ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

プライマル・スクリーム @名古屋・Diamond Hall

2025年01月08日 | ライヴ(日本公演)

プライマル・スクリーム (1月7日 名古屋・ダイアモンド・ホール)

ついこの間の事に思える前回の来日公演から2年4ヵ月振りに来日したプライマル・スクリーム(Primal Scream)。前回は名盤「Screamadelica」の再現ライヴだったが、今回は幕張メッセで開催されたフェス「rockin'on sonic」終了後に大阪と名古屋で単独公演。フェスの出演は1時間程度だろうし、ファンにとってはこちらの小さいハコでのライヴの方が嬉しいはず。会場はぎゅうぎゅう詰めという訳ではなかったが、満員の入り。今回は前回と反対のベースのシモーヌ(Simone  Butler)側へ陣取った。

ほぼ定刻に開演。バックドロップも何も無い簡素なステージ。いきなりの大音量「Swastika Eyes」は上がるなァ。相変わらず痩身のボビー(Bobby Gillespie)はラメの入った黒ジャケット+パンツ、アンドリュー(Andrew Innes)は「Bolan's Zip Gun」のTシャツ、シモーヌは革パンツといういで立ち。シモーヌはバカテクとかではないし控えめだが、ぶっといベースをつま弾いていてカッコイイ。サポートは以前も同メンバーだったか知らないがコーラス2人とサックス1人。あまり上手いメンバーではない(サックスは肝心なところで盛大にやらかしてたし・笑)。

 

セット・リストは新しいアルバム「Come Ahead」に加えて代表曲という感じ。もちろん盛り上がるのは断然過去の有名曲だが、新作も70年代ディスコティックの雰囲気があったりしてなかなか。演奏はまだフル・セットに慣れていない様子で、数日前の大阪が初出だった曲もあってこなれておらず、どう終わるかメンバー同士顔を見合わせていたりも(→ボビー以外・笑)。相変わらずボビーは英語圏でもない日本の前列客にマイクを預けたりしていてマイペース。心底日本のファンを信頼している様子が伺える。痩せていること以外はいわゆる派手なロック・スターという雰囲気ではないし、けっして歌は上手くないが、90年代の英音楽シーンもかじってきた身にとってはやはり外せないアイコン。

ブンブン、チャカチャカと鳴るグルーヴィーなリズム隊にアンドリューのワウワウ・ギター、それにボビー独特の(頼りない)歌声が乗ると一気に彼らの世界。アルバム毎に次々とスタイルを変えてきた彼らだが、こうしてステージで様々な時代の曲を演奏する彼らを観るとやっぱりプライマル・スクリーム以外の何者でもない。楽しいライヴだった。

 

[Setlist]

Swastika Eyes
Love Insurrection
Jailbird
Ready to Go Home
Deep Dark Waters
Medication
Innocent Money
Heal Yourself
I'm Losing More Than I'll Ever Have
Love Ain't Enough
Circus of Life
Loaded
Movin' on Up
Country Girl

-Encore-

Come Together
Rocks


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