西暦2017年皐月蝶人花鳥風月狂歌
三昧~バガテル―そんな私のここだけの話 op. 252
今朝は五月晴れなのに、午後から突如雷雨になり突風が吹き荒れるそうだ。健気に施設に出かけていった息子と健気に戦後民主義を堅持してきたこの国の平安が危ぶまれる。5/1
「戦争と平和」などはトルストイの小説のタイトルと思っていたが、なんのことはない、それは私たちの普通の生活の別名なのであった。5/2
私は天皇制に反対なので現行憲法の第1章を削除した改定に賛同するが、そのほかの条文は基本的にはそのままで構わないと思う。本質的には自衛のための軍備すら放棄している第9条に象徴されているように、誰が書いたか知らないが、あれは人類の見果てぬ夢と理想なのである。5/3
安倍蚤糞とその内閣を打倒しない限り、この国の平和と安寧は回復されないだろう。5/4
美人とかブスとかイケメンなどと騒いでも、それは外皮のほんのうわべの違いに過ぎないのであって、神も仏も、ましてやその人間本体の内部の肉体組織すら、与り知らないことなのであった。5/5
地上に核がなければ核戦争はない。国境がなければ国も難民もないが、人がいる限り宗教と人種による紛争は存続するだろう。5/6
憲法前文の「諸国民の公正と信義の信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意」に疑義を呈する人がいる。北朝鮮や中国のような軍事第一の乱暴国やISの公正と信義などに、我が国の安全と生存を依存できないというのだが、前文が「信頼している」のは、「諸国家」ではなく「諸国民」である。5/7
「諸国家」の国家権力は、必ずしも「諸国民」を代表しない。この先見の明あるドンキホーテは、「世界の諸国家の権力者に跋扈している不正と不信ではなく、その国の民草の心根に潜在し、沁みついている公正と信義を信頼する」と大胆不敵にも宣言しているのである。5/8
憲法前文と9条には、全人類がめざすべき夢と希望と理想が語られているので、人世に夢と希望と理想の持ち合わせのない人々は、それを「非現実的なユートピア論」などと言って忌避する。ユートピアを志向して何が悪いのか。5/9
「目には目を、歯には歯を」の暴力応酬を遮断し、真の国際平和を実現するためには、お互いに他国を信頼して、すべての国が軍備を放棄して、まるで赤子のように無力で無防備にならなければならない。この無謀で勇気ある企ての先駆けとなるべきであったのが、戦後日本であった。5/10
むかしも今も、海外侵略戦争は自衛戦争の名において行われる。自衛権と軍備を放棄しない限り、その国は必ず他国と戦争するだろう。絶対平和主義が貫徹した国際社会は、自衛権と軍備の放棄によってしか生まれない。5/11
昨日NHKの「あてなよる」を見ていて、私は常盤貴子と鶴田真由を同一人物だと思っていたことが判明した。どうやら昔から図像、肖像の認知に障碍があるようだ。ロールシャッハテストを受けてみようかしらん。5/12
ロシアとの「共謀」を疑われて「これはヤバイ」と思うと、即FBI長官の首を斬り、「彼奴は目立ちたがり屋だ」とほざく。アメリカは、ほんとに素晴らしいガキンチョ大統領を選んだものだ。5/13
こんな酷い世の中に、もうこれ以上生きていたくもない、と思いつつも、なおしぶとく生きつづけていると、その酷い世の中は、もう私のいない世の中のような感じで眺められるのだった。5/14
大嫌いなぶりっこDJが去って「ザ・レジェンド」に懐かしい壇ふみが帰ってきたので、久しぶりにN響コンサートの中継を聴いてみたが、相変わらず詰らない指揮者が、下らない演奏を繰り広げているのだった。5/15
いつもズボンの前を開けたままにしているという作家、車谷長吉選手のことをこいつ阿呆ではないかと莫迦にしていたのだが、いつの間にか私もまったく同じ事をしている。あれは小便したあとチャックを上げ忘れているだけの話なのだ。5/16
安倍蚤糞への対案? んなもん出す必要はない。彼奴の政策の正反対を粛々と実行してさえいれば、自動的に「清く正しく美しい日本」になるのさ。5/17
徳川夢声と対談した谷崎潤一郎が「男性バレリーナの一物の存在が無作法千万」と発言すると、夢声は「「トスカ」の総督スカルピア役なんかでは、殊更目立つようにしないと面白くないんです」と言うたので、谷崎は「成程、それなら何をかいわんや」と思ったそうだ。谷崎潤一郎「当世鹿もどき」5/18
ある日偶々三笠宮と熱海駅で電車に乗り合わせた谷崎潤一郎は、お互いに眼があった時に挨拶する機会を失い、そのまま読書する振りをしている三笠宮の視線を捉えようと懸命だったが、三笠宮は品川駅でふいと席を立って消えてしまったので、終日寝覚めが悪かったという。谷崎潤一郎「当世鹿もどき」5/19
ま、そのおー、いくら審議しようが、安保法制にしろ凶暴罪、憲法改悪にせよ、自公維新に投票する人間がいる限り、どんどん成立してしまうということが問題ではないでえしょうかあ。by偽小西得郎。5/20
勝負に勝って試合に負けた村田選手。今にも倒れそうでも、手数が多ければ優勢と評価されて勝てる、ということが分かった。5/21
日本も、日本人も、根太が腐ってる。オラっちも、そうなのかな。5/21
ふたりのこどもをくににあげ
のこりしかぞくはなきぐらし
よそのわかしゅうみるにつけ
うづのわかしゅういまごろは
さいのかわらでこいしつみ 木村迪夫氏の祖母
にほんひのまる
なだてあかい
かえらぬ
おらがむすこの
ちであかい 木村迪夫氏の祖母
詩は
ないコトバに出会うことだろう
詩人は
ないだろう
ないヒトだろう さとう三千魚「poet」5/25
昨夜、滑川の橋の袂にてヘイケボタル5,6匹飛ぶを見る。嬉しきことなり。もっと嬉しきは、つとに死に絶えたと思いし天然ウナギのウナサブロウに再会したことなり。ウナサブロウ、楽しげに遊弋す。5/26
G7サミットで、他国の大統領を押しのけて前に出るトランプの映像を眺めていて、思わず笑ってしまった。こういう奴って、クラスでも、会社でもいたなあ。「米国第一」を唱える前から「自分第一」が身についていたんだね。5/27
長い間飼っていた10匹のメダカの、最後の1匹がとうとう姿を消してしまった。おそらくあのぶくぶくに肥ったドラ猫に食われてしまったのだろう。お腹がふくれて、もしかすると赤ちゃんが生まれそうだっただけに、一入哀れである。5/28
たった1本の虫歯でも1日の安息は失われ、世界平和も、この国の将来も、どうでもよくなってしまう。つくづくにんげんは健康が第一と観じてしまう。ちちんぷいぷい病気と怪我よ!5/29
別に北朝鮮を支持する訳ではないが、その弾道ミサイル攻勢に対して、既にそれらを腐るほど所有している核先進国や、それらを持ちたくてウズウズしている核所有希望国が、断固反対の理由にしている国連決議とか国際正義って、所詮漫画かポンチ絵ではないのかしらん。5/30
今頃になってアメリカが演習を始めたが、ICBMの迎撃ミサイルの命中率はおよそ5割だから、北朝鮮が弾道ミサイルをじゃんじゃん打てば、日米韓も処置なしということだ。武には武の限界がここにもある。5/31
不都合な真実には眼を瞑り手前味噌ばかり並べるトランプ 蝶人