照る日曇る日 第1166回

鎌倉幕府が滅亡して建武新政権が発足したものの、御醍醐選手の政治的音痴のせいで足利尊氏と新田義貞が対立し、終わりなき内紛、内乱が打ちつづく。
そもそも革命第一の功労者、赤松円心に恩賞を与えるどころか播磨の守護職を取り上げ、他方途中出場の尊氏に関東八カ国管領の勅許を与え、勝手気儘な論功行賞を許すとは、いったいどういう了見なのか理解に苦しむ。
無能で傲慢で奢侈にふける千種忠顕、文観糞坊主などという阿呆な側近を重用する点からして、ゴダイゴ、首領の器ではないが、こういう杜撰な男だからこそ女の讒言に耳を貸して最も有能な皇子大塔宮をむざむざ死に追いやってしまったのである。
これではいくら真面目な忠臣、楠正成や新田義貞が最前線でぐあんばっても、最終的には到底駄目だろう、ということがよーく分かるように書かれている。
指示どおり大腸検査の便を落とせば紙もろともに沈みゆくウンチ 蝶人