ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Keep Me Comin / Jesse "Ed" Davis

2019年04月23日 | クラシック・ロック

Keep Me Comin / Jesse "Ed" Davis (1973)

1973年に発表されたジェシ・”エド”・デイビス(Jesse "Ed" Davis)の3枚目のオリジナル・アルバム。ギターの名手で、タジ・マハール(Taj Mahal)、エリック・クラプトン(Eric Clapton)、ジョージ・ハリスン(George Harrison)、レオン・ラッセル(Leon Russell)らとの交流で知られる。1、2枚目は共に傑作だったが、なぜかこの3枚目は持っていなかったので、今更ながら購入。日本盤だったのでライナーノーツが付いていたが、そこにアルバム発売時の彼のインタビュー記事が載っており、そこに前2作の出来に全然満足していない旨記述があった。意外。それを経てのこのアルバムなので意気込みが強かったのかもしれない。

1、2枚目のような豪華なゲストは無いが、彼らしいダルな感じのダウン・トゥ・アースな曲が並ぶ。インスト曲も何曲かあるが、特にギターを目立たせるでもない。あまり評価されたことはないと思うが、彼のヴォーカルはレオン・ラッセルの声や歌い方とよく似ていて、何も情報なく聴いたら間違えそう。声量がある訳ではないが曲にはぴったりハマって心地良い。前2作ほどの知名度が無いアルバムだが、こんなにいい出来だったとは知らなかった。でもどういう訳か、彼ほどの才能や人脈がありながら、ソロ・アルバムを出す機会はこれ以降無くなり(これ以降はほとんどが他のミュージシャンの作品へのゲスト参加)、1988年にオーヴァー・ドーズによって亡くなってしまう。無慈悲。

オークションにて購入(¥842)

  • CD  (1994/1/21)
  • Disc : 1
  • Label : エピックレコードジャパン

 


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