ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

アミー (2) @岐阜県恵那市

2022年07月24日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県恵那市の明知町にある「日本大正村」を散策。以前にも訪れて、その渋い佇まいを味わった元旅館付きのカフェー「アミー」の前を通るとまだ営業が続いていた。ただし今回もカラオケの音が漏れ聴こえてくる。外にはまだ「パイオニア・レーザーカラオケ」の看板があるし(笑)、相変わらず地元のご老人のカラオケ熱は凄いなァ。そこに入っていく勇気は無いので入店を諦め、散策を続行。他を廻ってから裏手の細い路地の「うかれ横丁」まで来るとカラオケの音が止んでいた。ちょうど歌っていただろうご老人が颯爽と出て行くところ。なので今回は勇気を出して裏手の入口(写真下3枚)から入ってみることに。強い日差しで陰っていて見づらいが、入口ドアの上には”AMI◇アミー”の文字が描かれたステンドグラスが。

 

店に入ると相変わらずちょっと暗い照明で何とも言えずいい雰囲気のオーセンティック・バーのような店内。以前と同様ご高齢の女将さんが1人。フロアーに色々置いてあるのはご愛敬。テーブル席に腰掛け、カウンター近くに掲げられたメニューを眺める。飲料の品数は少ないので、中から「アイスコーヒー」をお願いした。他にはサラダ、ピーナッツ、チョコレート、あられ、フルーツ等があるが、このバーの酒肴のような品のわりにお酒が載っていないのが不思議。地元のご老人はここでは呑まないのかな。それとも載っていないだけか。普段店の中では携帯電話を取り出さないが、他に客も居なかったので女将さんに声をかけて1枚だけ写真を撮らせてもらった(写真下)。

アイスコーヒーは、甘納豆と”九州黒棒”という黒砂糖のお菓子付き。日差しが強くて喉が渇いていたので、冷たいコーヒーと甘い菓子が旨い。せっかく店内の静けさを味わっていたのに、お母さんが気を利かせてテレビを点けてしまった。あるのか無いのか分からないが、この雰囲気でビールやウイスキー、カクテルなんか呑んだら気分がいいんじゃないかな(でもカラオケは勘弁…)。次に立ち寄れる時までお元気で。(勘定は¥500)

以前の記事はこちら

↓ 表から入ると階段があり、地下に降りて行くようになっている。そのカラフルなタイルで彩られちょっぴりモダンな意匠が何とも素敵。

 

 


 

↓ 裏の入口がある「うかれ横丁」。かつては洋食屋、料理屋、軽食屋等が並んでいたようだ。

 

↓ かつてはカツ丼の亜種「デミカツ丼」が評判だったという創業昭和9年(1934)の「旧・グリルたなか」(建築詳細不明)。店はとっくに廃業しているのに、今にでも再開しそうな雰囲気だ。中はどんな風なのか見てみたいナ。

 

↓ 通りで見付けた建物(建築詳細不明)。ガラスの入った掃き出し戸があるから何か商店をやっていたろうか。よく見ると壁面はモザイクタイルでびっしりと装飾されている。

 

↓ 有料施設「大正時代館」の一部となっている喫茶「カフェー天久」(建築詳細不明)。大正12年(1923)創業の京都のカフェーが昭和61年に廃業するにあたって内装、什器、備品一切を寄贈され復元したものだそう。喫茶だけの利用は出来るのかしら。

 

↓ 南北街道に残る「丸太食料品店」(建築詳細不明)。瓦庇下のアールの付いた看板が素敵。

 

 


 

 

喫茶 アミー(AMI)

岐阜県恵那市明智町1270-2 B1F

 

( 恵那 えな 明智 あけち 大正村 アミー AMI 喫茶 純喫茶 バー BAR カフェー カフェ CAFE レストラン 笹乃家旅館 中馬街道 うかれ横丁 近代建築 )

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珈琲家 比呂野 @名古屋市昭和区・川名

2022年07月23日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

ある休日の朝早く、まだ朝食を摂っていなかったので近場でと昭和区山花町の「珈琲家・比呂野」へ。以前に「とんかつ家・比呂野」に入ったことがあるが、同じ棟の建物に店がある。なんでもこの建物は昭和24年頃に建てられた初代の自宅を改造したものだとか。喫茶店の創業は昭和48年(1973)だそう。他にもうなぎ家きしめん家とあるので近辺には専用駐車場が沢山。以前より増えているような気も。駐車場に車を停め、店内へ進むと早い時間にも関わらず、老若男女の客でほぼ満席の盛況ぶり。凄いなァ。たまたまひとつ席が空いたのですぐに座れたが、自分の後の客は入口付近で待つことに。「ホット(コーヒーの意)を」と注文すると「モーニングはお付けしますか?」と訊かれたのでお願いした。選べるトーストはバターで。高い天井に天井扇が回り、梁の見える建物はなかなか落ち着いた雰囲気だが、この日は家族連れが多いのか子供の嬌声が騒がしい。

