天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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井山名人、国際大会で初優勝!

2011-05-31 21:33:13 | テレビ番組

日本、中国、韓国のトップ棋士が対戦する「博賽杯金佛山国際囲碁超覇戦」が中国の重慶市で行われた。
日本からは井山裕太九段、中国は古力九段、韓国からは李世ドル九段が出場し、変則トーナメントで優勝を争った。
5月18日の決勝戦は井山九段と古九段の対戦となり、井山が208手までで白番中押し勝ちをおさめ優勝を決めた。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山世界一、李世ドルと古力を連覇!、大きな自信の獲得」
     (週刊碁見出しより)

       ◇   ◇   ◇

今週の「週刊碁」一面は本因坊戦第2局で、最終面は井山名人の国際戦優勝でした。
国際棋戦では中韓に押されっぱなしでしたが、久しぶりの朗報はうれしいニュースです。

ただ、あまり知られていない棋戦(博賽杯金佛山国際囲碁超覇戦)であるのと、日本での報道がわずかというのはやや残念ですね。
それでも世界の囲碁界を代表する「李世ドル」と「古力」を破ったのですから立派なものです。
これを機に日本勢の巻き返しを期待しましょう。(甘いかな・・・)

       ◇   ◇   ◇

今夜の「NHK/クローズアップ現代」という番組で、日本の将棋が中国で人気になっていると伝えていました。
人気の要因は「脳力アップ」と「礼儀作法」とのこと。
世界第二の大国・中国、囲碁に続き将棋界にも中華旋風の到来かも・・・。

中国で「礼儀作法?」ですが、日本でも考えなければいけないテーマだと思いますね。

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第66期本因坊戦第2局/道吾、冷や汗の連勝

2011-05-29 22:24:13 | プロ棋戦

 鹿児島市で5月24日、25日に行われた、第66期本因坊決定戦七番勝負の第2局は、山下本因坊が挑戦者の羽根直樹九段に黒番中押し勝ちし、2連勝を飾った。第3局は6月2、3日、北海道音更町で行われる。
 巧みに打ち回して道吾の快勝局かと思われたが、最後に右上隅でコウに持ち込まれ、冷や汗の勝利となった。

<本因坊道吾の話>
 途中は難しすぎてわけが分からなかった。右上の白はもっと楽に取れるつもりだったが、読み違いがあった。

<羽根九段の話>
 封じ手あたりと右下がつらく、後半の右上も勝負手といえる手ではなかった。封じ手直前に問題があったと思う。
      (毎日新聞より抜粋)

「道吾快進撃、動じず冷静に収束」、「空転羽根、心外2連敗、序盤構想に疑問」
      (週刊碁見出しより)

       ◇   ◇   ◇

2連勝の山下本因坊、若い頃の直線的な攻めから柔軟性が加わって好調のようです。
連敗を喫した羽根九段、「週間碁/ウロ烏鷺戯評」で「もっと羽根を延ばしてェ」とありましたが、本因坊の「厚い攻め」を意識し過ぎでしょうか。
山下本因坊のいい面だけが出ている本シリーズですが、羽根九段の逆転力も定評があります。囲碁ファンとしては七番までいってほしいところです。

       ◇   ◇   ◇

Sakurajima 今回の対局地は鹿児島県鹿児島市の「城山観光ホテル」。鹿児島といえば桜島ですね。
幕末の志士・平野国臣が詠んだ歌があります。
「我が胸の 燃ゆる思いに くらぶれば 煙は薄し 桜島山」
作者の意図はよく分かりませんが、恋愛とは関係ないようです・・・。

それにしても桜島は「島」なのか?「山」なのか?

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電子書籍/i碁BOOKS

2011-05-27 21:01:25 | デジタル・インターネット

今週の「週刊碁」は1面、9~12面で「電子書籍/i碁BOOKS」の特集。
武宮・九段、小林千寿・五段、謝依旻・女流三冠が座談会形式でPRしています。

Tky201104120321 Apple社の「iPad」を使った電子書籍で、「週刊碁」の閲覧や「棋譜の再生」が可能ということです。
確かにどこにいても「囲碁情報」の閲覧や、「棋譜再生」ができるのは便利ですね。
「ネット対局」はまだ開始していないようですが、いずれはできるようになるでしょう。

ただ高機能の情報端末が使いこなせても、これが棋力向上のツールになるかというと別物のような気がします。
私も今まで各種の「囲碁ソフト」や「ネット対局」を利用してきましたが、相変わらずザル碁党の域を脱することができません。
「棋力アップには何が必要なのか?」このテーマは、ザル碁党にとって永遠の課題のようです。

     ◇  ◇

「週間碁」の電子書籍PRの棋士ですが、小林千寿さん、謝さんはいいとしても武宮九段はどうでしょうか。
ダンスに夢中の武宮九段ですが、どうみてもアナログ派に見えます。
「アナログ派でも容易に使える」という宣伝効果を狙っているのでしょうか・・・。

