あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

大友克洋作「AKIRA」を読んで 

2018-11-07 16:36:31 | Weblog


照る日曇る日 第1156、57、58回

1)大友克洋作「AKIRA4ケイ」
核爆発の後の東京に「大東京帝国」が誕生した。考えてみればこの作品の舞台ははじめから東京で、日本国ぜんたいという視座に欠けているのはなぜだろう。通算4冊目にして今や戦闘女子と化した「ケイ」がメーンタイトルに浮上した理由もよく分からない。おそらく作者には全6部作の全体構想などはなから無くてその場その場の思い付きだけで展開しているからだろう。初版の末尾には「製作期間、実に5年有余、驚天動地の超大型SF漫画 次巻、堂々完結!!」と予告されているが、実際には5巻では完結しなかったのがその証拠である。

2)大友克洋作「AKIRA5ケイⅡ」
米帝艦隊が東京湾を目指すわ、鉄雄が月のどてっぱらに風穴開けるわ、大東京帝国が総決起集会を開くは、鉄雄が空母や戦闘機と有無機一体化するは、それに対抗してケイが方代になって反大東京帝国勢力を有無機一体化するは、どこまで行っても終りが見えない展開であるが、大友選手よこれで大丈夫なのか?

3)大友克洋作「AKIRA6金田」
なにがにやあんとしてなんとやらあ。いったいなんだったんだこの漫画は。大山鳴動してなにも残らず。漫画の基本の「カット割り」からやり直して頂戴。

「反原発」封じて外相になれる人いずくにありや政治家の信 蝶人
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