しばらくしてモーニングセット付きのコーヒーが運ばれた。バターがたっぷりと塗られたトーストが1枚分、茹で玉子、千切りキャベツのミニサラダ、そしてもちろんコーヒーという布陣。コーヒーは深煎りで濃い味の名古屋仕様。どこのパンだとか当てられる自信は全く無いけれど、こちらの本間製パンのパンの味には馴染みがある。入口に業務用食パンが10斤以上並んでいたけれど、あれが全部一日で捌けてしまうのだろうか。凄い。自宅ではなかなかやらない量のバターたっぷりのトーストはやはり旨い。他の客のように待ち客が居ても雑誌や新聞を広げて長居したり出来ない性質なので、全部綺麗に平らげて後客に席を譲った。こちら隣のとんかつ家の営業時間内であれば、こちらからカツやカレーも注文出来るらしいので、次はコーヒーにカツサンドを付けてみようかな。(勘定は¥480)

「とんかつ家比呂野」の記事はこちら

 

珈琲家 比呂野

愛知県名古屋市昭和区山花町116

 

( 名古屋 なごや 比呂野 ひろの こーひーやひろの 喫茶 喫茶店 純喫茶 コーヒー モーニングサービス 本間製パン とんかつ きしめん 天むす )

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Peter Gabriel (Ⅲ) / Peter Gabriel

2022年07月22日 | プログレッシヴ・ロック

Peter Gabriel (Ⅲ) / Peter Gabriel (1980)

ピーター・ガブリエル(ゲイブリエル・Peter Gabriel)の3枚目のソロ・アルバム。原題は過去2作品と同じ「Peter Gabriel」なので判別の為に「Ⅲ」と称されたり、ジャケットのアート・ワークから「Melt」と名付けられたりしている。80年代にヒットした「So」以外のオリジナル・アルバムは持っていなかったが、ちょっと前にベスト盤の「HIT」を聴いたり、キング・クリムゾン(King Crimson)のロバート・フリップ(Robert Fripp)が参加していると知って興味が沸き、まずこのアルバムから購入してみた。アルバムにはロバート・フリップの他、チャップマン・スティックというタッチ・ギターを操り、この後クリムゾンの正式メンバーになるトニー・レヴィン(Tony Levin)や、ピーターとのコラボではお馴染みケイト・ブッシュ(Kate Bush)も参加している。

元バンド・メイトのフィル・コリンズ(Phil Collins)の重たいドラムスから始まるアルバムは、80年発売ということもあってニュー・ウェーヴ的な音作り。それもそのはず、プロデューサーは当時それらニュー・ウェーヴ勢を多く手掛けて頭角を現していたスティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)。当時どの程度のブームがあったのか、又は無かったのかは知らないが、アフリカ的なドラムスがあったりと”エスニック”を意識させる曲が散見される。この辺り、トーキング・ヘッズ(Talking Heads)の「Remain In Light」や、クリムゾンの「Discipline」等とアプローチが共通するところが多い。そして重要な最終曲「Biko」。アパルトヘイト政策下の南アフリカで、黒人活動家スティーヴ・ビコ(Steve Biko)が警察に拘束されて死亡した事件について歌われ、後の音楽界の反アパルトヘイト活動の先駆けともなった。もちろん当時はアパルトヘイト政策それ自体あまりよく知らなかったけれど。

ネットにて購入(¥288)

  • Label ‏ : ‎ Geffen Records
  • ASIN ‏ : ‎ B000000OMJ
  • Disc ‏ : ‎ 1
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平工アイスクリーム店 (3) @岐阜県岐阜市

2022年07月22日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

今年も暑い夏になりそうだ。暑くなってくると思い出すのは岐阜市金竜町の狭い路地に店を構える「平工アイスクリーム店」。創業は昭和22年(1947)と長い歴史がある。この日は歩いてきたので関係なかったが、確か近くに駐車場があるはず。でもいつもどこか分からずじまい。かき氷にしようかアイスモナカにしようか迷って店に入ったが、店内は自転車で来た家族連れがテーブル席を埋めていたので、外に回って窓口から「アズキクリーム」をモナカ(⇔カップ)でお願いした。

