の主権者の阿呆面はだんだん安倍蚤糞に似てきて見るに堪えないずら。7/11

昨日はカナカナが初めて鳴き、都知事選の候補が出そろい、天皇の生前退位の報道があったが、私の心に響いたのはカナカナの声だけだった。7/13

食欲に抵抗できず、おのれの体重すら管理できないデブどものいうことは信用できないな。7/14

資生堂の「ナチュラルグロウ」というCMのハモリの裏側に、70年代初期の高度成長終焉期の踊り場における一瞬の躊躇と衰弱を感受できる。この国はまだ若くして急速に老いと死に向かっていた。7/16

葉山の近くの芝崎の海に潜ると、地上のテロとか戦争とか、その他のやっさもっさとは無縁の、名も知らぬ無数の魚たちが、のんびり泳いでいた。7/17

敵軍からスタンディングオベーションを送られるイチローを飼殺しにしているマーリンズ。ちょっっとした不調で2軍に落とされた青木、いつまでたってもカブスに戻れない川崎。どこか他にいい働き場所がないものか。7/19

永六輔に続いて大橋巨泉の訃報を聞く。巨泉も巨人も嫌いだったが、あのハッパフミフミが口語短歌の嚆矢であったことは間違いない。7/20

阪神弱すぎ。あの無能な監督を変えても、最下位は揺るがないだろう。げに橋下風情にひれ伏す変態大阪人にとっては打ってつけの最弱球団であることよ。7/20

次は火だ!7/21

安倍蚤大活躍社会。 7/21

この間の戦争中、少しも軍部のお太鼓を叩かず、文学者としての節操を守り通したことは幸田露伴も永井荷風も軌を一にしていて、両者ともまことに態度が立派であった。今から振り返ってみても、此の二人の態度が一番見事であったと云える。谷崎潤一郎「早春雑記」

でも露伴は晩年には国家から表彰もされ、死んだ時は議会が弔辞を呈したり、総理大臣が参列したりして、物質的には恵まれなかったかもしれないが、必ずしも不遇であったとは云えない。谷崎潤一郎「早春雑記」

その点になると、荷風氏は自分の方から国家や社会に背を向けており、徹底的に狷介不屈で押しとおしているので、死んでも総理大臣などが来もしないし、来られたら却って浮かばれないだろう。谷崎潤一郎「早春雑記」

私は永井荷風氏のように孤独な境涯を選んだほうが良かった、と思うことがしばしばあった。そして実際家庭を破壊し去って孤独になろうとすれば出来る機会もあったのに、優柔不断でぐづぐづそれを逸してしまった。私にはその悔恨の情に似たものがあるのでそれだけになお今の荷風氏が羨ましい。谷崎潤一郎「早春雑記」

私は荷風氏が「近頃谷崎君は少し大家になり過ぎたね」と云っておられるということを誰かから聞いた。その言葉が本当とすれば、氏はどういうつもりで云われたか知らないが、私にとってはまことに耳に痛い一言である。谷崎潤一郎「早春雑記」

中央公論正月号の「買出し」を見るがよい。私は6年も7年も懸ってようやく「細雪」のようなものを纏め上げたが、荷風氏がさりげなく書き捨てた僅々15枚足らずのこの短編には、なんと作者の50年に亙る藝術的鍛錬が底光りを放っているではないか。谷崎潤一郎「早春雑記」

戦後70年以上も経ったが、結局われわれ日本人には、民主主義も立憲主義も人権主義も身につかなかったというわけか。7/22

中村紘子死す、72歳。確かに一時代を画期したピアニストといえるだろうが、彼女のペンほどには演奏が冴えなかったのは、まことに残念というほかはない。合掌。7/29


  ある夕べヒトラーの亡霊が舞い降りて障ぐわい者を殺せと囁く 蝶人
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