蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話op.299
いち早く朝日新聞がデニー当確を出してから、各社がそれに続くまでの時間の長かったこと。あれはデニーには勝たせたくない、なんとかして自公候補が巻き返せないか、とそれだけを念じていたずらに待っていたんだね。10/1
子どもの涙はけっしておとなの涙より小さいものではなく、おとなの涙より重いことだって珍しくありません。みなさん、私たちは何も不必要に涙もろくなろうとは思いません。私はただつらい時でも正直でなければ「ならないというのです。ケストナー「飛ぶ教室」10/2
女性活躍社会!?とやらを謳う安倍蚤糞内閣の紅一点は、ケタクソ悪い片山さつき選手。以前の丸川、稲田、上川もロクでもない奴ばかり。ほんとに趣味が悪いずら。全員女性でも構わないが、女なら誰でもいいというものではない。10/3
渡辺謙と菊川怜が出る「ハズキルーペ」のパワハラ&セクハラCMがようやく終わったと思った羅、今度は今度は武井咲、小泉孝太郎、舘ひろしという面妖な面子による新シリーズが始まり、相変わらず尻の下に拡大鏡を置いて悶えている。馬鹿メ―カーによる阿呆莫迦CMずら。10/4
明治34年1月5日 此の煤烟中に住む人間が何故美しきや解し難し思うに全く気候の為ならん太陽の光薄き為ならん、往来にて向うから背の低き妙なきたなき奴が来たと思えば我姿の鏡にうつりしなり、我々の黄なるは当地(倫敦)に来て初めて成程と合点するなり。夏目漱石日記2 10/5
明治34年1月27日 日 大風 夜下宿の三階にてつくづく日本の前途を考う。日本は真面目ならざるべからず。日本人の眼はより大ならざるべからず。夏目漱石日記2 10/6
NHK衛星で「アランドロン・ラストインタビュー」をみたが、全体的にはどうということもないスカスカの内容だった。ところでこの人、ちょっとした思い出話や感想を述べる度に、「ほらほら、どうだい」と言わんばかりに必ず「voila、voila」と付け加えるのだが、なんだかお里が知れるようで哀れだった。10/7
1983年に制作した婦人服「アデンダ」のテレビCMで、「近田春夫とビブラトーンズ」の「AOR大歓迎」を使ったのだが、あれは確かにAORではあるけれど、どちらかというとラップロックのたぐいであり、サビの箇所などは後に大流行するラップの先駆けではなかっただろうか。10/8
米国の最高裁で保守派が多数派になったそうだが、わが最高裁も、いつのまにやら安倍蚤糞に盲目的に加担する保守派揃いになってしまったようだ。10/9
小池都知事は嫌いだが、東京都美術館に行くと年寄りは1000円で入場できるのに、私の大嫌いな安倍蚤糞がアンダー・コントロールする国立美術館は、なんで1600円もむしり取るのか? 本来こういう公共機関は無料にするべきではないだろうか。10/10
明治34年3月12日 火 西洋人は執濃いことがすきだ華麗なるなことがすきだ 芝居を観ても分かる食物を見ても分かる建築及飾粧を見ても分かる夫婦間の接吻や抱き合うことを見ても分かる、是が皆文学に返照している。夏目漱石日記2 10/11
明治34年3月14日 木 きたない町を通ったら目暗が「オルガン」を弾いてイタリア人が「バイオリン」を鼓しているとその傍に4歳ばかりの女の子が真っ赤な着物を着て真っ赤な頭巾をつけて音楽に合わせて踊っていた。夏目漱石日記2 10/12
明治34年3月18日 月 吾人の眠る間吾人の働く間吾人が行屎送尿の裡に地球は回転しつつあるなり。吾人に知らぬ間に回転しつつある、ある運命の車はこれと共に回転すつつあるなり。知らざる者は危うし。知る者は運命を形くるを得べし。夏目漱石日記2 10/13
球団社長補佐だか特別コーチだか知らないが、結局マリナーズのイチローは、選手としての残り少ない貴重な1年を、棒に振ったことになる。我々は、プレイする彼の姿だけを見たいのだ。10/14
