あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

五輪あれこれ

2016-08-13 13:05:03 | Weblog

バガテル―そんな私のここだけの話 op. 238


五輪にゃ興味がないと言うたけれど、あんまり朝から晩までやっているので、たまにテレビを見たり、新聞を拾い読みしたりしています。

日本は夏だけどあっちは正反対の冬なんですってね。だから死なないんだ。東京五輪では選手も観客もみな死ぬぞ。いいのか森、小池。もっともこっちが先に死んじまってるかもしれないが。

男子体操個人総合で見事連覇を成し遂げた内村選手の写真を見たら、指の爪が物凄く伸びていた。あれは危険だし。競技の妨げにならないのかしら。それともあの長さが強さの最大の秘密なのかも知れないな。

200m背泳ぎで8位に沈んだ入江選手の「僕は選手としての賞味期限切れなのかもしれない。(賞味期限切れだとしても)消費期限切れじゃないと言い聞かせて、明日のレースに集中したい」というコメントが悲しい。

人は商品ではないし、他人の鑑賞のために競技をしているんじゃないし、五輪やスポーツだけが人生じゃないんだし、まだ若いんだからそんなに悲観しなさんな、と云いたくなる。

卓球男子で銅メダルを貰った水谷選手の話によると、木の部分にラバーを貼る時、補助剤をラバーに塗ると反発力が増す。北京五輪後に禁止されたが、その後も外国選手は不正ラケットを使っているそうだ。そこで彼は検査体制の不備に抗議して前のロンドン五輪と国際大会を棄権し、5年間ラケットを握らなかった。

問題は解決しなかったが、いったん不満を胸の中にしまいこみ、もう一度挑戦して今回の快挙を成し遂げた。「もっとフェアな状況だったら、僕だけでなく日本人全体がもっと世界で勝ってっているだろう」と言うのだが、実に驚くべき発言だ。知らないのはスポーツにうとい私だけかもしれないが、こんな重大問題がまだ放置されているなんて、まことにけしからんではないか。


   熊本や福島で地震があったとてもはやなんとも思わぬわたくし 蝶人
コメント
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