すぐに最中種(皮)にアイスが詰められ、そのまま手渡しで受け取る。歩きながら食べよう。粒の残るアズキクリームは後味がさっぱり。これこれ。サクサクの最中種との相性も抜群。相変わらず旨い。大きくないのでほんの数口で終わってしまうが、それがまた良かったりして。今までカップで食べたことは無いんだけれど、そちらの方が値段が高いのでひょっとすると量が多いのかな。次はカップ頼んでみよう。(勘定は¥90)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4

 


 

↓ 店から遠くない岐阜東通りに面した「旧・早川食品店」(建築詳細不明)。商店の意匠がなかなか凝っているし、薄っすらと残る看板には「長栄堂パン」の文字も読み取れる。

 

 

 


 

平工アイスクリーム店

岐阜県岐阜市金竜町4-6

 

( 岐阜 ぎふ 梅林公園 ひらく 平工アイスクリーム カキ氷 かきごおり アイスモナカ アイス最中 アズキクリーム 長栄堂特約店 )

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竹馬 @愛知県あま市

2022年07月21日 | 愛知県(尾張)

愛知県あま市近辺をバイクで流す。海部(あま)郡の七宝(しっぽう)町、美和町、甚目寺(じもくじ)町が平成の大合併でこの名前になったが、未だに旧地名の方が馴染みがあってしっくりこないのは自分だけか(笑)。ある食堂を目当てにしていたのだが、残念ながら日曜休み。次の候補だったあるトルコ料理店では店に入ったものの、日曜の昼は現地の人向け(と思われる)ビュッフェしかないと言われ退散。もう次は考えていなかったので途方に暮れて走っていた時に偶々見付けた蕎麦屋「竹馬」に入ることに。まだ新しい建物で大きな構え。中に入るとダークウッドで統一された梁の見える意匠でジャズが流れているお洒落な空間。店員の数も多い。カウンターに案内された。やや慇懃無礼で苦手な接客だが、今はこのくらいしないと評価されないのかな。「十割そば(数量限定)」というのがあったのでつい頼んでしまった。もうそろそろ「十割」に拘るのは止めようといつも思うんだけれど…。

口に独特の風味が残る蕎麦茶には口をつけないようにして待っていると「十割そば」が配膳された。山葵と刻みネギは別皿に。笊の上に盛られている蕎麦は、ざらつきがあって細打ち。つゆはかえし強めの辛汁で好きなタイプ。箸で手繰ると麺線は短めで、見た目通りややざらつきのある食感。かなり冷たい温度で絞められているので少し硬く感じる。最近はこうして氷を使った低い温度で締められることが多いが、それだとただでさえなかなか感じづらい蕎麦切りの風味が、より感じづらくなってしまうんじゃないかな(→自分は冷たい水で締めた蕎麦で皆が口を揃えて言う程”蕎麦の香り”や風味を強く感じたことは少ない)。蕎麦湯が運ばれたので、ここでつゆにネギを少しだけ入れて蕎麦湯を注ぐ。蕎麦湯はとろとろとさらさらの中間ぐらいだが、量がかなり少ないので全部猪口に注いでもつゆが薄まらない。蕎麦自体は旨いし不足は特に無いが、細部の好みはあまり自分には合わなかった。次は二八にしてみよう。(勘定は¥950)

 


 

↓ 食後、津島市方面へ。走っている途中で見つけたレンガ塀とのこぎり屋根の工場の組み合わせ。ただ場所がどうしても思い出せない…。

↓ 津島下街道を東に進んだ所にあった看板建築(建築詳細不明)。残っている看板からすると文房具店だったようだ。

 

↓ 屋根神様が祀ってある「三養荘」(貞享2年・1685・建造)。なんでもこの辺りは茶道が盛んらしく、この建物も数寄屋造りで茶室があるのだとか。現在は平山学園津田女子高等学校の所有だそう。中を観てみたいナ。

 

↓ 風情のある建物の薬局「石田誠見堂」(建築詳細不明)。隣にレンガ壁が見えるがこれは薬局とは関係なさそう。

↓ 西御堂町の路地にあった「南無薬師如来」(建築詳細不明)。特に建物に興味があった訳ではないが、建っている場所が気になった。

 

 


 

 

竹馬

愛知県あま市丹波深田52

 

