ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

きびようかん本家 @岐阜県養老郡養老町

2022年06月08日 | 岐阜県(西濃・老舗)

せっかく雨模様の養老町に来たのだから、風情ある駅舎を観にと養老鉄道「養老駅」にやって来た。しっとりと濡れた駅舎と駅前の緑が映えてとてもいい雰囲気。普通だと周りから浮いてしまいそうな名産物の瓢箪で作られた「養老駅」の看板もしっかりと馴染んでいる。駅前にある「きびようかん本家」に寄ってみた。土産物屋なので羊羹以外の物も置いてあるこちら、養老線の開通に合わせ大正6年(1917)に創業されたのだとか。店に入ると優しげな女将さんが出ていらして、「雨は残念ですけれど、雨に濡れた緑や駅の建物もいいものですね。」と仰る。本当にその通りです。女将さんはスラスラと養老駅の説明や、特産品の説明をして下さった。目当ての「吉備羊羹」(写真下)を1棹お願いして包んでもらった。

暑い時期は冷蔵庫で保存下さいと言われていたので冷蔵庫に入れ、冷えたのを包丁で切っていただく。鮮やかな黄色はくちなしで色付けしてあるのだとか。原材料は、きいきび、寒天、はくざら(砂糖)のみ。これらは店頭にも展示してあった。少し粒感のある口当たりで、黍(きび)の香ばしいような素朴な風味が口に広がる。一般的な羊羹のイメージもあってもっと甘いのかなと思っていたが、甘味は抑えられている。熱いお茶と一緒にいただくと旨かった。食べてしまってからHPを見たら、凍らせたり、火を入れて温め溶かしていただいても美味しいのだとか。次はそんな食べ方も試してみようかな。(勘定は¥820)

 


 

↓ 雨に濡れる「養老駅」(大正8年・1919・建造)。向かって左側にあった「千歳楼」の売店と喫茶店跡は観光案内所にリノヴェーションされていた。あの古い売店、形だけでも残しておいて欲しかったな。鬼瓦にアルファベットでY(養老のYだとか・写真下4枚目)とあるのを「きびようかん本家」の女将さんが教えてくれた。

 

 

 

 


 

きび羊羹本家

岐阜県養老郡養老町鷲巣1568-2

 

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