闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1195、1196、1197
○サーシャ・ガヴァシ監督の「ヒッチコック」をみて
「サイコ」撮影前後のヒッチコック夫妻の公私生活を描いたドキュメンタリー風映画だが、肝心の主役のアンソニー・ホプキンスがヒッチにてんで似ていないので映画になっていない。しかし妻のアルマの複雑な動向をはじめ、当時のヒッチの舞台裏が窺い知れるという点ではじつに興味深い。
○ジョン・フォード監督の「ドノバン珊瑚礁」をみて
フォードとウェインが最後に共演した1963年製作の海洋冒険ラブコメディだが、女性や中国人や日本人に対する軽侮が時折顔を覗かせているので、恋愛喜劇というても軽々に楽しめない奇妙な映画である。しかしリー・マーヴィンはいいなあ。
○ブレット・ラトナー監督の「ペントハウス」をみて
ペントハウスに住む大富豪にちょろまかされた年金を取り返そうと大騒ぎする映画だが、あまり面白くない。いま日本でも国が年金を元手に相場をやって大損したりしているが、とんでもない話だ。
11月の第4木曜日行われるメーシーズ・サンクスギビング・デイ・パレードが出てきて懐かしかった。NYで偶々遭遇したときこれはいったいどういう行進かてんで分からなかったものだ。
駆逐艦がコンテナ船に負けるとはあまりにもイージスな造りではないかいな 蝶人