天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第38期名人戦第3局/井山が2勝目!

2013-09-30 20:57:54 | プロ棋戦

第38期名人戦七番勝負第3局が9月25日、26日に兵庫県宝塚市で行われた。結果は黒番の井山裕太棋聖が山下敬吾名人に1目半勝ちをおさめシリーズ成績2勝1敗と一歩リードした。第4局は10月9日(水)、10日(木)に福岡市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山強運、粘りの追走で2勝目」 「山下 大ポカに天仰ぐ、苦心の優勢も一瞬でフイ」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

終盤初めに井山棋聖の小ポカで山下名人優勢に、その後、名人の大ポカで井山棋聖の逆転勝利でした。
山下名人の見損じはアマでも分かるようなポカ。時間に追われたこともあるでしょうが、痛恨の一着でしたね。

ラッキーな2勝目を挙げた井山棋聖、大三冠に近づきました。
大ポカで好局を落とした山下名人、気持を切り替えての熱闘譜を期待しましょう。

囲碁ではミスをした時に「ポカ」という言葉がよく出てきます。故・藤沢秀行名誉棋聖のポカは有名でしたね。

辞書によると「囲碁や将棋で、考えられないような悪い手を打つこと。転じて、するはずのないばかばかしい失敗」とあります。
囲碁、将棋以外ではあまり使われませんね。「仕事でポカをした」と言ったら不思議な顔をされるでしょう・・・

      ◇  ◇  ◇

今回の対局地は兵庫県宝塚市の「宝塚ホテル」。宝塚市は「宝塚歌劇団」が有名ですね。
養成所である宝塚音楽学校の入学試験倍率は近年20倍前後で、「東の東大、西の宝塚」と言われほどの難関だそうです。

試験といえば囲碁のプロ入段試験も大変な難関です。倍率は単純に計算できませんが、東大より厳しいのでは・・・

Higanbana3

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いせさき花火大会&運動会

2013-09-28 22:58:51 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

今日は伊勢崎の花火大会に行ってきました。9月下旬ということで、夜風は肌寒い感じでしたね。
花火はやっぱり夏の風物詩だと思うのですが、主催者側もいろいろ事情あってのことでしょう。

花火見物に行ったのは10年ぶりくらいになりますか、今回も積極的ではなく孫娘の付添いのような雰囲気で出かけた次第です。
花火大会は子ども達にとって、心躍るイベントの一つなんでしょうね。

    ◇   ◇

子ども達の一大イベントといえば「運動会」、今日は伊勢崎市、玉村町の大半の小学校で運動会でした。
このため囲碁教室は普段の2~3割程度の出席率、それでも生徒が少ない分、細やかな指導できたと思いますが・・・

競技といえばスポーツが中心ですが、囲碁など頭脳競技にも関心を広げてほしいものです。

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Hanabic

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眼あり眼なしはカラの攻め合い

2013-09-26 19:28:45 | 囲碁

こども囲碁教室で「囲碁格言」を教えていますが、「眼あり眼なしはカラの攻め合い」「カラ」って何ですか?と聞かれ困ったことがあります。

その時「カラ」は唐(中国)だという先入観があり、「当時の唐のような大国と攻め合うのは無理」というような説明をしたと思います。

Kakugennisi ただ、どうも引っかかる思いがあり、日本棋院発行の格言集「格言を覚えて二子強くなり」を調べてみました。

カラは「空」「唐」とも書きますが、「空」は空っぽで攻め合いにならずの意、「唐」は遠い中国まで行ってもうまくいかない、というような表現です。

ナルホド、そうだったのか・・・
ただ、調べないと分からないような格言はどうかと思いますがね・・・

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入門・初心者のココが大切!/月刊・囲碁未来

2013-09-24 20:43:09 | 囲碁

Igo_mirai_201310 日本棋院発行の月刊誌「囲碁未来」10月号に水間俊文・七段の「入門・初心者のココが大切! ~体験談は語る現場の真実~」という講座が始まりました。

~その中で子どもの指導についての一文~

「いい碁を打たせよう」は悪い癖
多くの指導者に見られる悪い傾向の一つに「いい碁(指導者の知っている碁)を打たせよう」としてしまうことです。
入門段階では無垢で真っ白な状態なのですから「その子なりに楽しく一生懸命打ってもらう」ことが大切だと思っています。
「囲碁とはこう打つものだ」「そんな手は囲碁にはない」といった接し方は一部の強くなりそうな子どもだけしか見ておらず、残りの子ども達を囲碁から遠ざけてしまいます。

    ◇    ◇

上記の問題、どこにでもありそうなケースで、囲碁に触れ合うチャンスを逃す結果となりますね。
私自身も気づかずに同様の教え方をしているかも・・・

囲碁教室には素直な生徒もいれば、遊び感覚の生徒もいます。
教える側としては素直な生徒に肩入れし、遊び感覚の生徒にはつい無視したくなります。でも、これでは囲碁普及の精神としてはバツでしょうね。

「楽しく上達」を心がけていますが難儀なことで・・・、試行錯誤は続きます・・・

Tobidasityuui

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第38期名人戦第2局/井山が初勝利!

