あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2020年長月蝶人映画劇場その5

2020-09-23 11:37:11 | Weblog

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2338~42

1)ジョン・フォード監督の「モガンボ」
1932年製作の「紅塵」を1953年にリメイクしたアフリカを舞台の恋愛映画。ヒーローのクラーク・ゲイブルを妖艶エヴァ・ガードナーと清楚グレース・ケリーが取り合うという贅沢なキャストだが、よくアフリカくんだりまでロケしたものだ。
道中蛇や猛獣やゴリラが出てきたりして大騒動、さいごは逆転でエヴァちゃんが勝利を収めることになっているんだが、ちょっとグレイスがグレるんではないかいな。エヴァの衣装が素敵ずら。
2)ウディ・アレン監督の「女と男の観覧車」
ケイト・ウィンスレット主演の2017年の愛憎劇であるが、ほんとうの主役は全世界を憎悪しつつ放火する少年だろう。ウィンスレットって、美人かブスか分からなくなる俳優だなあ。
3)ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督「上海特急」
戦乱の中国を舞台に謎の美女ディートリヒが大活躍する1932年の恋愛活劇映画だが、ラストが無理矢理帳尻合わせしたような感じずら。
4)デミアン・チャゼル監督の「ファースト・マン」
人類史上初めて月面を歩いた宇宙飛行士ニール・アームストロングの半生を描く2018年のハリウッド映画。半世紀前の歴史的挑戦を主人公の内面を視点にクールに描くが、死んだ娘や妻だけでなく、もっと同僚たちとの関係や軋轢も立体的に描き出して欲しかったずら。
5)ジョン・スティーヴンソン監督の「プラハのモーツァルト」
2017年のチェコ&英国映画だが、「アマデウス」と同様プラハで撮影しながら、なんとまあ下らない映画だろう。金も時間も無駄な映画ずら。

   テニスより大事なことがあるという大坂なおみの全米オープン 蝶人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする