天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁格言/岡目八目

2016-04-29 20:30:00 | 囲碁

囲碁の格言には実生活でも教訓になるような名言もあります。

「岡目八目」
第三者は当事者よりも情勢が客観的によく判断できるということ。

テレビのワイドショーなどで有名人の離婚や不倫問題がよく放送されていますね。
当事者にとっては切実な問題でも、第三者から見るとドーデモいいような・・・。

囲碁も盤側で見ているとドーデモいいところを、躍起になっている対局が見受けられます。
ただ、そんな対局者を「少々自分より落ちる」と思って対戦すると、意外に苦戦するケースがあります。
ときによっては、「岡目」の判断を割り引くことも必要か・・・。

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1年前の記事(2015-4-29):少年少女囲碁大会(群馬県)/2015

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囲碁マンガ「天棋(第2部)」/碁ワールド

2016-04-27 20:30:00 | 本と雑誌

「月刊・碁ワールド」に連載されている囲碁マンガ「天棋(てんき)」、今月号(5月号)で45回を数えます。
時代は江戸末期、主人公・三枝天碁少年が囲碁を通して成長していく物語です。
ここ数回は主人公の天碁と「隠れ碁打ち」清吉の勝負が展開されています。中盤まで苦戦の天碁ですが強烈な勝負手で・・・。

変化に富んだストーリーで毎月楽しみにしていますが、月刊というのはいかにも足が遅い。前号の展開を忘れてしまいそうで・・・。
主人公は少年ですが「碁ワールド」の読者は高齢者が大半、少年向けにアレンジして少年マンガ誌に載せたらと思いますが・・・。

「隠れ碁打ち」というのは囲碁の家元を破門され、素人相手に金品を稼ぐ碁打ち。
昭和30年代頃まではこれに近い輩もいたようですが、情報社会の影響(?)か衰退したようです。

    ◇   ◇

1年前の記事(2015-4-27):第53期十段戦第5局/伊田が奪取!十段獲得

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井山七冠フィーバーいつまで・・・

2016-04-25 20:30:00 | 囲碁

「井山 史上初の全冠独占、天下統一新時代の到来、視線は世界へ」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

七冠達成の十段戦第4局、井山さんは堂々と横綱相撲で押し切った印象です。
引き立て役になった伊田さん、焦りがあったのか無理気味の着手が多かった・・・。

今週の「週刊碁」は井山七冠ニュース満載。全20ページ中6ページを井山さんが占めています。
写真も多く載っていますが、立会の大矢浩一九段が目立っていますね。立会者というとタイトル経験者などのベテラン棋士が定石ですが、タイトル戦にあまり縁のない大矢さん、この歴史的瞬間に立ち会ったのは幸運か・・・。

しばらくはマスコミも井山さんに注目するでしょうが、この快挙を打ち上げ花火で終わらせず、普及活動につなげたいものです。

将棋の羽生さんが七冠を達成したのは20年前の25歳。今も四冠を保持し名人戦を戦っていますが、その息の長さは驚きです。
果たして井山さんも同様の活躍を維持できるか? 若手の活躍次第か・・・。

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1年前の記事(2015-4-25):囲碁のまち/月刊・囲碁未来より

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光一・治勲不仲説の真実とは!?/NHK囲碁講座

2016-04-23 20:30:00 | プロ棋士

NHKテレビテキスト・囲碁講座に「二十五世本因坊治勲のちょっといい碁の話」という連載があります。
今年1月号(第22回)から5月号(第26回)まで、「小林光一・名誉三冠とのライバル関係」の内容でした。

そして2月号のタイトルが「光一・治勲不仲説の真実とは!?」。
おだやかではありませんね。

お互い勝負師ですから「お友達」というわけにはいきません。
性格も生真面目な光一さんと、そうでない(?)チクンさんですから「不仲」という説もあったかも・・・。
ただ、ある程度の年齢を重ねれば、相手の良し悪しも認めるんですよね。

この連載で感じたのは、チクンさんがお互いの心情を冷静に見つめていることでしょうか。
これは天才勝負師の勘、洞察力・・・?。

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1年前の記事(2015-4-23):囲碁未来教室/伊勢崎こども囲碁アカデミー

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第54期十段戦第4局/井山裕太、囲碁界初の七冠達成!!