( あま 海部 たけうま 蕎麦 そば 蕎麦切り そば切り 十割蕎麦 十割そば 手打ち 手打 街道 古い町並み 屋根神 近代建築 )

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もすけ @岐阜県恵那市

2022年07月20日 | 岐阜県(東濃)

バイクを駆って遠出。久しぶりに岐阜県恵那市明知町の「日本大正村」まで走ってみることに。こちらは明治村のように古い建物や施設を移築して集めたテーマパークではなく、元からある町並みをそう名付けているだけ。でもそれ故に、多くはないがいくつもそうした建物が残っていて気軽に見ることが出来るというのは凄いこと。駐車場にバイクを停めて歩くが、日差しが強くて革ジャンが邪魔くさい。町並みを歩いていて目に留まった五平餅の「もすけ」に入ってみた。店は母娘だろう女性が2人。テイクアウトだけでなく小上がりで食べることも出来るようなので、そちらで休憩がてら座らせてもらった。自分の感覚だと東濃地方ではだんご型の五平餅が多いような気がするが、お願いしたのは「わらじ五平」(店には「だんご五平」もある)。

しばらくして盆にのった「わらじ五平餅」とたくあん、お茶、そして市販品のこんにゃくゼリーが届けられた。座らせてもらっただけでなく、こんなに頂けるなんて。五平餅の味噌は胡桃が使ってあり、甘さの強いもの。炙った部分の香ばしい匂いがたまらない。甘口なのでなるほど途中でつまむたくあんがいい感じ。旨かった。次は「ねぎ味噌五平」や「生姜味噌五平」などの変わり五平餅をいただいてみようかな。お茶を飲み干して、申し訳ないくらいの勘定を済ませ、散策を再開。(勘定は¥180)

 


 

↓ 以前にも中を拝見した「逓信資料館(旧・明智郵便局)」(明治8年・1875・建造)。入口を入って見上げると吹き抜けになっていて奥が部屋になっているようだ。欄間の彫り物のような欄干の細工がかっこいい(写真下3、4枚目)。

 

 

↓ そのすぐ隣にある創業大正12年(1923)の酒屋「またほん」(建築詳細不明・)。変わった店名は苗字などではなく「マッターホルン」から採られたというのも面白い。

↓ 同じ通りにある衣料品店「さくらや」(建築詳細不明)。こんな建物が現役で商売しているんだからさすが大正村。こうして歩いてみると以前来た時には気付かなかった建物もまだまだ沢山ある。

 

 


 

もすけ

岐阜県恵那市明智町1847-1

 

( 恵那 えな 明智 あけち 大正村 日本大正村 ごへいもち 近代建築 古い町並み )

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Used Songs 1973-1980 / Tom Waits

2022年07月19日 | クラシック・ロック

Used Songs 1973-1980 / Tom Waits (2001)

酔いどれ詩人、トム・ウエイツ(Tom Waits)のアサイラム時代の1973年から80年の間に発売されたアルバムから選曲された編集盤。レーベルはライノなので品質(音、選曲)は間違いない(2000年以降のライノがどうだという議論はあると思うが)。自分は彼のアルバムは数枚しかもっておらず、そのどれもがこのアサイラム期の後、アイランドに移ってからの物ばかりなので、この時期のトム・ウエイツをしっかり聴くのは初めて。自分が彼を知ったのは若かりし頃に沢山著書を読んだ故・立花隆が彼のファンでエッセイを残していたから。酒場を経営していたこともある氏には彼の音楽はピッタリだったのかも、なんて想像する。

ダミ声で、キーだってリズムだって外れたりするし、どういう唱法か曲によって同一人物か疑うくらい声が違ったりするけれど、やはり彼の音世界は唯一無二。伴奏者との関係はよく知らないが、ピアノの弾き語りであったり、アコースティック・ブルースだったり、、ボードヴィル的だったり、ヴォーカル・ジャズだったり、ロック・バンドだったりと多種多様な音楽が、トム・ウエイツという個性でしっかりと統一感が出るのが不思議。こういうのはやっぱり小さいハコのクラブやバーで聴くとイイんだろうなァ。どちらかというとロック寄りだったアイランド期よりもよりトム・ウエイツらしさが味わえ、晩酌でウイスキーで口を湿らせながら聴くのはなかなかの至福。この時期のオリジナル・アルバムも買ってみようかな。

中古店にて購入(¥価格失念)

  • Label ‏ : ‎ Elektra / Wea
  • ASIN ‏ : ‎ B00005Q3AF
  • Disc ‏ : ‎ 1
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なべや (2) @岐阜県岐阜市

