闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2035~44
1)レベッカ・ミラー監督の「ジャックとローズのバラード」
ダニエル・デイ=ルイスが奥さんが監督する映画で60年代のヒッピイの生き残りの時代錯誤と悲劇を演じるが、あんまり面白くない。バラードには成り得ていないずら。
2)ロマン・ポランスキー監督の「ナインスゲート」
大山鳴動して鼠一匹。こんな見かけ倒しのSFなんかみたくなかったな。
3)マックス・オフュルス監督の「忘れじの面影」
いくら調子のいい色男でも、自分にのぼせて身を投げ出した女を記憶の片隅にすら留めていないなんてあり得ない。誰でもそこに躓いてしまうだろうて。
4)ケン・ローチ監督の「わたしは、ダニエル・ブレイク」
貧すれど貪せぬ男、それがダニエル・ブレイク。しかし本邦と同様社会保障費を削るまくっている英国では、そんなささやかな抵抗も許さないらしい。
いずれも我が国でもこれとまたく同様、あるいはもっと非情な仕打ちが我々のうえに圧し掛かってくることだろう。
5)フェデェリコ・フェリーニ「ボイス・オブ・ムーン」
フェリーニ晩年の作品。月をとらまえる男などの逸話はさすがだが、全体的に印象が散漫で時々退屈する。それにしてもこういう映画に登場する日本人の醜いことよ!
6)パク・チャヌク監督の「オールド・ボーイ」
近親相姦の秘密を知られたために15年も監禁されていた男の復讐譚ずら。プロットには無理があるが、そんなことには委細構わず強引にラストまで突っ走る剛腕は素晴らしい。
7)パク・チャヌク監督の「JSA」
板門店の南北朝鮮軍人たちがどういう風の吹き回しか仲良くなってしまったために起こる悲劇を活写する。こういうことになればこういう結果になるんだろうなあ。と日本人の私は高見の見物できるが、監督も出演者も観客も当事者の国ではの凄くリアルに感じられRdろうなあ。
8)パク・チャヌク監督の「親切なクムジャさん」
息子を惨殺された親たちは犯人に対して現代法に拠らず、「目には目を、歯には歯を」の古代法に従って直接手を血で汚す。そういう点でもクニュジャさんは本質的に人に親切なのである。
9)フランコ・ゼフィレッリ監督の「ロミオとジュリエット」
かの有名な沙翁の原作を、かの有名なゼフィレッリが1968年に製作した英伊合作映画。
オリヴィア・ハッセーがとても愛らしいが、弱冠14歳で性交するんだね。
それにしてもポール・マッカットニーはなんでロミオ役を断ったんだろう。
それよりハッセーと布施明との間に生まれた子供はどうなったんだろう?
10)マーティン・リット監督の「ハッド」
正義漢の父親と次男に対抗する「悪人」ポール・ニューマン。いいモノクロ映画だな。
パトリシア・二ールに主演女優賞、メルヴィン・ダグラスに助演男優賞がいくならニューマンが無冠というのはおかしいだろう。
ウインドウズが10になっても捉音がてんで打てない「ウっ」「ウっ」「ウっ」 蝶人