蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第404回
○上司の還暦を祝うスピーチ
吉田部長本日はおめでとうございます。
実はわたくし甚だ教養に乏しい男でありまして、還暦とはいったいどういうことであるかくわしく知りませんでした。そこで昨夜こっそり辞書を引きましたら、なんでも干支には60種類の組合せがあって、60年が経過しますと再び生まれた年の干支に還るから「還暦」というネーミングになっていると、そう書いてありました。
ともかく大変おめでたいイベントでございますが、*1、そんなことよりわたくし吉田部長は50代前半とばかり思っておりましたので実際は数えの61歳と知っていささか驚きました。しかしビジネスは見かけや年齢ではありません。内容と実力であります。*2
若者をしのぐエネルギッシュな行動力と統率力で後輩をリードして下さる吉田部長が、本日の歴史的なイベントをきっかけにますますお元気で活躍されまして、われわれを末永く愛の鞭で厳しくしごき続けて頂きますようお願いいたしまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。
○アドバイス
- 1「還暦」を迎えた本人はまだまだ若々しく、これから円熟した壮年期を迎えようと決意している。スピーチの内容もそうした心理に相応しく、年齢を越え元気はつらつとした「未来志向」でまとめたい。
- 2会社の上下関係があるからといって、あまり気にせず、堅苦しくならず、ちょっとしたユーモアも交えてーー
巨大なるアンテナ建ててCQCQ無線に励む男がまだいる 蝶人