2022年07月19日 | 岐阜県(岐阜)

看板にあるように以前にも昼呑みで使った名鉄岐阜駅東の「ぎふ・なべや」。今回も休日の真昼間に立ち寄ってみた。店に入ると先客はなし。最初から小さいカセット・コンロが準備された席のひとつに腰掛けて、壁に貼られた品書きの短冊を眺める。鍋っていう季節でもないのでなかなか決まらない。とりあえず喉の渇きを潤したいので「サッポロラガー大瓶」と「枝豆」をお願いした。テレビを背に座ったので手持ち無沙汰だけれど、居酒屋ではたいてい厨房側に向かって座ることが多い。テレビより店の人の所作を眺めていた方が面白いしね。コンロが片付けられ、冷たいビールが届けられた。

冷たいビールを流し込み「手造りぎょうざ」を追加。枝豆を口に入れながら杯を重ねていく。枝豆はたっぷりの量。しっかりと処理がしてあるし、冷蔵していないのが嬉しい。「手造りぎょうざ」は小振りなのが6個。たれには最初からラー油が入っている。焼き目がしっかりと入っていて旨い。酒の追加を思案。魚貝類の品があまり見当たらないので日本酒は止め、「デュワーズハイボール」と「新じゃがフライ」をお願いした。「新じゃがフライ」は小粒で素揚げ。マスタードがかかっている。ホクホクではなくねっとりとした感じの口当たりでいい感じ。

この日は滞在時間中ずっと後客は無し。”昼呑み”流行りっていったってなかなか簡単に客は集まらないから大変だ。今度はもう少し涼しい時期に寄ってまた鍋を頼もうっと。(勘定は¥2,400程)

以前の記事はこちら

一人鍋 昼・呑み処 ぎふ なべや 

岐阜県岐阜市長住町2-16-6

 

( 岐阜 ぎふ 名鉄岐阜駅 なべや ぎふなべや 岐阜なべや 酒場 大衆酒場 居酒屋 昼呑み 昼飲み 赤星 )

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スティック・メン @大阪・ビルボードライブ大阪

2022年07月18日 | ライヴ(日本公演)

スティック・メン (7月14日・大阪・ビルボードライブ大阪)

今頃になってハマったキング・クリムゾン(King Crimson)。実はオリジナル・アルバム全部はもちろん、ライヴ盤、編集盤、そしてオフィシャル・コレクターズ盤の多くはもう既にコレクト済み。初めて体験した昨年の来日公演も大満足だったが、とうとうスピン・オフともいえるプロジェクト、スティック・メン(Stick Men)の来日公演の為に大阪まで足を運ぶことに。ライヴで大阪まで行くのは2008年のザ・フー(The Who)以来だから14年ぶりになる。予約を手配したのはコロナ禍の第6波が終息しつつあった頃。それがどうだ、ライヴが近づくにつれ感染者の数は飛躍的に増大し、とうとう第7波真っ只中。でも、もうつきあっていくしかない。どのみち1人行脚なので、予約した近鉄の特急列車「ひのとり」のプレミアム車両のラグジュアリーなシートに包まれつつ、大阪難波入り。公演は2回。セカンド・セットを予約したので開演は21時と遅い。梅田へ移動し「Billboard Live Osaka」へ。もうそれまでにしこたま酒が入ったが(笑)、ちょうど覚めていく頃合いに商業施設の中にある小さなハコのテーブル席に着いた。ドリンクもフードもパスして開演を待つ。

