岐阜県関市の寂れた(失礼)商店街の端にある蕎麦屋。うどんやご飯ものもやっていた先代の頃から現在の主人が蕎麦のみを扱うようになってもう何年経っただろうか(※)。すでに雑誌や蕎麦本にも取り上げられて全国に名前を知られるようになった。店内の配置は昔とそう変わっていないので昔のままの雰囲気を残しているが、だんだんとしつらえを変えてセンス良く落ちついた雰囲気になっている。外観も新しく格子を設置したりして変化している。駐車出来る場所が多くなったのは有難い。
(※自分は食べたことが無かったが、その昔有名だったのは「中華そば」だったのだとか)
蕎麦(ざる)は喉越し良くとても好み。香りが強い訳ではないがバランスがいい(もちろん季節によって違う)。つゆは一時よりずいぶん濃いめになった気がするがどうだろう。以前はもっと出汁感が強いマイルドなタイプだった気がするが、久しぶりに行ったらかえしが強めの自分の好みの方に変わっていた。これはうれしい変化。と言いながら実は昔と全然変わっていなかったりして…。自分の舌の記憶なんてたいして当てにならない。最近はこの地域にもこだわった蕎麦屋が増えたのでもうこの店は大ベテランの域だ。蕎麦も食欲を満たす食べ物では無くなってしまったが(本来の姿に戻ったというべきか)、この商店街で末長く続いて欲しい。よく臨時休業するので訪問する場合は注意が必要。
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そばきり 萬屋町 助六 (そばきり よろずやちょう すけろく)
岐阜県関市本町8丁目27