天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第66期本因坊戦第7局/本因坊道吾が初防衛

2011-07-25 22:14:56 | プロ棋戦

 第66期本因坊決定戦七番勝負は7月20日、21日、静岡県伊豆市で行われ、本因坊道吾=山下敬吾九段が4勝3敗で羽根直樹九段を降して決着した。
「フルスイング」と言われる破壊力が自慢の道吾だが、今期は時には力強く、時には柔らかく打ち回し、本因坊復帰を目指す羽根を押し切った。

<本因坊道吾の話>
 後半(第4局以降)まずい碁が多かった。第7局までいき、精神的にも追い込まれた。7局目が一番ひどい内容で、苦しかった。

<羽根九段の話>
 第7局までこられてその点では良かった。3年前の大逆転(3連敗後に4連勝)は、意識せず打つことができた。
      (毎日新聞より抜粋)

「道吾が初防衛、最強手連発大逆転」、「羽根、3連敗4連勝ならず」
      (週刊碁見出しより)


第66期本因坊戦第6局/羽根3連勝でタイ
 千葉県銚子市で7月13日、14日に行われた第66期本因坊決定戦七番勝負の第6局は、挑戦者の羽根直樹九段が本因坊道吾に白番7目半勝ちし、対戦成績を3勝3敗とした。
      (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

最終第7局、山下本因坊が劣勢から踏ん張って初防衛を果たしました。
敗れた羽根九段、中盤まで優勢との評判でしたが、目一杯のガンバリが裏目のようでした。
3連敗後、3連勝の流れで羽根九段の有利と思われましたが、勝負は分からないものですね。

○○○●●●○の経過は、今期の将棋名人戦と同じ展開となりました。
ただ、将棋は挑戦者が名人位を奪還し、囲碁は本因坊が防衛という結果で終わりました。
主催者、囲碁ファンは最終局までもつれる展開に、満足したことでしょう。

       ◇   ◇   ◇

Tofuya 第7局の対局地は静岡県伊豆市・吉奈温泉の「東府や」。
ここは4年ほど前に、高校時代の友人との旅行で泊まった宿です。
その時は「東府屋」でしたが、今は「東府や」なんですね。。
当時は古めかしい和風の旅館という印象でしたが、リニューアルして今風の温泉旅館に変身したようです。

第6局の対局地千葉県銚子市の「ぎょうけい館」。本因坊戦ではお馴染みの対局場所のようです。
以前、本ブログで「ぎょうけい」の漢字名は「暁鶏(夜明けを告げる鶏。また、その時刻)」ではないかと書きましたが、今も気になっています。
宿泊施設としても由来を明確にすべきだと思いますが・・・。

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