照る日曇る日 第1884回
ゲンと隆太の奮戦むなしく、思い出の我が家は引き倒されてしまうが、この漫画を通じて顕著なことは、権力の横暴に対して主人公が表明する大きな怒りと叶わぬまでの実力行使である。
平和と民主主義どころか、民草の基本的人権すら根絶やしにしようと攻勢をかける権力に対して沈黙し、いっさい抗わず、なすすべもなく奴隷のように臣従する我々は、せめて本書を読んで、ゲンと隆太の爪の垢でも煎じて呑まねばならぬ。
スタジオで帽子をかぶっている歌手にろくなやつなど一人もいない 蝶人