闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3208~17
1)バフマン・ゴバディ監督の「サイの季節」
実在のクルド系詩人サデク・カマンガルをモデルにした2012年の恐るべき陰謀と邪悪の映画。美人なモニカ・ベルッチ演ずる妻が可哀想ずら。
2)アスガー・ファルノルディ監督の「誰もがそれを知っている」
2018年の思わせぶりなスペインの探偵映画。ペネロペ・クルスってほんとに美人なのかしら?こうゆう人が家にいたら疲れるだろうなあ。
3)ブレット・ラトナー「天使のくれた時間」
もしもあのとき違う道を選んでいたら?という古くて新しいテーマに挑んだ2000年のハリウッド映画。なんにでも出演して演技が粗いニコラス・ケージが、珍しく好演している。
4)ピーター・ボグダノヴィッチ監督の「マイ・ファニー・レデイ」
才気煥発の演出家による2015年の快作。今どき困っている女に3万ドルを恵んでくれる善良な金持男なんかいないと思うけど、救われた売春婦が巻き起こす捧腹絶倒の喜劇は抜群の面白さなり。
5)パスカル・フェラン監督の「レディ・チャタレー」
ロレンスの小説の2007年のまっとうな映画化。
6)グリンダ・チャージ監督の「カセット・テープ・ダイアリーズ」
ナイロビ生まれのインド系女性監督が、英国の片田舎に生きるパキスタン移民を主人公に多国籍社会に生きる若者の未来を透視する2019年のブルース・スプリングステイィーン味の音楽映画。
7)ゲイリー・マケンドリー監督の「キラー・エリート」
ジェイソン・ステイサムとデ・ニーロがいい年こいて活躍する2011年のアクション・ギャング映画。こんな禿げ男のどこがいいんだろう。
8)コンスタンチン・バスロフ監督の「AK―47」
旧ソ連時代に登場したカラシニコフ自動小銃の2020年の誕生秘話。なるへそこういう経緯でこの稀代の戦争兵器が世に出たのか、とちょっと興味深いものもあったずら。
9)ディエゴ・カプラン監督の「愛と情事のあいだ」
友人夫婦がスワッピングしてみたがどうもうまくいかんかった、というような2012年の噺。
10)モルテン・ティルドラム監督「イミテーション・ゲーム」
第2次大戦の帰趨を決定づけた英軍の独逸の暗号「エニグマ」の解明を巡る2014年の政治的軍事的サスペンス。解明の映画は以前あったが、本作はそれ以降の大問題を取り扱っていて興味深い。
大木家の日の丸を見て考えるはてさて今日は何の日だったか 蝶人