ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

萬屋 @岐阜県揖斐郡揖斐川町

2020年04月02日 | 岐阜県(西濃・老舗)

岐阜県の揖斐川町にある谷汲山・華厳寺の参道にある創業萬延元年(1860)という「萬屋(よろずや)」へ。萬延と言われてもピンとこないが、江戸は第14代将軍・徳川家茂の時代…。すごい。これだけ色んな所をウロウロしていて、ここの参道に来るのは多分初めて。特産品なのだろう菊花石を販売する店がいくつも。お参りをした後にいくつかの食事処を物色。まだ桜の開花前ではあったが参道にはちゃんと参拝客が居る。それでもやはり新型コロナウイルスの影響だろうか、沢山とは言えない数。そのためか日曜ではあっても閉めている店も多い。店舗はまだ新しく、大店(おおだな)のこちら、中に入ると沢山のテーブル席が並んでいる。昼時はとうに過ぎた時間とあって客はまばらだったのですぐに案内された。いちおう品書きを眺めるも、店に入る前に表のホワイトボードにあった「花水木膳」という膳に決め打ちしていた(どういう訳だか値引きしてあった)。

しばらくして盆にのった「花水木膳」が到着。豆腐田楽、菜飯、天ぷら、小鉢、吸物、漬物という豪華な品々。さっそく焼き立ての田楽からいただく。最初から山椒粉がかかっている串は3本。濃い甘味噌が焦げて香ばしい。菜飯はちゃんと菜っ葉が刻んであるもの(中には乾燥物を混ぜている店もある)。しっかり青い香りもあって旨い。天ぷらは扇形に広げて揚げたえのき、つくし、まいたけ、さつま芋、かぼちゃの5種。少し衣の油が重めだが充分。つくしの天ぷらって初めてかも。自分でもやってみようかな。小鉢は菜っ葉のお浸し。花麩の浮いた吸物を挟みながら綺麗に平らげた。(勘定は¥1,100→¥800)

 

 


 

↓ 由緒ある「谷汲山・華厳寺」(延暦17年・798・創建)。桜の名所としても有名。

↓ 三重県の桑名駅までを結ぶ養老鉄道の「揖斐駅」(大正8年・1919・建造)。養老鉄道の駅舎はどこも映画のロケが出来そうなくらい風情があって素敵。

 

 


 

萬屋

岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積184-1

 

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