ステージまで約6mという至近距離。しばらくしてメンバーが観客席の間からのんびりと登場。配置に着いて演奏が始まる。音のキレが素晴らしい。トニー・レヴィン(Tony Levin)はチャップマン・スティック、マーカス・ロイター(Markus Reuter)もU8 と呼ばれる8弦のタッチ・ギター、そしてドラムスのパット・マステロット(Pat Mastelotto)という特殊なトリオ布陣。どちらのギターもピックを全く使わないタッピングのみという珍しいカタチ。まぁ、こいつらが凄い凄い。3人ともバカテクだとは知っていたが、中でも初めて観たマーカスは一番若いが飄々としていて、無表情のままタッチ・ギターのフレットを両手10指が自由自在に動き回る。演奏中もフレットに全然目をやらず、目を瞑ってでも出来ると言わんばかりに指を動かしたまま会場を見渡し、ギター・パート、ベース・パートがトニーと目まぐるしく入れ替わる難易度の高い複雑な展開の曲をまるでサイボーグのようにこなしている。どうなってるんだコイツは? 彼の演奏を観ていると、感情を露わにしてしてジャララーンとギターをかき鳴らすキース・リチャーズ(Keith Richards)らを我々が崇めて呼称する”ギター・ヒーロー”とは何かを考えさせられてしまう…。ドラムスのパットはバンマス的な役割も。もちろん彼のドラムスは変拍子も自由自在で、どうやったらこの複雑な曲のリズムをキープして、さらに展開させていくのか理解不能。演奏途中で破綻とかしないのかな。ハードなスネアのヒットで音圧も強い。あのトニーが一番地味に見えてしまうが、もちろん彼のスティックはそもそも神業。クリムゾンのライヴでは両脚をバッと広げて演奏する姿がかっこよかったが、今回もラフな格好ではあったが、超絶演奏と対極にあるような人の好さがにじみ出ていて素敵だった。MCでパットが言っていたように、彼らはいわゆる”ロック”とは全然違う方法論によって成り立っているようだが、ちゃんと古いタイプのカタルシスも内包しているので自分のような”ロック脳”でも十分に楽しめる。

演奏はキング・クリムゾンの代表曲「Red」「The Sheltering Sky」「Level Five」「Larks' Tongues In Aspic Part Two」や、ロバート・フリップ(Robert Fripp)のソロ曲「Breathless」を交えながら、彼らの最新のEP「Tentacles」(公式なネット・ダウンロードで入手済・ジャケ写真下1枚目)からの曲も演奏された。4月だったかのカナダ公演と大差ないセット・リストだったので自分は予習もばっちりで、最初から最後まで物凄い音圧と演奏の妙技に聞き惚れた。これを一晩で2セット演るとは恐るべし…。わざわざ大阪まで行って良かったァ。

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オルゴール (2) @愛知県津島市

2022年07月17日 | 愛知県(尾張)

久しぶりに愛知県津島市にある食堂「オルゴール」へ。駐車場が塞がっていたので隣の天王川公園の駐車場に停めさせてもらった。表にあった看板が無くなっていたし、こちらには前から暖簾が無いのでパッと見ても食事が出来る店には見えない。ま、前から看板の文字もかすれていたからあまり変わらないか(笑)。店に入ると女将さんの姿は見えず、主人1人が厨房に。テーブル席には先客が1人。小上がり席やカウンター席は空いていたが、自分も隣のテーブル席に腰かけて卓上の”御献立”を眺める。店名を冠した「オルゴールランチ」や先客が食べていた御献立には載っていない「冷し中華」にも惹かれたが、注文したのは前から食べてみたかった「ドライカレー」。

しばらくしてしっかり白いコック帽とコックコートを身に着けた主人自身によって運ばれた「ドライカレー」は白い平皿に盛られている。脇には紅生姜。ドライカレーは店によって仕様が様々。こちらのは全体的にライスが染まっていて見た目はカレーチャーハンといった感じ。早速スプーンを入れていく。使ってある具材は豚肉と玉ねぎのみかな。しっかりと辛さがあって旨い。量は多くないのであっという間に平らげたが、口の中にはまだ辛さが残っているのでコップの冷たい水を飲み干した。次は「オルゴールランチ」か「ハヤシライス」にしてみようっと。でも本当はビールを頼んで、御献立の”一品料理(酒の友)”から何か選んでみたいんだよなァ。津島駅から2㎞歩くか…。(勘定¥430)

以前の記事はこちら

 

 


 

↓ 「津島神社」の近くにある「旧・まの屋旅館」(建築詳細不明)。大正時代頃から営業していたという料理旅館の建物は昭和初期に改築されたらしい(未確認)。西洋料理も出していたのだそう。建物の端にある洋館(写真下4枚目)はその為にあったのかな。ただ閉められた門から玄関口を覗き込んでみたが使われている風ではなさそう(写真下3枚目)。同じ経営者かどうかは知らないが、現在も「まのやラ・プティット・シェーズ」として別の場所に店があるようだ。

 

 

↓ 古い街並みが残る橋詰町にある「加藤藥局」(建築詳細不明)。風情ある佇まいはそのままで現役なのが素晴らしい。

 

 


 

中華・洋食レストラン オルゴール

愛知県津島市宮川町1-95-1

 

( 津島 つしま オルゴール 食堂 大衆食堂 麺類食堂 中華料理 洋食 ラーメン カレーライス 近代建築 津島神社 御料理旅館まのや 真野屋 まのや まのや食堂 )

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