2013-09-22 22:37:25 | テレビ番組

第38期名人戦七番勝負第2局が9月19日と20日に広島県尾道市で行われた。結果は白番の井山が山下名人に中押し勝ちをおさめシリーズ成績を1勝1敗のタイとした。第3局は9月25日(水)、26日(木)に兵庫県宝塚市「宝塚ホテル」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山始動、策動封じた井山のカケ」 「山下、勝負所で失速、逆襲に潜んだ誤算」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

第1局同様、序盤から両者ねじり合いの難戦でしたが、井山5冠が山下名人のパワーを封じて快勝しました。
1-1のタイに戻した井山5冠、相手のパワーを巧みにいなす好手が光りましたね。
敗れた山下名人、攻め急ぎが仇となりましたか・・・

      ◇  ◇  ◇

今回の対局地は広島県尾道市の「西山別館」。
尾道市は「本因坊秀策」ゆかりの地(因島)として、囲碁を「市技」として普及に力を入れています。
副市長が率先して若手職員に囲碁を教えていると「週刊碁」にありましたが、囲碁ファンには羨ましい環境ですね。

尾道を訪れたことはありませんが、囲碁ファンとして秀策の生誕地を見たいものです。

尾道を舞台にした朝ドラに「てっぱん」がありましたね。
主演は瀧本美織さん。ハツラツとした娘役で輝いていました。
現在放送中の「あまちゃん」で父親役の尾美としのりさんも、お寺の住職役で出ていましたね。

Tonegawa1_3

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子供の名前が読めない

2013-09-20 20:51:32 | 囲碁

「子ども囲碁教室」や「子ども囲碁大会」で思うことは、こどもの名前が難しいことです。
男子か女子か分からない、名前の漢字が読めない・・・

「親の思いを名前に刻みたい」「存在感を示したい」など、気持は分からなくはないのですが・・・
この10年ほどは特に難しくなっているように思いますが、この傾向はこれからも続くのでしょうね。

   ◇   ◇

明治安田生命/2012年生まれ・名前ランキング

◎男の子
 ・1位 蓮
 ・2位 颯太
 ・3位 大翔
 ・4位 大和
 ・5位 翔太、湊、悠人、大輝

◎女の子
 ・1位 結衣
 ・2位 陽菜
 ・3位 結菜
 ・4位 結愛、ひなた、心春

私の世代ですと、「△夫」「△子」、一文字の「博、清、茂」などが多かったのですが、今はほとんど見られませんね。
「名前で人生が決まるわけでもないのに」と思うのですが・・・

Daria

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井山包囲網/天元戦・秋山、王座戦・張栩が挑戦

2013-09-18 20:58:25 | プロ棋士

秋山次郎九段が天元挑戦!
井山裕太天元への挑戦者を決める第39期天元戦挑戦者決定戦・山下敬吾名人―秋山次郎九段が9月9日に行われた。結果は秋山九段が黒番中押し勝ちをおさめ、挑戦権を獲得した。

張栩九段が王座挑戦!
井山裕太王座への挑戦権を争う第61期王座戦挑戦者決定戦・結城聡十段VS張栩九段が9月12日に大阪市・関西棋院で行われた。 結果は黒番の張九段が2目半勝ちをおさめ挑戦者に決まった。
     (日本棋院HPより抜粋)

「秋山、初のタイトル戦」 「張栩、復冠へ固い決意」 「結城、山下は力尽く」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

天元戦五番勝負の挑戦者は秋山次郎・九段。決定戦の相手は山下名人で同じ緑星学園出身、年齢は秋山九段が一歳年長。決定戦では山下名人が、大石を追って取り逃がしたのが敗因のようでした。
秋山九段はタイトル戦初登場。地味なタイプですが重厚なイメージです。井山5冠との対戦成績は3勝1敗と勝ち越しており、接戦になりそうですね。

      ◇  ◇  ◇

王座戦5番勝負の挑戦者は張栩・九段。決定戦の相手は結城聡・十段。決定戦は結城十段のシノギに誤算があったようでした。
一時は4冠を誇った張九段も今は無冠、タイトルを奪った井山5冠には「倍返し」で・・・

