あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

大島建彦校注・新潮日本古典集成新装版「宇治拾遺物語」を読んで

2020-03-30 13:22:09 | Weblog


照る日曇る日 第1378回

鎌倉時代に編纂された説話文学というより諸国面白読み物アラカルトで、今昔物語と同じ内容の噺もたくさんあってコロナ騒動で引き籠っている間の暇潰しにはもってこいの書物である。

平安時代の英雄豪傑譚から貴族、僧侶、武家、庶民の生態、悲喜劇、珍談伝奇、妖怪怪異の類まで無いもの無いというレパートリーの広さ、猥雑さであるが、これらの逸話をを民俗学的な視点で観察してみるのも一興だろう。

私の好きな陰陽師、安倍晴明が大活躍する条もいくつかありましたな。


 他ならぬ志村けんが死んだので本気で向き合うコロナウイルス 蝶人
コメント
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