ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

エイドリアン・シャーウッド、クリエイション・レベル、ホレス・アンディ @名古屋・ReNY Limited

2024年09月17日 | ライヴ(日本公演)

エイドリアン・シャーウッド、ホレス・アンディ、クリエイション・レベル (9月13日・名古屋・ReNY Limited)

エイドリアン・シャーウッド(Adrian Sherwood)が主幸するOn-Uサウンド。レゲエ、ダブ中心のレーベルで、自分は80年代後半にリー・ペリー(Lee Perry)のアルバム「Time Boom X De Devil Dead」を買ったのがファースト・コンタクトだったと思う。その後購入したレコードでは、ポップ・グループ(The Pop Group)の故マーク・スチュワート(Mark Stewart)や、ミニストリー(Ministry)、ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)、プライマル・スクリーム(Primal Scream)などで彼の名前がクレジットされていた。そのエイドリアンが、伝説のレゲエ・アーティスト、ホレス・アンディ(Horace Andy)とクリエイション・レベル(Creation Rebel)を引き連れてライヴを行うというのだから行かない訳にはいかない。会場のReNY Limitedというライヴ・ハウスは初めて。一体どこかいなとスマホ頼りに辿り着くと松坂屋の北館地下だった。

チケットの整理番号があまりにも若かったので、メジャーな知名度は無いし、宣伝も相変わらず少ないし、知らない会場だしで、PILの名古屋公演の二の舞になるのかと心配したが(笑)、意外にもしっかりとした客入り。名古屋にもこんなにダブのファンが居たか。もちろん会場はこういう形態のライヴには程良い大きさ。オッサンになるともうギューギュー詰めの会場は御免だがそこまでにはならず、客もバーの方へ入れ替わるのでいい感じ。

オープニングはチラシにクレジットの無かった日本人DJ、MASAmidaによるOn-U関連の曲縛りのプレイ。これが1時間もあったのだが、帰りの時間の都合の心配をしないといけなくなってヤキモキ(←的中だった…)。自己陶酔型のDJプレイもちょっと苦手で…。

そしてエイドリアン・シャーウッドが登場。もちろん歳をとったが、昔からスキン・ヘッドなので印象はあまり変わらない。いきなりボウイ(David Bowie)の「Space Oddity」をかけたり、植木等の「スーダラ節」をかけたりと楽しい。いわゆるダンス系のDJと違って流れるようなプレイではなく、強引に曲をかけたり止まったり、MCを入れたりもするが、通常のロックのライヴでは考えられないくらいベースやドラムの低音がオンなのが気持ちイイ。リー・ペリーやボブ・マーリー(Bob Marley)、マックス・ロメオ(Max Romeo)らのお約束もミックスしてゴキゲン。

 

次はレーベル所属のクリエイション・レベル。自分は彼らのことをほとんど知らなかったのだが、元々はあの故プリンス・ファー・ライ(Prince Far I)のバック・バンドとして結成されたのだそう。基本インストで、DJプレイで聴けるようなダブの効果も生演奏で再現したりするのが面白い。腹にズンと響くベースの重低音とカコーンと抜けるスネア、繰り返されるダブの余韻、気持ちいいなァ。ちょっと掘り下げてみたくなった。もちろんミキシング・デスクにはエイドリアンが居てライヴでダブ・ミックスしてサウンドをまとめている。後ろを振り返るとすぐそこにエイドリアンが居て、その肝入りの音楽が聴けるなんて贅沢。途中からホーン(日本人?)が加わるとグッとオールド・スクールなレゲエ・サウンドに。

 

こういうライヴだから仕方がない面もあるが、バー側に立っていた自分のすぐ横ではステージの音楽関係なしで(音に負けじと)大声で延々としゃべっている客が居てうんざり。そのくだらない話、演奏途中でしなきゃダメか?

そしてトリは伝説的なレゲエ・アーティスト、ホレス・アンディ。ヒットした「Skylarking」は1972年。特徴的なハイ・トーンのヴォーカルで、当時の例に洩れずキング・タビー(King Tubby)らによるダブ・ヴァージョンも数多く発表され、ダブ界隈では外すことの出来ない重鎮(自分が持っているホレスの音源はそういうダブのコンピばっかりだ)。御歳73歳だそうだが、体躯もしっかりして元気そう。もちろん若い頃と同じとまでは言わないが、ハイ・トーンのヴォーカルとビブラートは健在で、何より生で聴けているというのが信じられない。バックはクリエイション・レベルが担当していて重低音はそのままだし、エイドリアンのライヴ・ダブ・ミックスもあって最高のサウンド・システム。昨今On-Uから発表されたオリジナル・アルバムは評判だから自分も是非買ってみよう。と、この辺りでタイム・リミット。翌日仕事なので後ろ髪引かれながら会場を後にした。ライヴを最後まで観ずに帰路に就くなんて初めてかな。こんなスケジュールならホテルを取っておくんだった(前座要らないヨー)。

 

・Horace Andy (Live Mix by Adrian Sherwood)
・Creation Rebel (Live Mix by Adrian Sherwood)
   Crucial Tony (G)
   Charlie Eskimo Fox (Ds)
   Ranking Magoo (Perc)
   Kenton "Fish" Brown (B)
   Cyrus Richards (Keys)
   Horns : icchie (Tp), Hashimoto “Kids” Takehide (Sax), Umeken (Tb)
・Adrian Sherwood (DJ Set)
・Opening : MASAmida from audio active (On-U Set)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平工アイスクリーム店 @岐阜県岐阜市 (4)

2024年09月17日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

暑い、暑い。とうとう亜熱帯になってしまった日本。まだ雨が全然降っていなかった8月の半ば、向かったのは岐阜市金竜町の路地にあるアイスクリーム屋「平工アイスクリーム店」。創業は昭和22年(1947)。こちら安くて美味しいアイスやかき氷がいただけるのだが、車の停め場所に困ってつい敬遠してしまう。この日ははす向かいと隣に駐車場があると知って訪れてみた。確かにはす向かいに1台分”ヒラク”と書かれた駐車場があり、幸運なことに空いていた。道を挟んだ隣は空き地だが停めていいかは分からず。

店に入るとかき氷を食べる家族連れで席が埋まっていた。食べ終わった人もまだこれからの人も。少し外で空くのを待ってから主人に「宇治クリーム」をお願いした。端の席でいただく。氷の口当りはとても良く、蜜の量もたっぷり。上にのっているクリーム(アイス)は、こちらの最中でも使われている口当たりのさっぱりしたタイプのもので自分好み。旨いなァ。これでこの値段は破格。一時は野口英世(今は北里柴三郎か)を超えるような高級かき氷が流行って自分も食べ歩いたが、オッサンには入店ハードルが高いし(笑)、”映え”を狙いすぎて量が多くて食べ辛く、満足度が伴わずに食べ歩くのも止めてしまったが、もうこういうので充分だ。また寄ろうっと。(勘定は¥380)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

平工アイスクリーム店

岐阜県岐阜市金竜町4-6

 

( 岐阜 ぎふ 梅林公園 合同庁舎 ひらく 平工アイスクリーム 甘味 カキ氷 かきごおり 抹茶 まっ茶 アイスクリーム モナカ アイスモナカ アイス最中 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする