第38期名人戦七番勝負第3局が9月25日、26日に兵庫県宝塚市で行われた。結果は黒番の井山裕太棋聖が山下敬吾名人に1目半勝ちをおさめシリーズ成績2勝1敗と一歩リードした。第4局は10月9日(水)、10日(木)に福岡市で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山強運、粘りの追走で2勝目」 「山下 大ポカに天仰ぐ、苦心の優勢も一瞬でフイ」
(週刊碁見出しより)
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終盤初めに井山棋聖の小ポカで山下名人優勢に、その後、名人の大ポカで井山棋聖の逆転勝利でした。
山下名人の見損じはアマでも分かるようなポカ。時間に追われたこともあるでしょうが、痛恨の一着でしたね。
ラッキーな2勝目を挙げた井山棋聖、大三冠に近づきました。
大ポカで好局を落とした山下名人、気持を切り替えての熱闘譜を期待しましょう。
囲碁ではミスをした時に「ポカ」という言葉がよく出てきます。故・藤沢秀行名誉棋聖のポカは有名でしたね。
辞書によると「囲碁や将棋で、考えられないような悪い手を打つこと。転じて、するはずのないばかばかしい失敗」とあります。
囲碁、将棋以外ではあまり使われませんね。「仕事でポカをした」と言ったら不思議な顔をされるでしょう・・・
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今回の対局地は兵庫県宝塚市の「宝塚ホテル」。宝塚市は「宝塚歌劇団」が有名ですね。
養成所である宝塚音楽学校の入学試験倍率は近年20倍前後で、「東の東大、西の宝塚」と言われほどの難関だそうです。
試験といえば囲碁のプロ入段試験も大変な難関です。倍率は単純に計算できませんが、東大より厳しいのでは・・・