2016-04-21 20:30:00 | プロ棋戦

第54期十段戦挑戦手合五番勝負の第4局が4月20日(水)、東京都千代田区の日本棋院本院で行われた。結果は井山裕太棋聖が伊田篤史十段に黒番中押し勝ちをおさめた。シリーズ成績3-1で十段を奪取し、囲碁界史上初である七大タイトル独占を達成した。
   (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇

「井山七冠、おめでとう!!」 「アシスト伊田さん、お疲れ様・・・」

前人未踏の七冠達成、新聞・テレビなどのマスコミも大きく報じています。
国民の半数(?)くらいはこのニュースを目にしているのでは・・・。
しばらくは「井山七冠」の話題が続きそうですね。

先月の「アルファ碁」に続くビッグ・ニュースですが、このニュースが囲碁界の活性化につながるか?
それが問題・・・。

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1年前の記事(2015-4-21):NHK朝ドラ/「まれ」

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NHK朝ドラ/とと姉ちゃん

2016-04-19 20:30:00 | テレビ番組

4月から始まったNHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」、視聴率も「あさが来た」に続き好調のようです。

前作「あさが来た」のモデルとなった広岡浅子は、囲碁女流プロの先駆けとなった喜多文子との棋譜が残っており、かなりの打ち手のようでしたね。

「とと姉ちゃん」の「とと」というのは父親の略称で母親は「かか」。舞台となった浜松地方だけでなく群馬県でも使われているようです。
近年は「パパ・ママ」と呼ぶのが多いと思いますが、それも小学生くらいまでか・・・。

ヒロインの口癖が「どうしたもんじゃろのう~」。迷ったり、悩んだりしたときに便利なフレーズで、
前作の「びっくりぽんや!」を超えるかも・・・。
囲碁大会などでも使えそうですね → 「どうしたもんじゃろのう~」・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2015-4-19):第53期十段戦第4局/高尾が勝利!勝負は最終局へ

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第54期十段戦第3局/伊田がカド番をしのぐ

2016-04-17 20:30:00 | プロ棋戦

第54期十段戦挑戦手合五番勝負の第3局が4月14日(木)に長野県大町市で行われた。結果は伊田篤史十段が井山裕太棋聖に黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ初勝利をあげた。
これにより、2015年7月の第40期碁聖戦第3局から続いていた井山の挑戦手合連勝記録は18でストップした。第4局は4月20日(水)に東京都千代田区の日本棋院本院で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「伊田返した!、意地の1勝 七冠に待った」 「井山 七冠目前で失速」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

井山七冠誕生を阻止した伊田十段、コウを頑張り抜いたのが勝利につながったようです。
七冠を持ち越した井山さん、勝負を急いだか・・・。

現地では七冠達成を報じようと、報道関係者が詰めかけたそうですが空振りでしたね。
「五番勝負までもつれて七冠達成」、というシナリオが囲碁関係者にとって最高でしょうか・・・。
七冠が実現すればマスコミも大々的に報道し、囲碁のPRにもなりますね。

ただ、井山一強というのは他の棋士がイマイチということでしょうか。
日本の囲碁界も「スーパーマン井山」一人でなく、ウルトラマンや仮面ライダー、鉄人28号などがいると面白くなる・・・。

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今回の対局地は長野県大町市「くろよんロイヤルホテル」。
大町市は北アルプスの登山基地として有名です。
JR大糸線(松本-糸魚川)からの山脈(やまなみ)の景色、特に早春・残雪の時期はいいですね。

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1年前の記事(2015-4-17):子どもから元気をもらう

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第64回NHK杯テレビ囲碁トーナメント開幕

2016-04-15 20:30:00 | テレビ番組

張栩九段の優勝、寺山怜四段の準優勝で終わった前回のNHK杯、4月より第64回が開幕しました。
初出場は王景怡・女流会津杯、本木克弥・七段、芝野虎丸・二段の3人、前回の初出場が8人でしたので新鋭の台頭も一段落でしょうか。