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映画「岳」

2011-05-25 21:38:56 | ハイキング

Movie18 ・作品名:岳(ガク)
・監督:片山 修
・出演:小栗 旬、長澤まさみ、佐々木蔵之介、市毛良枝、他

先日、映画「岳(ガク)」を見てきました。
20代の頃、「山登り」に入れ込んだ時期もあり、「山」をテーマにした映画は見逃せません。

主人公は「山岳救助隊」という過酷な職業。それを演じる有名タレントとは、どうしても違和感を覚えてしまいます。
「海猿」などこの種の映画の宿命で、致し方ないところでしょうね。
それでも北アルプスの厳粛な景色には、思わず引き込まれてしまいます。

登山の魅力は「自然の美しさと達成感」でしょうか。
ただ「危険と隣り合わせ」という厳しさがあり、その緊張感に心躍らせるものがあります。

主人公は「山岳救助隊」で山のプロですが、かつての私など一般の登山愛好者はアマチュアです。
アマチュアの中には高段者クラスもいれば、ビギナー、そして「山ガール」と呼ばれるグループもいるようです。

20代当時、私の登山レベルは有段クラスと自負していましたが、今考えると級位者レベルだったと思います。
級位レベルにもかかわらず、それ以上のレベルに挑戦し危ない目にも遭いました。「若気の至り」だったのですね。

30代頃から私の趣味は「囲碁」に傾き、盤上で生死の間をさまようになりました。
緊張感は登山ほどではないにしても、「幽玄」の世界は違った味わいがありますね。

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朝日アマ囲碁名人戦群馬県大会/2011本戦

2011-05-23 21:16:37 | アマ棋戦

桐生の奈良さん3連覇を果たす
 第6回朝日アマチュア囲碁名人戦県大会が5月22日、前橋市紅雲町2丁目の「群馬囲碁センター」であり、桐生市の奈艮昌利さんが3連覇を果たした。7月に東京都の日本棋院会館である全国大会に県代表として出場する。
奈良さんは「昨年の全国大会は初戦で敗れたが、今年は1回でも勝ちたい」と話した。
 県大会には地区予選を勝ち抜いた計16人が参加した。上位10人は次の皆さん。

①奈良昌利(桐生) ②石井成幸(太田) ③木村真一郎(高崎) ④辻井一郎(高崎) ⑤高橋直飛(伊勢崎) ⑥安田洋一(前橋) ⑦吉野延美(高崎) ⑧長谷川義則(高崎) ⑨黒崎孝則(高崎) ⑩金田行正(前橋)
     (朝日新聞地方版より抜粋)

    ◇   ◇

Asahi_ama2011h 昨日(5/22)は「朝日アマ囲碁名人戦県大会」の本選があり、先週に続き大会運営のサポートでした。
優勝は奈良さん、準優勝は石井さんで、ここ10年ほどの県代表はこの両雄が占めています。
新鋭の登場が待たれるところですが、しばらくはこのツートップ状況が続くのでしょうか。

最近では全国高校選手権で活躍した選手もいたのですが、県外の大学・企業のある地区に転居したのでしょうか。残念ですね。

上位の2人は桐生・太田と東毛地区ですが、10傑で見ると高崎5人、前橋2人、伊勢崎1人と高崎勢が気を吐いています。
場所は離れていますが、相互に研鑽して群馬県のレベルを上げてほしいと思っています。

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NHK-ETV「グラン・ジュテ」

2011-05-21 21:52:16 | テレビ番組

一昨日(5/19)、NHK・Eテレで放送された「グラン・ジュテ~私が跳んだ日~」を見ました。
登場人物は囲碁のフリーペーパー「碁的」の編集者・桝由美さん。

安定したOLから「囲碁サロン」に転身して、「碁的」の編集者。
ここまでの道のりは平坦ではなかったようですが、自分の活躍できる世界を自ら切り開いていく熱意に感心しました。
「たそがれ世代」にとっては眩しく映りましたね。

20歳代~40歳代は囲碁人口の空白地帯。「碁的」がそのスキマを埋め、「囲碁ガール・囲碁ボーイ」大量生産の起爆剤になればと期待しています。

番組タイトルの「グラン・ジュテ」は、バレエ用語で「跳躍」のことだそうですが、ムズですね。

※再放送:5月26日(木)午前10:30

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伊勢崎名和小学校/囲碁クラブ

2011-05-19 20:29:05 | 囲碁

今週から伊勢崎名和小学校・囲碁クラブの新年度活動が始まりました。
参加者は約90名で前年度と同じくらいの規模です。
入門(9路盤)、初級(13路盤)、中級A(19路盤)、中級B(19路盤)の4クラス編成で行われます。