      ◇  ◇  ◇

秋山・張を迎え打つ井山5冠も大変です。次から次へと大一番の連続で、休むヒマがありませんね。
明日から名人戦第2局が始まります。第1局は山下名人のパワーに押された格好でしたが、第2局はどうでしょう・・・
白熱したねじり合いの碁になりそうです。

Manhoru

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第7回群馬県少年少女秋季囲碁大会

2013-09-16 22:20:59 | プロ棋士

今日は群馬県「第7回少年少女秋季囲碁大会」が伊勢崎市民プラザで開催されました。参加者は117名、前回に比べ5割増の盛況でした。
台風18号が接近する中、欠席者がわずか4名というのも意外でしたね。

この大会は「こども棋聖戦全国大会」の予選も兼ねており、高学年の部(小学4年~6年)は羽柴鳳斗君(前橋・群大附小5年)、低学年の部(小学1年~3年)は市村直太郎君(玉村・南小3年)が優勝しました。
倉敷で行われる全国大会まで三ケ月ほどあります。腕を磨いて思い切りよく戦ってほしいですね。

「玉村町こども囲碁教室」からは12名が参加。「こども棋聖戦」代表となった市村君をはじめ、19路盤D:準優勝の石坂さん、13路盤B:準優勝の山根さんなど、ほとんどの生徒が昇級を果たし、主宰者としても嬉しい限りです。

「伊勢崎こども囲碁アカデミー」「名和小囲碁クラブ」の生徒も全体的によい成績でがんばりました。

Taikyoku

    ◇   ◇

本大会には三谷哲也・七段(伊勢崎市出身)が審判長として登場。
表彰式にはこの6月、関西棋院のプロに合格した新井満涌(みゆ)・新初段(富岡市出身)の紹介・インタビュー。
そして本木克弥・二段(藤岡市出身)も応援に駆けつけ、群馬県出身の若手3棋士がそろいました。
群馬県出身の若手棋士としては木部夏生・初段(太田市出身)もおり、今後、県勢の活躍が楽しみです。

新井初段の挨拶・インタビューは、新初段として清々しい受け答えがいい雰囲気でした。
プロになるまでの紆余曲折、苦労話もあり、子ども達に夢と希望を与えたと思います。

Mitaniaraimotoki

三谷七段、新井初段、本木二段

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玉村町囲碁会&こども教室

2013-09-14 21:17:52 | 囲碁

今日はY新聞社・地域情報紙(月2回、12.5万部発行)の担当者が「玉村町囲碁会&こども教室」を取材に来ました。
月例会参加者と「こども囲碁教室」、合わせて50名ほどの集合写真を撮り、数人にインタビューしていきました。
紙面のスペースはそれほど大きくないようですが、読者が囲碁に関心を持ってもらえればありがたいですね。

   ◇   ◇

月例会は25名が出席、ほぼ平均的な参加者数です。
優勝は根岸さんで今年3回目の優勝、何か秘策があるのでしょうか。
準優勝者は門川さん、安定した成績を残しています。

大会は好調な人と停滞気味の人に分かれますが、どちらにも楽しい雰囲気作りが大切ですね。

   ◇   ◇

こども囲碁教室は今年6月から始めた入門クラス13名と、昨年7月から始めた初・中級クラス12名が学んでいます。

初・中級クラスの12名は明後日の「少年少女秋季大会」に参加しますが、勝負にとらわれず「楽しさを実感」してほしいと思いますね。
台風の動向が心配ですが・・・

Tama2013914

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教えることが自分の上達につながる

2013-09-12 20:59:53 | 囲碁

日本棋院発行「囲碁手帳」というのがあります。
もう20年近く前でしょうか、囲碁手帳のコラム欄に「上達のキーワード」というのがありました。その中の一節が表題です。

■「弟子」
人は子を持って初めて親になる。生徒がいるから先生とも呼ばれる。
「教えることが自分の上達につながる。」
これはすべての習いごとに通じる教訓だ。
家族、友人、近所の他人、ついでにそこらの通行人・・・・さあ、アナタも誰彼なしにつかまえて弟子にしてしまおう。

    ◇   ◇

「こども囲碁教室」の指導スタッフになって4年ほどになります。
ただ「教えることが自分の上達につながる」という教訓は当てはまらないようです。

対象が初級クラスですから、自身の技術的な棋力アップは無理かも・・・
それでも「囲碁格言」などは詳しくなりましたね。
「こども教室」の場合は技術的なノウハウより、生徒をいかに「ヤル気」にさせるかがポイントでしょう。

9/16(月)は群馬県の「少年少女秋季囲碁大会」で、120名ほどが参加します。
「勝っても負けてもさわやかに」と教えていますが、ステップアップのいい機会になればと思いますね。

Sora20130909

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