王・女流会津杯はプロ棋士ペア碁でも優勝。本木・七段は今年10勝3敗、本因坊リーグで5勝2敗の2位と活躍。芝野・二段は今年12勝2敗、勝ち星ランクでトップを走っています。
女流では謝さん、藤沢里菜さん、鈴木歩さん、王景怡さんの4人が出場。前回は4人が初戦敗退と厳しかった・・・。

このNHK杯、解説者のトークで面白さも変わりますね。
今回1回戦(○藤井秀哉・七段 VS ●鶴山淳志・七段)の解説は石田秀芳・二十四世本因坊。碁界の事情に明るく正統派でしょうか。
2回戦(○金沢真・七段 VS ●倉橋正行・九段)は高尾紳路・九段。玄人向けの感じですが、もっとメリハリがあった方が・・・。
解説の面白さでは趙治勲さんでしょうね。破天荒なトークはお笑い芸人並み・・・。

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1年前の記事(2015-4-15):週刊碁1900号、登場回数ランキング

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月刊・碁ワールド/碁会所70年

2016-04-13 20:30:00 | 本と雑誌

「月刊・碁ワールド」に新年号から「碁会所70年(坂田栄男・藤沢秀行も碁会所で育った)」が連載されています。
編集には「全日本囲碁協会(代表:菊池康郎氏)」も協力し、歴史ある碁会所を紹介するコーナーです。

第1回(1月号):戦後の囲碁事情
 ●「碁席秀策」創立34年
第2回(2月号):大好評「交流解説会」
 ●「千葉県松戸市、鎌須賀囲碁教室」
 ●「埼玉県さいたま市、サロン ド 碁」
第3回(3月号):70年代最盛期碁会所に大行列
 ●「東京囲碁会館」創立80年
 ●「神田ソシャル棋苑」創立52年
第4回(4月号):碁会所黄金期に大型囲碁サロン登場
 ●「囲碁サロン いずみ囲碁ジャパン」創立21年
 ●「囲碁サロン 宇宙棋院」創立25年

    ◇   ◇

昭和世代の囲碁ファンにとって碁会所は「道場+社交場」でした。
毎週休みになると気もそぞろに碁会所に通ったものですが、近年ずいぶん減りましたね。

今は地域の公共施設での囲碁会とネット碁が主戦場となっています。
ただ、あの碁会所独特の熱気というか、雰囲気が感じられないのは残念・・・。

もう10年以上も前でしょうか、ワープロ・ソフトが出たころ「ごかいしょ」を変換すると「誤解所」と・・・。
今の若い人は「碁会所」といっても??でしょうね。

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1年前の記事(2015-4-13):第53期十段戦第3局/伊田が連勝!

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NHK囲碁講座「楽に打てる石の感覚」

2016-04-11 20:30:00 | テレビ番組

4/3から始まったNHK囲碁講座(Eテレ・日曜・12時~)は「磨け初段の力/楽に打てる石の感覚」。
講師は蘇耀国九段、聞き手は引き続き戸島花さん(囲碁大使)。

テーマの「楽に打てる石の感覚」、意味が・・・。
テキストによると「石の強弱をもとに急場や大場を見分ける感覚を学びます。この感覚さえ身に付ければ、布石も中盤での戦いも楽に打てるようになるのです」。フムフム・・・。

第1回(4/3放送)は「単に大場と見るなかれ」、第2回(4/10放送)は「根拠を見据えた一手」。
例題を見て何となく感覚は分かったような・・・。

聞き手の戸島花さん、この講座に出るようになって3年目になりますか。
毎週、プロの指導を受けているわりには上達がイマイチのような・・・。

講師の蘇耀国九段(36)、中国広州市出身、昨年の成績は17勝17敗の五分。新人王戦、本因坊リーグで活躍。20代の活躍からするとややもの足りないか・・・。

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1年前の記事(2015-4-11):囲碁書籍「眠る前の小さな詰碁①②」

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