Nawasyou_2011_05 私の担当は中級Bクラス(13名)で、13路盤を卒業したレベルが対象です。
週1回、1時間の活動ですから、なかなか上達は難しいものがあります。

この囲碁クラブに入ったのも親や先生の勧めが大きく、自主的に「強くなりたい」という生徒は少数派のような気がします。

「遊び感覚」で参加する生徒に「囲碁の面白さ」を伝えるのは難問ですが、「楽しく上達」を心がけ、少しでも棋力アップの手助けができればと思っています。

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朝日アマ囲碁名人戦群馬県大会/2011予選

2011-05-17 20:49:51 | アマ棋戦

朝日アマ囲碁県大会/県央と東毛の代表者決まる
 第6回朝日アマチュア囲碁名人戦県大会の県央と東毛の2地区大会が5月15日、それぞれ前橋市、太田市で開かれ、51人が参加。
 4戦のうち3勝以上した16人の代表者が22日に開かれる順位決定戦に出場する。優勝者は7月に東京の日本棋院会館で行われる全国大会に出場する。
     ((朝日新聞地方版より抜粋)

    ◇   ◇

Asahi_ama2011y 一昨日(5/15)は「朝日アマ囲碁名人戦県大会」の予選があり、大会運営のサポートでした。
昨年から予選は「県央」と「東毛」の2地区で行われるようになりました。

また以前はトーナメント方式で1回戦で敗退するとそれで終わりでしたが、昨年からスイス方式で4回戦対局。成績によって本戦進出が決まるようになりました。
これにより1敗しても本戦進出が可能となり、参加者の意欲も上がったようです。

参加者の顔ぶれを見ると常連がほとんどですが、その中で小学生が1名参加していました。結果は残念でしたが、そのチャレンジ精神に拍手を送りたいですね。

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第66期本因坊戦第1局/山下本因坊が先勝!

2011-05-15 21:58:58 | プロ棋戦

 島根県松江市で5月11日、12日に行われた第66期本因坊決定戦七番勝負の第1局は、本因坊道吾(どうわ)(32)が挑戦者の羽根直樹九段(34)に白番7目半勝ちし、初防衛に向け幸先良いスタートを切った。第2局は24、25日、鹿児島市の城山観光ホテルで行われる。
 道吾が終始手厚く打ち回し、羽根の粘りを完封した。
      (毎日新聞より抜粋)

「泰然道吾 羽根に完勝、冴える山下の大局観」、「四方絡みに羽根苦戦」

<山下本因坊の話>
 悪くないつもりで打っていたのですが、攻め方がわからず、難しい碁でした。

<羽根九段の話>
 不安定な石が多すぎて、良くなるまでは大変な碁形にしてしまった。
      (週刊碁より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

初戦を制した山下本因坊、優勢でも勝負に出ず”静かな攻め”の好局ということでした。
シノギが得意の羽根九段ですが、山下本因坊の鉄壁を崩すことができませんでした。

対局前までの対戦成績は山下本因坊の28勝14敗と片寄っています。羽根九段の巻き返しを期待しましょう。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は島根県松江市の玉造温泉「佳翠苑皆美」。
山陰地方には行ったこともなく島根県で思い浮かぶのは、2年ほど前に放送されたNHKの朝ドラ「だんだん」でしょうか。
双子タレント三倉茉奈・佳奈が主演、松江と京都を舞台にしたドラマです。

茉奈・佳奈が唄う松田聖子の「赤いスィートピー」が妙に耳に残っています。

  「赤いスイートピー」 1982(S.57)年
作詞:松本 隆
作曲:呉田 軽穂(松任谷由実)
歌手:松田聖子

 ♪ 春色の汽車に乗~って 海に連れて行ってよ~
 ♪ タバコの匂いのシャ~ツに そっと寄りそうから~

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「週刊碁より」、任天堂こども囲碁大会

2011-05-13 21:33:37 | 囲碁

今週の「週刊碁」、1面は「新初段シリーズ/小林覚九段 VS 孫喆(そん・まこと)初段」の一戦(常先・コミなしの手合)。
小林・九段の見損じもあり孫・新初段の大逆転、将来の有望株だそうです。期待しましょう。

1面の裏(20頁)は5/4に日本棋院で行われた「第14回任天堂こども囲碁大会」。
見出しには「1,400の笑顔、入門者から級位者まで囲碁に触れ合うチャンス!」、「子どもの情操教育に!、普及に大きな効果」とあります。

1,400人とはすごい数ですが、関係者のPRが行き届いた結果でしょうね。
この数字を見る限り日本の囲碁界もマズマズかなと思いますが、どうでしょうか。

問題は入門クラスの子ども達を、「自ら楽しいと思えるレベル」に引き上げることだと思います。
そのためには、まだまだやる事が沢山ありそうですね。

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