ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Sound City - Real To Reel / Various Artists

2020年07月19日 | サウンドトラック

Sound City - Real To Reel / Various Artists (2013)

以前に購入したフー・ファイターズ(Foo Fighters)の愛されるフロント・マン、デイヴ・グロール(Dave Grohl)監督のドキュメンタリー映画のサウンドトラック(アルバムにはサントラとは書いてないけど)。映画の詳細は省くが、伝説の1972年製アナログ・レコーディング・コンソール「Neve 8028」を買い取ったデイヴが、このコンソールのあったスタジオ「Sound City」にまつわるアーティストらと新たに録音した11曲が収められている。参加したミュージシャンの顔ぶれが凄い。デイヴと共演したのは、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)、スティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)、トレント・レズナー(Trent Reznor / Nine Inch Nails)、リック・ニールセン(Rick Nielsen / Cheap Trick)、ジム・ケルトナー(Jim Keltner)、リック・スプリングフィールド(Rick Springfield)、リー・ヴィング(Lee Ving / Fear)、クリス・ノヴォゼリック(Krist Novoselic / Nirvana)、ジョシュ・オム(Joshua Homme / Queens Of The Stone Age)、コリー・テイラー(Corey Taylor / Slipknot)等々。それにもちろんフー・ファイターズのメンバーが加わる。

全て書き下ろしの曲はどれもシリアスな感じで、年配のアーティストの作品でもオルタナティヴ・ロックの雰囲気を纏った曲調が多い(ポール・マッカでさえ!)。プロデューサーがブッチ・ヴィグ(Butch Vig)なのでそうなるのかな。今だったらほとんどデジタルで録音しているだろうそれらを、敢えて顔を突き合わせてアナログ・コンソールを使っての録音。もちろんそういう情報が既に頭に入っているからだろうが、楽器と演者の息づかいが聴こえてくるような、”0/1”でない音のテクスチャがかっこいい。この汚いスタジオで作られる音にどれだけのアーティストが憧れ、シンパシーを抱いたんだろう。これだけデジタル機器が席巻している音楽界で今、ヴァイナル(アナログ)レコードが売り上げを伸ばしているのだという。実際、最近発売されている作品にはCDやダウンロードの他、値段が高くなるにも関わらずレコードをラインナップしているものが多い。自分ちの棚を埋め尽くしているレコードもちょっとは空気に触れさせないとダメかな…。

映画の予告編はこちら

DVDの記事はこちら

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2 コメント

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Sound City (ムンドリ)
2020-07-19 09:16:32
映画もスタジオのことも知らなかった。
アナログの魅力が詰まったロッキンな場所だったのですね。
収録されているサウンドは、なんか聴いていいて安心できますね。
アナログテープの行間の滑らかさなのかな?(なんのこっちゃ!)

本屋やレコード(CD)ショップ、フィルムの映画・映画館や近所の商店街、手紙や鉛筆がなくなっていくのは時代の流れなのか、寂しい気もします。
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Unknown (ハリー)
2020-07-20 07:10:35
ムンドリさん、こんにちは。

私も映画の予告編を見るまでこのスタジオのことは知りませんでした。

>アナログテープの行間の滑らかさ

ムンドリさんの言わんとしていること、なんとなく分かります。イヤホンとかでは分かりづらいですが、いいオーディオで鳴らすとスネアの音とかベースの余韻とか”艶”が違うんですよね。

>時代の流れ

質の悪いものが淘汰されていくのは仕方がないんですが、明らかに質の良いものが、手間とかコストで削られていくのは寂しいですね。
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