Complete Jack Johnson Sessions / Miles Davis (2003)
ファンからもあまりいい声を聞かないマイルス・デイビス(Miles Davis)のコンプリート・セッションズのシリーズ。確かにデータ的にもこじつけが多いし、いくらテイクが違うって言ったって連続で同じ曲を並べてあるとげんなり。正直そんなに暇じゃない。そんな中でこれは割といい評判だったのでいつか安ければと思っていたがとうとう購入。
そしてこれが…いい。確かに5枚組は通して聴くには長過ぎる。どうしてもつまみ食いになるが、そう聴いても録音スタジオにもぐりこんだかのような緊張感と臨場感があり、大音量で聴いたあとはグッタリ。でもその疲労感も含めて楽しい。
これがジャズかと聴かれると困るが、ロックだと言われても違和感が残る。もう「マイルス」としか言いようがない。でもその「マイルス」っていう音楽は多分にマイルス自身よりも彼が選んだアーティスト達によって創造されたっていうのがよく分かる。この盤では通しで参加しているジョン・マクラフリン(John McLaughlin)がキモか。
それにしてもこんな録音をホイッと渡されてこれをまとめるだけでなく、切り貼りして再構築したテオ・マセロ(Teo Macero)は凄いな、ホントに。
オークションにて購入(¥2658)