我々はポットデの田舎者のアンポンタンの山家猿のチンチクリンの不可思議な人間であるから西洋人から馬鹿にされるは尤もだ。しかのみならず彼らは日本のことは知らない。日本のことに興味を持っておらぬゆえに我々が西洋人に知られ尊敬される資格があっても尊重とか恋愛とかいうことは両方の間に成立しない。漱石日記10/15
普通の人間のフワフワなること。行動、言語、志操一貫せず。ゆえなく変化す。とっさの際には修養の効果いずれにか飛び去る。明治34年断片11 夏目漱石 10/16
ta, ta,ta,la,la,la tala,tala,li hanatalali talali talali y-a-a-a-a-a-i-i-i! 是西洋の真言秘密の呪符なりこれを唱ふること三遍なれば博士になること請け合い蓋し真意義に至っては未だ何びともこれを明め得たるものなし。之を訳す。多々々羅々々 多羅々々利、波奈多羅利 多羅利々々々、耶阿々々々矣々矣 明治37,8年頃断片19F 夏目漱石 10/17
来年10月の消費税導入によって個人消費は激減し、日本経済は腰折れ状態になるだろう。そしてようやくその時になってから、この国の一般大衆は、安倍蚤糞以外の政権選択について、初めて考えるようになるのだろう。10/18
公文書の書き換え、免震装置のデータ書き換えが相次いでいる。昔の武士なら切腹したろうが、いまどきの政治家も商人も、「申し訳ございません」と口先だけ謝ればそれで済むと思っている。10/19
吾は日本の人なり。天下の民なり。日本を挙げて吾を容れずんば天下に行かん。天下を挙げて吾を容れずんば天下を去らん。天下を去るは己を屈して天下に容れらるるの恥に優る。
明治38,9年断片32D 夏目漱石 10/20
「ノヴァの思いが皆様のお耳に響きますように!」なんて喋るの、恥ずかしくない? お前さんに聞いてるんだよ、金子三勇士。10/21
善人は必ず負ける。君子は必ず負ける。徳義心のあるものは必ず負ける。清廉の士は必ず負ける。醜を忌み悪を避ける者は必ず負ける。礼儀作法、人倫五条を重んずるものは必ず負ける。勝と勝たぬとは善悪、邪正、当否の問題ではない――powerである――willである。夏目漱石 明治38,9年断片断片33 10/22
トランプ一辺倒ではやばいのでそのライヴァルの方へちょっと色眼鏡を使ってみました。というわけだが対ロ、対北朝鮮になんの外交手腕を示せない安倍蚤糞にはかなりの無理筋だろうて。10/25
今年の大リーグのワールドシリーズ決戦はボストン対LA。どちらも好きなチームなのでどっちが勝ってもいいが、私の大好きなジョー・マッドン監督のシカゴが早々と姿を消してしまったのが残念。それにしてもシリーズと無縁のイチローは可哀想ずら。10/26
NHKの体制擁護報道に比べて、同じ局のBS1の海外ドキュメンタリー番組は、いずれも出色の出来栄え。私はサウジがとんでもない専制独裁人民抑圧国家であることも、その潜入ルポルタージュで知った。「NYタイムズの100日間」も良かった。10/27
どんな阿呆莫迦邦人が、政府の警告を無視して、どんな危険な国や地域に出かけて狂乱の限りを尽し、殺害、負傷、誘拐、拉致、拘束されても、政府はその邦人の奪還と安全確保に全力を尽くさなければならない。政府と民草の関係はそういうものだ。10/28
トランプ大統領が大リーグのドジャースのロバーツ監督の采配に文句を言うた。内容は異なるが、私も賛成。世界一の狂人と見解が一致したのは、おそらくこれが最初にして最後であろう。しかしこの男、意外とヒマなんだな。10/29
3年連続で沢村賞を受賞した菅野投手は29歳だが、いま国内外で活躍する日本人投手ちゅうで断トツ、ナンバーワン。田中、前田、ダルなんてめじゃなと思うのだが、なんで大リーグに行かないのか。巨人なんかにいると文字通りの虚人になっちまうぜ。10/30
NHK-BSの「刑事モース~オックスフォード事件簿」が終わってしまった。これでショーン・エヴァンスやロジャー・アラムとお別れだと思うとまことに寂しい。続編にあたる「モース警部」なんかやめて、オックスフォードの続編を作ってくれ。それまで同じ英国ドラマの「ダウントン・アビー」で我慢するか。10/31
純正日本及び日本人急速に滅びつつあり絶滅危惧種ギフチョウより疾く 蝶人