ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

まるや八丁味噌 @愛知県岡崎市

2023年08月30日 | 愛知県(三河・老舗)

愛知県岡崎市訪問の締めくくりは八丁町へ。こちら八丁味噌発祥の地で、現在も2つの会社が昔ながらの製法で八丁味噌を作り続けている。ひとつ「カクキュー(合資会社八丁味噌)」は以前にも蔵見学をしたりしたことがあるので、今回はもうひとつ「まるや八丁味噌」へ行ってみることに。「カクキュー」と隣合った敷地に簡素な直売所があり、蔵見学の受け付けもしている。受付を済ませて時間まで待機。

呼ばれて10人ぐらいのグループで味噌の香りただよう蔵の中へ。現存する桶で一番古い物(写真下5枚目)は160年も経っているんだとか。凄い。色々な豆知識を聞き乍ら場内を一巡。細い八丁蔵通りに面する屋外では味噌をつけたおでん(こんにゃく)の試食も。本当に目と鼻の先に「カクキュー」があるので、どちらが先?という見学者からの質問に、係の人がにっこり笑って、

「うちが300年くらい古いです。」

とサラッと言うので、みな「えーっ!」とひっくり返った(創業延元2年・1337)。軽く言うけど300年って…そんなに違っていたのか。蔵見学のお土産にだし入りの八丁味噌の小袋をいただき、売店では「三河産大豆使用・無添加・八丁味噌」を購入して家に持ち帰った。

 

 

 

 

家に帰って八丁味噌だけの味噌汁を作ってみた。家で普段使っている味噌は毎年漬ける自家製の味噌だし、他は郡上味噌(麦・大豆)と市販の合わせ味噌が少しあるくらい。それに大抵出汁を引くので意外と味噌だけってやらない。味噌の風味そのままで味見。具材の味がくっきりとして(この日は小松菜、油揚げ)実際に出汁無しでこんなに旨いのかと再認識。通常の味噌は煮えばなに溶くが、八丁味噌は少々煮込んでも香りは飛ばないし、煮込んだ方がまろやかで旨くなる(気がする)。味噌煮込みうどんで鍋がグツグツいっていてもしっかりと旨いのはそういうことかな。次はお土産で貰っただし入りの八丁味噌でも作ってみよう。ただし、この「八丁味噌」の名称、色々と問題があって…。(勘定は¥600/300g程)

 


 

↓ 細い路地(八丁蔵通り)を挟んで向こうが「カクキュー」(会社名は”合資会社 八丁味噌”)。敷地的に隣り合っているのは知っていたが、旧・商店は実際にこんなに近いんだとビックリ。

↓ 「カクキュー」の売店や食堂があったり蔵見学が出来る東側はこんな感じ。この日も車がひっきりなしに停まっていた。建物は国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 


 

 

まるや八丁味噌

愛知県岡崎市八丁町52

 

( 岡崎 おかざき まるやはっちょうみそ はっちょうみそ 近代化産業遺産 工場見学 地理的表示保護制度 GI制度)


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