音楽千夜一夜 第453回
オペラの名人カラヤンの、グラモフォン、デッカ、フィリップスのオペラ録音をようやっと聴き終わりました。
ヴァルディ、プッチーニ、モザール、シュトラウス、ワーグナーからビゼー、ムソルグスキー、レハールまで全29曲70枚、管弦楽曲と違って退屈な録音は一枚もありませんが、最終的に耳に残ったのはミラノスカラ座と録れたマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーニ」でした。
1956年の古い録音ですが、若き日のコソット、ベルゴンツィの歌唱と、カラヤン18番の抒情性とロマンチシズムが見事に溶け合って、未聞の感動的なオペラ美学を創造しています。じゃんじゃん。
国道で恋に狂うて輪舞する雌雄の揚羽轢き殺されつ 蝶人