闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3261~65
1)アルフォンソ・コルテス・カバニージャズ監督の「サイレント・ソルジャー」
フランコ独裁下のスペインに潜入を図った共和国軍ゲリラの孤独な戦いと悲惨な最期を寒々しく描いた2020年のスペイン映画で、見ている方の心まで寒々しくなるずら。
2)マーヴィン・ルロイ監督の「仮面の米国」
ポール・ムニ主演のアメリカ社会残酷物語。2度の脱獄を経て新生活、真人間を目指す男を無惨に押しつぶす米国社会の実態を暴きだす1933年の秀作。
3)ジャン・ルノワール監督の「小間使いの日記」
1945年撮影の英語映画。いちおうのハッピーエンドで終わるが、後味が悪い。いくら悪者とはいえ、集団で嬲り殺しにしてはまずいんじゃないの?結核患者?とキスしても大丈夫なのかな?それにしてもポーレット・ゴダードの輝くような美しさよ!
4)ウィリアム・A・ウェルマン監督の「飢ゆるアメリカ」
第1次大戦、世界恐慌、赤狩りを背景に描きつつ資本主義の断末魔を雄々しく生き抜く男の姿が感動的ですらある1933年の傑作。
5)ジャン・グレミヨン監督の「曳き舟」
ジャン・ギャバンとミシェル・モルガン主演のする1941年の海洋三角関係恋愛映画。脚本はジャック・プレヴェールの脚本も素晴らしい。
ジリ・ストラッシュ監督の「疑いの中で」
悪い若者が寄る辺なきおばあさんを騙してとついには殺してしまう2019年のチェコ映画。こういう悪には、どう向き合えばいいのか?
俺様は第1級の詩人だがお前は詩人ではないと決めつける男 蝶人