蝶人物見遊山記第296回&鎌倉ちょっと不思議な物語第405回

清方と鏡花の交わりは明治35(1902)年清方が24歳、鏡花が29歳のときに、単行本「三枚續」の仕事で始まったそうだが、今回は、そんな彼らの親和の深さと広がりを改めて確認するような展覧会でした。
清方の絵の最大の特徴は、その優美な色づかいにあると思うのですが、それらは例えば出世作として知られる「一葉女史の墓」(明治35年作)などにはほとんど露出されず、鏡花と共作した雑誌の口絵を描き続けるうちに、だんだん色の魅力にとりつかれていったような、そんな感想を懐きました。
なお本展は、来る11月25日まで開催されていますが、ここを出て小町通りに戻り、八幡宮に向って直進していくと、左手に鎌倉時代の武家屋敷跡の物凄い発掘現場を垣間見ることができるので、お見逃しなく。
ふとしたはずみでニョッと出る「尿対応パンツを買ってあげよう」と妻君が言うがそんなもん要らんて 蝶人