ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Loud Hailer / Jeff Beck

2020年02月26日 | クラシック・ロック

Loud Hailer / Jeff Beck (2016)

ジェフ・ベック(Jeff Beck)、目下のところ最新のオリジナル・アルバム(といってももう4年も前の話)。音だけは持っていたが、フィジカルな形で改めて購入。最近はニュー・アルバムが出てもすぐに全曲試聴可になってしまうが、あれ本当に購買の妨げになっていないのかな(というよりみんなCDとかってもう買わないんだナ…)。この時点で6年ぶりのアルバム発売だったというが、そんなに空いていたとは知らなかった。「Loud Hailer」とはジャケットのデザインの如く、拡声器の別称だそう。タイトル通り、最初の曲は拡声器を通したような声で女性ヴォーカルが加わっている。この女性はロージー・ボーンズ(Rosie Bones)という若い女性で、同じくこのアルバムに参加しているギタリストのカーメン・ヴァンデンバーグ(Carmen Vandenberg)と共にBones UKというバンドのメンバーだそう。孫といってもいいくらいの女性2人を従えてのアルバムなのだ。

ただ、ジェフも若い2人に負けていない程の尖りよう。ギターの音は触れたら切れそうなほどエッジが立っているし、いわゆるロックとだけでは括れないようなアヴァンギャルドな演奏を繰り広げている。一部の曲のドラムの入れ方なんかは完全にヒップ・ホップだし。いやぁ、久しぶりに聴いたがやっぱりこれ、カッコイイ。メロディーを奏でるギターというよりは、素材のひとつとしてのギターの音(もちろん硬質で流麗な彼特有のギター・プレイが流れる曲も)。あんな歳(当時72歳!)だというのにいつもこんなに激しい音を探しているのかな。恐ろしや、ジェフ・ベック先生。返す返すもこのアルバム発売後の来日ツアーに行き損ねたのが悔しい。

オークションで購入(¥540)

  • CD (2016/7/15)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Rhino

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