ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Live At The Fillmore 1970 / Neil Young & The Crazy Horse

2020年04月10日 | クラシック・ロック

Live At The Fillmore 1970 / Neil Young & The Crazy Horse (2006)

あまり詳しくは知らなかったのだが、ニール・ヤング(Neil Young)のアーカイヴ・シリーズが始まったのはこの作品からだったそう。自分は彼のアルバムを確か6-7枚しか持っていないので、本来ならばオリジナル・アルバムから聴くべきなんだろうけれど、既に発表された作品数が多い彼を後追いするのはなかなか覚悟が要る。ぶっちゃけ彼の音楽が昔から好きだったかというとそれ程でもなく、バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)でも、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)でも、彼の特徴的な声質のヴォーカルが得意では無かった。聴き始めたのはパール・ジャム(Pearl Jam)の連中とやりだした頃だからずいぶんと後になってから。

どうしてこのフィルモア・イーストでのライヴ・アルバムを買う気になったかというと、このアルバム・ジャケットのサインボードでも分かるように、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)が前座(?)で同じステージに立った、まさにその日の録音だったから。つまりマイルスとニール・ヤングのダブルヘッダーなのだ! マイルスのライヴ録音は「Live at the Fillmore East, March 7, 1970: It's About that Time」として発表されていて所有している(ジャケット写真下・演奏はこちら)。

ノリにノッてロック界に殴り込みをかけていたマイルス・デイヴィスの後にステージに立つニール・ヤングとクレージー・ホース(Crazy Horse)の面々。どう考えてもやりにくいと思うがどうなんだろう。なんせこの頃のマイルスのステージは強烈だ。

当時のバンドにはギターの故・ダニー・ウィットン(Danny Whitten)が参加しており、エレピでジャック・ニッチェ(Jack Nitzsche)も参加している。発表される前提だったのかどうか知らないが、プロデュースはドアーズ(The Doors)で有名なポール・ロスチャイルド(Paul Rothchild)と、かなりしっかりとしたプロダクション。してその内容は…、これがえらくカッコイイ。正直こんなにすごい演奏をしていたとは知らなかった。当時のニールの楽曲はハードなギターを聴かせるような曲ではなく、やはり歌中心。それでもリズム隊が底支えする中、間奏で聴けるギターは素晴らしいフレーズを次々と紡ぎ出していて長尺になっても全く飽きさせない。あぁ、この2つのバンドの演奏をフィルモア・イーストで続けざまに聴けた人達は何て幸運なんだろう。羨ましい…。さて次はマイルスのライヴ・アルバムを出して聴いて、その後すぐにまたこれを…。

オークションにて購入(¥503)

  • CD (2006/11/21)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Reprise / Wea

ダニー・ウィッテン


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