あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

「現代詩手帖」11月号を読んで

2021-12-12 11:50:00 | Weblog

 

照る日曇る日第1680回

 

特殊詩人部落の専門誌がなんと図書館にあると知ったので、取り寄せてパラパラ読んでいる。

 

知っている人の作品が出る時を除いて中身はおおかた詰まらないが、本号は巻頭で「ミャンマー詩は抵抗する」という特集を組んでいるのはえらいと思う。文芸誌でも総合誌でもミャンマーや香港を特集する根性のある雑誌は見たことも聞いたこともない。もっともこの雑誌にそれが出来たのは四元康祐という人物と連絡が取れたからだろうな。でも自慢できる立派なコンテンツだ。

 

あとは豊崎由美選手と広瀬大志選手の対談「コンテンポラリー・リリックの世界」(←このタイトルなんとかならんかったのかしら?)が面白かった。

 

井上陽水や中島みゆき、松本隆、サザン、甲本ヒロト、椎名林檎辺りは知っているが、スピッツの「夢じゃない」、奥田民生、キリンジの「エイリアン」、向井秀徳、DIR EN GREYの京、相対性理論のやくしまるえつこ、松本天馬、髭男の藤原聰なんちゅうのは殆ど初耳で、おらっち勉強不足だったなあと思わされてしまった。

 

最後に別の対談に出てくる稲川方人という人は、まるで副総理のように偉そうに喋っているので、内容は別にしてとても不愉快。こんな男の詩など金輪際読んでやるものか、と思わせてしまうのだから、対談って怖いね。

 

  珍しく「視線」てふ字を見つけたりなんでもかんでも「目線」の世に 蝶人

 

 

コメント
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