ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鶴丸 @岐阜県大垣市 (※閉店)

2015年06月06日 | 岐阜県(西濃・老舗)

創業が明治17年(1884)という岐阜県大垣市の老舗食堂「鶴丸」。JR大垣駅の北側にあり、その佇まいがとても素敵。間口は広くないが、昔の食堂がこうだったろうという典型的なしつらえをしていて、なんともいい感じだ。夏仕様の白い暖簾をくぐって店に入ると、土間の上にいくつかのテーブル席があるだけ。店内に手洗いが付いているのもこういう大衆食堂の典型。給仕は物腰のやさしい主人で、奥のガラス戸で仕切られた厨房の中には調理担当の女将さんがいらっしゃった。こういう食堂で時々目にするが、壁には鏡が張り巡らされている(広く見せる視覚効果?)。壁に並んだ品書きを眺めて迷う。こちらには麺とご飯、おかずがお椀型の2段のお重に入っているという魅力的な「定食」があるのだが、食べ切れないかもしれなかったので、軽く「うどんきし」を注文。実は「うどんきし」がどんなものなのか知らずに適当に頼んだんだけれど…。

しばらくしてうどんきし登場。うどんきしとはつまり、麺はうどん、つゆはきしめんというものだった。なるほど。つゆは白醤油だろうか、薄い色をしていて、きしめんのつゆらしく、刻み揚げと鰹節が散らされている。麺はやわめの茹で加減で、やさしい口当たり。つるつるっとあっという間に平らげて、甘味のあるつゆもいただいた。丼ぶりものも充実しているので食べてみたいし、次はなんと言っても「定食」を食べてみないと。(勘定は¥450)

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※残念ながら令和2年5月末を以って閉店されました

 ↓ 食事後に訪れた美濃赤坂。下左は「赤坂港会館(旧・警察屯所)」(明治8年(1875)・建造・復元)と、「榎屋旅館(旧・中山道赤坂宿脇本陣跡)」。

 

 ↓ 古い街並みには蔵が備わる大きな屋敷がいくつも残っている。石灰や大理石の有数の産出地とあって、財を成した地元有力者一族の住宅は新旧問わず一望出来ない程に広大。

 

鶴丸 (つるまる)

岐阜県大垣市林町2-30-4

 

( 大垣 つるまる 中華そば定食 麺類食堂 矢橋家 矢橋大理石 矢橋大理石株式会社 中山道 赤坂宿 閉店 廃業 )


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