あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

主婦の友社版「誰もが泣いて喜ぶ愛と感動の冠婚葬祭その他諸々挨拶&スピーチ実例集NO.31」

2020-09-29 13:19:14 | Weblog

西暦2020年葉月蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話第347回


○ 新年名詞交換会/幹事のあいさつ
*1皆さま、あけましておめでとうございます。博通エージェンシー代表取締役社長の渡辺常男でございます。旧年中は皆々さまより格別のお引き立てをたまわりましてありがたく厚く感謝致しております。

*2さて本年の経済界は、IT革命と米国経済の失速によりまして一部ではデフレ不況、世界同時不況が懸念されるという、いささか前途茫洋として心もとない局面を迎えたようでございます。

*3しかし弊社のシンクタンクであります博通総研の21世紀中長期経済予測によりますと、遅くとも本年後半より米国経済はふたたび右肩上がりに転じ、これに伴い欧州、アジアそしてわが国のGDPも大きく改善されるであろうと確言いたしております。

*4因みに、気象庁の天気予報と違いまして、わが博通総研はかつて1度たりとも予測を外したことはございません。どうか皆さま、この明るいご託宣を積極的に信用し大いに活用して頂き、今年1年を良い年にして頂きますよう祈念いたしまして恒例の名詞交換会のご挨拶とさせて頂きます。

○ アドバイス
* 1新年会では、実情はともかくできるだけ明るいムードで財界活動のスタートを飾りたい。大きな声で元気よく発声して欲しい。
* 2全篇の構成としては「序」の段階。ある程度のシビアな現状認識を淡々と示す。
* 3ここで一転して「破」の段落に入る。世間の常識とちょっと外れた材料と認識を提示して出席者の関心を引く。
* 4ここからが「急」。一気に結論部へと急速に畳み掛けるのである。

    ナンバーを見ればお人が分かります007 555 蝶人
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