闇にまぎれて cyojin cine-archives vol.1057、1058、1059

○キャロル・リード監督の「第三の男」をみて
恐らくは悲惨な末路を迎えることが分かっていただろうね、いったいどうして女優役のヴァリがあんなに悪党ハリー・ライム役のオーソン・ウエルズに惚れていたのかさっぱり分からない。恋は病気であり狂気でもある。
○ハワード・ホークス監督の「ハタリ!」をみて
ホークスのますらおぶりがアフリカのサバンナで爆発する。
狩りの快楽と狩られる動物たちの美しさを見よ!
女性に惚れるジョンウェインも珍しい。
○フェデリコ・フェリーニ監督の「青春群像」をみて
イタリアの悪ガキ連中の青春時代のアホバカ大騒動を、まだ巨匠には程遠いフェリーニがゆるく描くが、随所に後ほど激化していくファルスや悲哀やニヒルの予兆をかぎ取ることができる。
障害者は生きていてもしょうがないと思う健常者なんて生きていてもしょうがないと思うよ 蝶人